人生を変える80対20の法則

人生を変える80対20の法則 by リチャード・コッチ

コッチ,リチャード

起業家、投資家、経営コンサルタント。

コンサルタント業、レストラン業、およびホテル業を興し、いずれも成功をおさめる。

ベイン・アンド・カンパニーやボストン・コンサルティング・グループで数多くの欧米の優良企業のアドバイザーを務める。

ビジネスや人生に、
成功と幸運を呼び込む思考法!

利益の80%は顧客の20%がもたらす!

仕事の成果の80%は費やした時間の20%から生まれる!

インプットとアウトプットの関係には
必ず不均衡が伴うことを発見した
「パレートの法則」をビジネスや人生に応用し、
成功を導くための手引き…

目次

第I部 80対20の法則──理解と利用法

第1章 80対20の法則とは何か(80対20の法則の理解/80対20の法則はなぜ、それほど重要なのか/80対20の法則とカオスの理論/など)

第2章 80対20の考え方(80対20の法則の定義/80対20の法則はどう役に立つか/80対20の法則の利用法/80対20分析/など)

第II部 実践・ビジネス篇

第3章 ビジネスへの活かし方(80対20の最初の波──品質革命/80対20の第二の波──情報革命/情報革命はまだまだ進む/など)

第4章 あなたの戦略はなぜ間違っているか(どこで利益を上げているか/どの顧客がドル箱になっているか/収益性を理解し、それを高めるカギは細分化にある/「80対20分析」から単純な結論を出してはいけない/など)

第5章 シンプル・イズ・ビューティフル(単純は美しく、複雑は醜悪/キーワードは「シンプル・イズ・ビューティフル」/もっとも単純な20%に磨きをかける/単純化によってコストを削減する/など)

第6章 顧客を選ぶ(顧客・マーケット重視の落とし穴/80対20マーケティングの福音/販売戦略のコツ/など)

第7章 ここでも活かせる80対20の法則(意思決定と分析/在庫管理/プロジェクト管理/交渉/など)

第8章 がらくたの山から宝石を探せ(つねに80対20で考え、行動する/50対50思考をやめる/80対20の思考法と行動の仕方/第III部へ)

第III部実践・生活篇

第9章 快楽主義の勧め(世界観、人生観が変わる/80対20思考は進歩を信じる/など)

第10章 時間革命(80対20の法則と時間革命/時間革命の手引──7つのステップ/常識外れの時間の使い方──4人の実例/など)

第11章 望むものは必ず手に入る(ライフスタイルについて/仕事について/お金について/など)

第12章 人脈の築き方(大切な20人のリストをつくる/村理論に学ぶ/仕事上の関係の築き方/盟友関係の築き方/若いうちは、味方の選択に十分注意を払う/など)

第13章 野心を実現させる(成功と報酬の偏り/80対20の法則は、どんな職業にもあてはまる/など)

第14章 資産を増やす10の法則(お金は80対20の法則に従う/資産づくりの知恵──コッチの投資十戒/など)

第15章 幸福への7つの手引(幸福への二つの道/人間は不幸のまえに無力ではないのか/「感じる知性」を磨く/ものごとの見方を変える/自分に対する見方を変える/出来事を変える/など)

第IV部 80対20の法則──検証と新たな理解

第16章 法則の二面性(読者の洞察/80対20の法則は、ほんとうに日常生活に活かせるのだろうか?/80%もまた重要ではないのか?/など)

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MEMO

◆幸福な人生の7つの近道

  1. 支配力を最大化する
  2. 達成可能な目標を立てる
  3. ものごとを柔軟に考える
  4. すばらしいパートナーをみつける
  5. 幸せに暮らしている友人をもつ
  6. 仕事上の強い味方をもつ
  7. 理想とするライフスタイルを目指す

◆幸福になる7つの習慣

  1. 運動をする
  2. 頭の体操をする
  3. 心を刺激する(心を癒やす)
  4. 他人に親切にする
  5. 友人と楽しいひとときを過ごす
  6. 自分をもてなす
  7. 自分を祝福する

◆投資の十戒

  1. 自分の性格に合った投資方針を決める
  2. 目標を定め、投資を集中する
  3. 株式を中心に投資する
  4. 長期的に投資する
  5. 底値で買う
  6. 市場平均を上回ることができなければ、市場平均並を狙う
  7. 自分の専門知識を活かせる分野に投資する
  8. 新興市場(エマージング・マーケット)に注目する
  9. 早目に損切りする
  10. 儲けを再投資する

