障害年金・生活保護で不安なく暮らす本

障害年金・生活保護で不安なく暮らす本 by 房野和由

房野 和由

社会保険労務士。

埼玉県生まれ、明治大学政治経済学部卒業。

開業社労士として、障害年金、成年後見の分野に特化して活躍中。

埼玉県社会保険労務士会会員…

「生きてゆけない」

「もう死ぬしかない」

はやまる前の“当然の権利”

最後のセーフティーネット!

自立するため、
生きるために国から
援助を受けながら
再起していくためのマニュアル。

傷病者からワーキングプア層の救済制度に
どんなものがあるか、どのような条件なのか、
その手順と申請の方法を解説!

とくに、「うつ病」のような
急増している精神疾患者にも使える…

目次

第1章 あなたの人生の中で起こり得るリスク
第2章 若年者でももらえる障害年金の仕組み
第3章 障害年金受給のここが肝だ!
第4章 最後のセーフティーネット「生活保護」
第5章 生活保護からの自立を目指す!

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MEMO

◆どんな収入であっても申告する必要があるのか?

生活保護を受けている人が収入を得た場合、
申告の義務がある。

オークション、フリーマーケット等で
個人的に売買して得たお金、
競馬、競輪などのギャンブルで的中した配当金についても
申告する必要がある。

意外だが消費者金融等からの借り入れ、友人、知人からの
借金も、すべて収入として要申告となる。

とにかく何らかの収入があったら、
それがどんな種類でも、
いくらあったとしても、
すべて収入を申告しなければならない。

◆生活保護が打ち切られる場合

受給者が稼働年齢(※)であれば、
「就労」から「自立」への指導をする。

※稼働能力活用を求めるべき年齢については、
15歳以上65歳未満(15~64)とされている。

60歳以上65歳未満(60~64)の者については、
新たに就労先が確保できる者を除いて、
積極的な稼働能力活用を求めることは要しないものとしている。

◆生活保護の相談・申請で必要なもの

手続き:相談➡申請➡決定

添付書類:

同意書、収入申告書、資産申告書、給与証明書、家屋(宅地)、賃貸借契約証明書

  • 生活保護申請書
    保護を受ける者の住所、氏名、扶養の有無、家族状況、申請理由
  • 収入申告書
    現在の収入状況
  • 資産申告書
    預貯金、現金、土地・建物、生命保険などの資産
  • 同意書
    収入や資産について、福祉課が関係先に問い合わせ、照会・調査することの承諾

◆生活保護行政における水際作戦

水際作戦とは、福祉事務所において保護申請を受理を拒否すること。

要するに、審査もしないで生活保護の受給を窓口(つまり水際)で阻止して、
上陸させない方策をいう。

この背景には、生活保護受給者の増加が
財政上の大きな負担になっているから。

相談に行けば、
「本当に生活に困っているの?」
「本当に仕事がないの?」
「本当に病気が重いの?」
といったことを、相談員から言われる。

これを「本当の攻撃」という。

◆信頼できる人に同席を頼んでもいい

相談や申請のために出向くと、
福祉事務所の担当者から制度利用について
さまざま説明をされたり、
あなたの個人情報についていろいろ聞かれる。

残念なことに「水際作戦」と呼ばれるように、
なるべく申請を取り下げてもらうような
対応を取るところもある。

面談の際、知人、友人、親族、弁護士などに同席を頼んでもよい。

◆生活保護は申請しなければ支給されない

申請は基本的に、
現在住んでいる地域の市(区)役所の中にある
福祉事務所の窓口で行う。

◆働く能力があったら、生活保護は受給できない?

働く能力があっても、本当に困っていれば、
生活保護は申請できる。

だが、「本当に求職活動に励んだ」という証拠を示す必要がある。

相談に行く前に、週2~3回はハローワーク等に行き、
実際に仕事探しをしておく。

そして記録を残しておくことが大事。

単なるメモよりもハローワークカードなどを提示する。

面接日、不採用通知なども保存しておく。

◆クルマやエアコンなどの所有は認められる?

クルマは地方など公共の交通機関がない所以外は基本的に認められない。
エアコンは、今は必需品なので認められる。

◆預貯金があったら、生活保護は利用できない?

相談にいけば当然、手持ちの現金と預貯金について質問される。
問題は金額だ。

相談の段階で、最低生活費の1ヶ月分以上の現金・預金を持っていたら、
「出なおして来て」と言われてしまう。

保有が認められるのは、
最低生活費の2分の1までである。

先の「出なおして来て」とは
「保有容認額になってから来て」という意味である。

※通常、12~13万円の半額6~6.5万円くらい。(5万円くらいが妥当?

◆扶養義務の範囲

  • 配偶者
  • 子、孫、曾孫
  • 兄弟姉妹
  • 父母、祖父母、曾祖父母

◆どの程度、生活に困窮すれば利用できるのか?

資産がゼロで、
収入もまったくない状態でなければ、
生活保護を受けられないと思っている人が少なくないが、
それは間違いだ。

収入があっても最低生活費に足りなければ、
差額分を生活保護費が支給される。

持ち金をすべて使い果たすまで、
生活保護を認めないということではない。

◆経済的に追い込まれたら生活保護の申請をためらわない

もし、あなたが高齢や障害等、
何らかなの要因で働けなくなり、
年金も受給できない、
預貯金も底とついてきた…とする。

生活を立て直すための努力をしてみたが、
どうにもならないときは、
どうしたらいいのか?

本当に生活に困ったら「生活保護」の申請をためらってはいけない。

行政の世話になることを恥ずかしいと思ってはいけない。

本当に生活に困って、
消費者金融でお金を借りるくらいなら、
生活保護制度を活用したほうがいい。

◆国民年金は「保険」である

損するかもしれないから保険料(年金保険料)を払うのをやめよとう考え方は、
あまりにも短絡的である。

年金は老齢年金だけではない。

障害年金、遺族年金もある。

国民年金には「保険」の側面もある。

万が一のときを考えて、
国民年金の保険料はきちんと毎月払うべきである。

◆がん、糖尿病、うつ病等でも
年金を受け取れる可能性あり!

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