発達障害の子どもたち、「みんなと同じ」にならなくていい。

発達障害の子どもたち、「みんなと同じ」にならなくていい。 by 長谷川 敦弥

長谷川 敦弥

1985年生まれ。
2008年名古屋大学理学部数理学科卒業。
2009年8月に株式会社LITALICO代表取締役社長に就任。
「障害のない社会をつくる」というビジョンを掲げ、障害のある方に向けた就労支援サービスを全国58カ所、発達障害のある子どもを中心とした教育サービスを全国70教室、小中学生にプログラミングを教える「IT×ものづくり」教室や、子育て中の親に向けたインターネット・メディアも展開…

発達障害のポジティブなとらえ方、
障害のない社会のつくり方―発達に課題のある
子どもたち8000人が通い、
さらには待機児童が何千人もいるという
人気の教室「LITALICOジュニア」。

発達障害という「個性」を伸ばすためのヒントから、
多様な人が活躍できる「障害のない社会」の
つくり方までを提唱していく…

目次

第1章 ADHDは僕の強み
第2章 子どもが一番の先生だ!
第3章 得意を伸ばして、子どもの力をもっと引き出す
第4章 障害のある人の「働きたい」をサポートする
第5章 障害のない社会をつくる

発達障害の子どもたち、「みんなと同じ」にならなくていい

発達障害の子どもたち、「みんなと同じ」にならなくていい

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MEMO

発達障害の子どもたち

◆「得意」を伸ばすと「苦手」が底上げされる!

教育や躾の議論で、

▶好きなことばかりしているとしっかりと成長しない
▶好きなことばかりしていないで、苦手なことも克服しなさい

などと言われることがあるが本当か?

脳科学的には何か一つの能力が高まると、
関係しないほかの部分の能力も伸びていく
「汎化」という特徴があることがわかっている。

何か一つの分野に集中して取り込むと
脳内でそれに関連する神経細胞ネットワークが
強化される。

それにつられて、ほかのネットワークも
同時に最適化される現象が起こるとされている。

つまり、何か得意なことがあるということは
それだけで脳全体の能力を高めてくれる。

たとえば、リハビリの手法には、
麻痺しないいない側の健常な手足から鍛えていく。

動かしやすいほうを先に鍛えることで
麻痺した側も次第に改善させていく方法で
「クロスエデュケーション効果」
と呼ばれている。

得意なほうを伸ばすことで、
苦手なほうも次第にあとから
引き上げられていく。

◆子どもたちはみんな一人ひとり違っている

それなのに、みんな同じ方法、
同じペースで学ばせようとするから、
その方法が合わない子が困ってしまい、
「問題」が生まれる。

「みんな違っている」
ことを当たり前の前提にして、
一人ひとりに合った学び方を
探していけば、
誰もが自分らしく、
自信を持って成長していける。

◆自分だけの道がある!

今、学校が苦しかったとしても、
自分と世界の可能性を諦めないでほしい。

今の環境がすべてじゃない。

今の友達がすべてじゃない。

今の先生がすべてじゃない。

たまたま与えられた、
この瞬間の環境だけで世界に
絶望しないでほしい。

世界は本当に広いから、
きっとどこかに自分が輝ける場所がある。

自分を好きになってくれる人にも、
自分が信じられる人にも、
いつか必ず出会える。

ありのままの自分を大切にして、
自分だけの道を歩んでほしい。

◆持って生まれた性格や特性は変えられなくても、
環境や習慣は変えられる。

自分にあった環境を整えることさえできれば、
その特性は「障害」ではなくなる。

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