◆成功のための10の法則

  1. 小さな隙間に特化し、これだけは誰にも負けないという能力を磨く
  2. 仕事をするのが楽しい隙間、第一人者として認められる確立の高い隙間を選ぶ
  3. 知識が力であることを肝に銘じる
  4. 自分の市場、核になる顧客をみつけだし、その顧客に最善のサービスを提供する
  5. 80%の成果をもたらす20%の努力とは何かを考える
  6. 超一流の人から学ぶ
  7. 早いうちに独立する
  8. 価値を創造できる人間をできるだけ多く雇う
  9. 核になるもの以外すべて外部に委託する
  10. 資本のテコの作用(レバレッジ)を利用する

◆時間の利用法ワーストテン・ベストテン

➡時間の利用法ワーストテン

  1. 他人から頼まれたことをやる
  2. いつもやっていることをやる
  3. あまり得意でないことをやる
  4. 楽しくないことをやる
  5. 絶えず邪魔が入ることをやる
  6. 他人がほとんど関心をもっていないことをやる
  7. 当初考えていたよりすでに時間が2倍かかっていることを続ける
  8. 信頼できない人、能力がない人と手を組む
  9. 山あり谷ありのサイクルが予想できることをやる
  10. 電話に出る

➡時間の利用法ベストテン

  1. 人生の目的に沿ったことをやる
  2. いつもやりたいと思っていることをやる
  3. 80%の成果を生み出す20%のことをやる
  4. 最小限の時間で最大限の成果を上げる方法を考える
  5. 君にはできっこないと言われていることをやる
  6. 別の分野で誰かが大成功をおさめたことをやる
  7. 自分の創造力を活かせることをやる
  8. 他人に任せられ、自分はほとんど遊んでいればいいことをやる
  9. 常識外れの時間の使い方をしている有能な人と手を組む
  10. 今やらなければ生涯できないことをやる

◆「80対20思考」の時間革命7ステップ

  1. 頭を切り替え、努力と報酬は別物と考える
  2. 罪悪感を捨てる
  3. 押しつけられた仕事から自分を解放する
  4. 常識にとらわれず、柔軟に時間の使い方を考える
  5. 80%を与えてくれる20%が何かを見つける
  6. 80%を与えてくれる20%に使う時間を増やす
  7. つまらないことはやめる

◆時間は直線的なものではなく、円環体的なものと考える

時間の不足を嘆くのではなく、
時間の無駄遣いを嘆くべきなのだ。

「詰め込み」や「頑張り」はまったく役に立たない。

そのような発想は、問題を増やすだけである。

80対20思考をすると、
時間に対する見方が変わってくる。

時間は往きて戻らぬ直線的なものではなく、
めぐりて戻る円環体的なものと考えた方がいい。

時間は必ず戻ってくるから、
失敗から学び、大切な絆を強め、
製品を改良し、生活を豊かにするチャンスは何度でも訪れる。

人間は現在だけに生きるのではない。

過去の記憶という貴重な財産をもち、
そして未来もまた過去と同様、
現在に内在している。

我々が生きている時間は、
右から左に移動するグラフよりも、
三角形の入れ子として理解したほうがいい。

時間をこのように考えると、
個性であれ、能力であれ、
友人関係であれ、有形資産であれ、
我々がもっているものの中でもっとも大切な20%に目を向け
それを育み、高め、広げ、深めていくことが、
人生でいかに大事かがわかってくる。

