さよならインターネット – まもなく消えるその「輪郭」について

さよならインターネット – まもなく消えるその「輪郭」について by 家入 一真

家入一真(いえいり・かずま)

1978年、福岡県生まれ。
活動家。
いじめがきっかけで高校を中退後、ひきこもりに。

就職後も対人関係に悩み「誰も会わずに仕事がしたい」と起業を決意。
2001年、自宅で「ロリポップ! レンタルサーバ」をリリース。

2003年に株式会社paperboy&co.を創業。
2008年最年少でJASDAQ市場へ上場。

退任後は「CAMPFIRE」「BASE」などのウェブサービスを立ち上げ、取締役に就任。
渋谷「ON THE CORNER」などのカフェ運営も。

悩める若者の立場に立ち、現代の駆け込み寺「リバ邸」などを精力的に展開。
2014年東京都知事選挙へ出馬し主要候補に次ぎ88,936票を得る。

およそ半世紀前に産声をあげたインターネット。

その進化は社会、経済、文化、時間、人、あらゆるものを変化させた。

しかし常時接続、無線接続、
IoTのなかでその姿は見えなくなり、
自由と可能性に満ちた「世界」は、
むしろ閉ざされつつある。

果たしてこれから先にやってくる「世界」の姿とは?

これは、その「輪郭」を取り戻すための思想の旅…

ぼくらはインターネットと
別れを告げるべきところまで進んでいるのかもしれない。

それは常時接続、無線接続、
そしてIoTを実現してきた結果、
もはや「空気」のように見えなくなったインターネットが、
かつてのように自由や創造性にあふれて、
ときに弱い者をやさしく包む「聖域」のような存在から、
むしろ狭い世界へ私たちを閉じ込めようとする、
陰鬱なものへとなりつつあるから。

そして現実の世界で強い力を持つ人の声が、
やはりインターネットの世界でも力を持ち、
行き過ぎたつながりの結果、
お互いを見張りあうような息苦しさが蔓延していることに、
強い危機意識を感じている。

だから今こそ、
消えかけたインターネットの「輪郭」を取り戻す
旅へと出かけませんか?

これまで社会や文化、経済、そして時間や空間、
そして人の姿まで変えてきたインターネット。

その輪郭をたどること、
そしてその未来像を探求することは、
きっとあなた自身の未来の姿を見出す試みにもなる…

目次

はじめに
インターネットが「ハサミ」?/小さな世界の大きな価値/じゃあインターネットとぼくらはどこへ向かうんだろう

前章 インターネットが消える前に
(インターネットという言葉の意味が変わった/無意識のネット接続/輪郭を失うことによるリスク/インターネットは最初に儀式を失った/そして「輪郭」を失ったインターネット)

第一章 やさしかったその世界─ユーザーからプラットフォーマーになるまで
(ぼくは確かにインターネットに救われた/やさしかった小さな世界/つながりたいことの可視化/「破壊の道具」や「逃げ込める先」としての期待/爆発し始めた自己表現/現実世界を侵食するインターネット/信じるに足る世界は確かに存在した)

第二章 さよならインターネット─その輪郭を喪失するまで
(「Web2・0」で決壊が始まった/ギークのためのインターネットの終わり/現実と同じ「つながり」をもたらすSNS/「Web2・0」の向こう側に姿を現したもの/即物的で現実的な期待の中で/ソーシャルゲームに参入しなかった理由)

第三章 輪郭が失われた世界─まだそこは信頼に足るものだったのか
(終わりの始まり/クラウドファンディングという光/輪郭が溶けたことによるポジティブな側面/「個人」の再発見/政治とインターネット/そして余る「時間」/インターネットの輪郭をつかまえる)

第四章 インターネットは「社会」の何を変えたか
(インターネットは何を変えて、変えなかったのか/社会 – インターネットの世界はむしろ縮小している/祭りの場すら閉ざされる/インターネットに怯える人々/警備員だらけの相互監視社会/パノプティコン化したインターネット/シェア、フラット、フリー/文化 – あふれる表現者と不足する鑑賞者/無理強いされた表現としての「批評」/「欲しがらない名無しさん」から「欲しがる名無しさん」へ/かつての「匿名性」は奥ゆかしさをもたらしてくれた/目出し帽を被る覚悟/経済 – インターネットがポジティブな変化をもたらした分野/激減したコミュニケーション・コストがもたらしたこと/進む「CtoC」と「シェア」/コピーできるものにお金は集まらない/お金に生まれた新しい価値/善意も炎上する)

第五章 インターネットは「私たち」の何を変えたか
(時間 – 誰もが別の時間を歩み始めた/細切れになった時間/常に「オン」の弊害/空間 – 不幸な伝言ゲームが蔓延した/あえて伝言ゲームをしたがる人たちの登場/サードプレイスの登場/人 – 人の価値はポイントで決まる/「装置」になりたい人/人は「概念」にもなれる/あなたの友達はネットが選ぶ/変わる家族の意味)

第六章 ぼくらはインターネットの輪郭を取り戻せるのだろうか
(インターネットの輪郭を取り戻すということ/分断された世界の外へ向かおう/エクスターネット的/Six degrees の外に行こう/世界を強制的に変えてみよう/書店に行こう/プラットフォーマーになろう)

さよならインターネット - まもなく消えるその「輪郭」について

さよならインターネット – まもなく消えるその「輪郭」について

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