◆時間を敵ではなく友として扱う

80対20の法則は、
時間に関する常識を覆す。

この法則が意味するところは、
これまでの常識にまったく反する。

この法則を活用するには、
常識を疑う必要がある。

我々の時間の使い方は合理的ではない。

したがって、時間の使い方について、
小手先の改善を図っても意味はない。

すべて白紙に戻し、
時間に関するすべての前提を覆す必要がある。

これは時間革命である。

時間が足りないということはない。

むしろ時間は余っている。

時間の20%を有効に使えさえすればいいのだから。

そして、有能な人は、
ほんの一部の時間の使い方で、
他人に大きな差をつけている。

重要な20%の活動に使う時間を倍に増やせば、
週に2日働くだけで、
現在よりも60%高い成果を上げることができる。

時間管理に熱中するバカバカしさが理解できたと思う。

80対20の法則は、
時間を敵ではなく友人として扱う。

過ぎ去った時間は失われた時間ではない。

時間はまた必ず戻ってくる。

1週間は7日あり、1年は12ヶ月あり、
季節はまためぐってくる。

ゆったりとくつろぎ、静かに時と語り合うときに、
いいアイデアは生まれ、価値あるものが生まれる

敵は時間そのものではなく、時間の使い方なのだ。

80対20の法則に従えば、
行動を減らしたほうがいい。

行動は思考を追い出す

浪費する時間があまりに多い理由はここにある。

◆大事なのは、時間を管理することではない

時間と成果との間に不均衡があるようなら、
時間革命を起こす必要がある。

時間をやりくりしようとあれこれ
考えても仕方がない。

時間の割り振りを少しばかり変えても、
何の意味もない。

時間の使い方を根底から変える必要がある。

これを時間管理と混同してはいけない。

時間管理は、時間に追われている管理職のために
開発されたもので、
本来は研修プログラムだ。

時間管理産業の最大の売り物は、
研修ではなく、「タイム・マネージャー」である。

時間管理は、半リットル入の容器に、
1リットルの水を入れることを目的にしている

要するに「詰め込み」であり、
少ない時間で多くの仕事をこなせと圧力をかけているにすぎない。

分刻みの予定を立てれば、
仕事の効率は上がるという発想である。

そして、ものごとに優先順位をつけ、
急ぐものでも、大して重要でないものは
後回しにしろと教えている

中谷彰宏氏や小山昇氏の本などには、
3秒でも無駄にするなと書かれている。

しかしこれは、何が時間の有効活用で、
何が有効活用でないかが分かっているという前提に立っている

80対20の法則に基づけば、この前提は怪しい。

何が重要であるかが分かっていれば、
すでにその問題に取り組んでいるはずだ。

予定表を開き、
項目ごとに、A、B、C…と優先順位をつけろ、
と時間管理は教える。

しかしほとんどの人は、
項目の60~70%に、AかBをつける。

そして、とても時間が足りないと嘆く。

そうなるのは、関心が時間管理にあるからだ。

その結果、計画をしっかり立て、
ますます張り切って夜遅くまで残業するようになる。

時間管理という名前がよくない。

その前提はこうだ。

時間はもっとうまく管理できる。

時間は貴重な資源である。

時間を節約しなければならない…

時間管理の伝道師はこう説く。

少しでも油断すれば、時間は逃げていく。

失われた時間は取り戻せないと…。

余暇を楽しめるのは失業者だけだ。

いまの時代はどこかが狂っている。

お金はあるがそれを使う暇がない人と、
暇はあるがお金がない人に、
社会は二分されている。

◆自分の生活を振り返ってみる

少しばかり時間を取って、
自分の毎日の生活を振り返り、
ほんとうに80対20の法則どおりになっているか考えてみる。

正確なパーセントはどうでもいい。

使った時間と、成し遂げた仕事や手に入れた幸福の間に
大きな不均衡があるかどうかである

これは大事な問題なので、
いい加減に答えを出してしまうのはよくない。

散歩に出かけたときにでも、
使った時間に見合うだけの成果が得られているかどうか、
歩きながらじっくり考えてみる。

◆時間革命

忙しい人も、暇な人も、
ほとんど誰もが、時間革命を必要としている。

時間が足りないのではない。

時間があり過ぎるのだ。

問題は、時間の使い方、
時間に対する考え方にある。

そして、そこに問題があるということは、
そこに問題解決の糸口があるということだ。

◆悠然とかまえて、大きな夢を描く

80対20思考で、ものごとを考えてみる。

時間がないというのはウソである。

時間は十分すぎるほどある。

すべてを犠牲にして、
あくせく働かないと、
何事も達成できないと思い込んでいるだけである。

大事なのは、ひらめきと選択である。

心のうちから起こる静かな細い声は、
われわれが思っている以上に、
人生で大きな地位を占めている。

ひらめきという幸運は、
ゆったりした気分でいるときに訪れる

そしてひらめくまでには時間がかかるが、
世間の常識に反して、時間はたっぷりある。

◆快楽主義は必要条件

ほとんどの人は、
それほど好きではない人のために、
たくさんの時間を使う。

生活のためだと自分に言い聞かせながら、
面白くない仕事をしている。

「自由な時間」の大半を、
大して楽しくもないことに費やしている。

逆の言い方をすれば、
本当に好きな人と過ごす時間が少ない。

好きなことをとことんやってみようと思わない。

一番楽しいことに「自由な時間」のほんの一部しか使わない。

ほとんどの人はものごとを楽観的に考えない。

80対20思考は本質的に楽観的である。

ものごとはすべて、
思ったよりも大したことではないという事実を明らかにするからだ。

成果を上げるには、本当に重要な資源は20%だけである。

残りの大半は、ないよりあったほうがましという程度のものである。

したがって、その20%にもっと力を入れ、
残りの80%をもっとましなレベルまで引き上げれば、
成果は何倍にも大きくなる。

◆常識にとらわれない

80対20思考は、
間違っている常識を見つけ出す。

人生につきものの無駄なこと、
最適でないものを見つけ出し、
まずは身の回りからそれを改めていくことから
進歩は始まる。

このとき、常識は役に立たない。

そもそも、無駄を生み出し、
最適でない状態を作り出したのは、
常識なのだから。

常識にとらわれず、
いままでとは違う考え方をしてみる必要がある。

なぜ、多くの人が間違ったことをやっているのか、
少なくとも間違う可能性が高いことをやっているのかを考える。

◆行動するまえに、考える

80対20思考の目的は、
行動はひとまず忘れ、静かに考え、
心の闇の中に光を見出し、
それから行動を起こすことにある。

そして、行動を起こすときは、
目標を徹底的にふるいにかけ、
一番大切なものに的を絞り、
必要最小限のエネルギーと資源で
最大限の結果を出すために全力をあげる

◆すぐれたソフト開発者は
よく使われる機能を、できる限り単純化して使いやすくする。

これをデータベース・サービスに適用すると、
利用頻度の高い顧客に注意を払えということになる。

これも80対20の法則を応用した例である。

◆80対20の法則がわかると、常識がひっくり反る!

  • 努力の平均水準を上げるのではなく、努力を1点に集中する
  • 決められたコースを走るのではなく、近道を探す
  • 最小限の努力で、人生の支配権を握る
  • 網を広げるのはなく、網を狭める
  • 多くの分野で平均点を取るのではなく、ひとつの分野で突出した成績を上げる
  • 日常生活で、できる限りアウトソーシングを進める(庭仕事でも、自動車の修理でも、自分でやらずにできるだけ専門家に任せる)
  • よくよく考えて、仕事と会社を選ぶ(できれば、他人に雇われるより、他人を雇ったほうがいい)
  • 一番得意とすること、一番楽しいと思うことだけをやる
  • 水面下に隠れている皮肉な現象や不思議な出来事を探す
  • 重要な分野ではすべて、20%の努力が結果の80%につながるように調整する
  • 手当たり次第にチャンスに飛びつくのではなく、気をしずめ、仕事量を減らし、ゴールへの最短距離に照準をあてる
  • 脂が乗り切った時期に訪れる「幸運の連続」を大切にし、それを元手に将来の成功を確保する

◆80対20の思考とは?

数量分析をせずに、
80対20の法則を日常生活に適用する方法である。

投入と産出の間に不均衡があるのではないかと考えることが出発点になるが、
データを集めて分析するのではなく、
データを推測するのである。

これは、ある程度訓練さえ積めば、誰にでもできるようになる。

簡単に言えば、木をみずに、森をみるということである。

◆80対20の法則の利用法

  • 80対20の分析(正確、量的、調査が必要、真実がわかる、効果は絶大)
  • 80対20の思考(曖昧、質的、思考が必要、知恵が湧き出る、効果は絶大)

◆どんな仕事をするかよりも、どこで働くかのほうが重要

会社の業績がぐんぐん伸びている会社は、
たいして仕事しているようにまえなくても給料が高い。

反対に業績が悪い会社で働くと、
どんなに努力してもそれが給料に反映されない。

つまり、努力が報酬に直結していない。

◆学校とは「学び方」を教えるところである!

アメリカの大学に入学すると、
次のようなことを言われる。

「本はその気になれば、いくらでも速く読める。
しかし、楽しみのための読書は別にして、
最初から最後まで本を読んではいけない。
勉強するときは、
本を全部読まずに、
その言わんとするところをつかめ。

まず結論を読み、
次に序論を読み、
それから結論を読み返し、
あとは面白いところだけ拾い読みしろ」

これが、本来学校で教えるべきことである。

日本からMBA留学する人の成功率が高いのは、
アメリカで学び方を「勉強」したからである。

MBA留学する前は、ほとんど本を読まない人が
卒業するころになると全員が読書家になっている。

そして、これが大事なことだが
本を効率よく読む方法を習得して帰国する。


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