人生をもっと賢く生きる 頭の鍛え方

人生をもっと賢く生きる 頭の鍛え方 by アーノルド・ベネット

アーノルド・ベネット
英国の小説家、劇作家、評論家。
「二人の女の物語」やクレイハンガー三部作をはじめとする「5つの町」シリーズやフランス的な自然主義的作風で知られている。
これらの作品によって20世紀初頭の英国で名声を博したが、後年その作風や創作態度は議論を呼ぶことになる…

あなたに見えるもの、
手に入るものが、
明日から確実に変わっていく本!

多くの知識人を熱狂させ、
影響を与えてきたベネットが教える前向きで、
ユーモアにあふれた「生き方の知恵」…

▶「自分の脳」の「整備」にもっと時間をかけよ
▶なぜ「効率の悪い生き方」をしてしまうのか
▶脳をコントロールできればすべてうまくいく
▶どうでもよいことに莫大なエネルギーを消耗していないか
▶集中思考の実践で、脳を完全征服せよ

目次

訳者序文
第1章 生きることのプロに徹する
第2章 わがまま頭脳を賢くしつける
第3章 頭を鍛える「30分集中思考」
第4章 一生の勝負は「意志力」で決まる!
第5章 どんな状況もプラスに転じる「精神エネルギー」
第6章 真の幸福を約束する「自分中心主義」の生活術
第7章 「賢い生き方」をためらうな!
第8章 他人をあるがままに受け入れる「知恵」
第9章 「一日一生」の気概が人間を創る
第10章 毎日を効率よく生きる「心得」
第11章 情熱の「持続力」しだいで人生はどうにでもなる!
第12章 眠っている脳をたたき起こせ!
第13章 品位とうるおいのある「生活術」
第14章 「自分脳」で生きる!
訳者解説

人生をもっと賢く生きる 頭の鍛え方

人生をもっと賢く生きる 頭の鍛え方

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MEMO

人生をもっと賢く生きる 頭の鍛え方

◆確実なのは「収入増主義」より「支出減主義」

おカネのことでそれほど心配しなくても済む秘訣は、
収入にではなく支出に気をつけることである。

あなたはきっと
「現在の収入から絶対必要な出費を除いて、
さらに余裕を残すなんてとてもできない」
と言うだろう。

もちろん、それはわかっている。

だがそれでもたいていの場合、
支出を切り詰めるほうが、
支出をそのままにして収入だけを
増やそうとするよりはるかに
簡単なのである。

いずれにせよ、
どちらの方法をとるかは
あなた次第である。

肝心なのは収入と支出の間に
余裕をもたせることであり、
それは常に可能なのだ
ということをしっかりと
肝に銘じておくことである。

◆常日頃から「ゆとり」を積み立てる習慣をつけておく

おカネ自体が幸福をもたらすわけではないが、
おカネがないと効率よく生きることは難しく
なることも事実である。

立派に自己実現し、
満足して品位を保ちながら
暮らしていくには、
普通の収入があれば充分である。

だが、その収入の範囲を越えるような
生活をしてはならない。

おカネのことを無視しては、
然るべき生活はできないのである。

自分を巧みにコントロールしたければ、
まず前もって自分の収入を上回らないような
生活習慣を身につけるべきである。

できれば、年収に相当するおカネを
貯金しておくことだ。

というのは、忠実に働く事務員ですら、
雇い主の気まぐれから、
いつ解雇されてしまうかわからないからだ。

◆「銭追い人間」にはわからない幸福の尺度

人は大昔から変わることなく
幸福を求め続けているが、
おカネは幸福を得るために欠くことのできない
要素だというわけではない。

幸福になるための一要素として、
おカネは20番目に大切なものなのか、
それとも50番目に大切なものなのか
という議論はできるかもしれないが、
おカネそれ自体が実際に幸福を
もたらすか否かについて
議論したところで無意味である。

というのは、
おカネだけが幸福をもたらすことではない
ということは明白な事実だからである。

ところが、この明白な事実は
万人に認められているにもかかわらず、
人々の振る舞いを見ていると、
幸福になるためにはおカネが必要か、
さもなければおカネこそ最も必要なものだと
考えているように思われる。

というのも、彼らは理性に従って物を考えず、
理性の声に耳を傾けようともせず、
ただおカネを求めて血眼になっているからだ。

◆人生を決めるのは情熱の「持続力」

自分の脳を思い通り動かそうと努力することほど、
次々とさまざまな興味をかりたてるものはない。

にもかかわらず、最終的にその操作術を
ものにできないのは、
意外なようだが情熱が涸(か)れてしまう
ことである。

現実には、
この情熱が枯渇してしまうことが
しばしばある。

情熱というものは、
滋養物を与えてやらない限り、
衰えていく。

では、どうすべきか?

この滋養物は、
毎日少しずつ読書することによって
得るべきである。

◆「相手も自分と同じ人間」と胸に刻む

あなたの周りのそれぞれの個性をもった
人たちもまた、
あなたの環境の一部なのだ。

あなたは今なお進化の途上にあるが、
彼らもまたそうである。

彼らが変わるときは
彼ら自身が変えるのであって、
あなたが関わるべきではない。

あなたがやるべきことは、
他人を身勝手に責めたり
文句を言ったりせずに、
あるがままに受け入れることである。

そして自分自身の目的を
円滑に達成するために、
彼らをうまく利用することである。

あなたを中心として見た場合、
彼らはいわば環境であり、
なるべくして今のような状態に
なったのだから、
変えることができないものとして
受け入れなければならない。

彼らを中心にしてみれば、
彼らには彼らの責任があるのは
言うまでもない。

ただ、それがあなたのものでは
ないというだけだ。

◆毎日を快調に生きるための小さな秘訣

毎日を快調に生きる重要な秘訣のひとつは、
日々交わる人たちのことに
口出しするのをこれまで以上に慎んで、
もっと自分自身に注意を傾けることである。

たとえば、あなたが親しくつきあっている
人の生き方が誤っていると思うことがある
かもしれない。

さらに、その人の生き方のせいで
何かと不快感を味わうこともあるかもしれない。

だがそんなときでも、
口を閉じておくほうが安全なのだ。

ときには、どうしても口を開かないわけには
いかない場合もあるかもしれないが、
そういうときには充分に注意をして
言葉を選び、初対面のように礼儀正しく話す。

親しい関係にあるということが、
礼儀を欠いてもよいという
理由にはならない。

たとえ部屋にひとりでいるときでも、
他人のことをあれこれ言うのは慎むこと。

決して人を責めたりしないこと。

さらに、他人を自分の思い通りに
変えようとしたりせず、
他人を受け入れ、
むしろ自分をそれに合わせようとする。

これこそ、本当の知恵である。

自分自身の領域を越えて
他人の領土に侵入する権利など
誰にもないのだ。

にもかかわらず、とかく他人の領土に
侵入しては、出しゃばりという
罪を犯している。

両親と子どもの間でさえ、
このようなことが言える。

◆自分の個性を他人に押しつけるな

私たちは、真実を広く認めさせようと
熱心になるあまり、自分自身に大きな負担を
かけるばかりでなく、
他人の状態にまでよけいな口をはさみすぎる。

誰もが、自分の頭だけでなく
他人の頭の中の構造を変えてやろうと
している。

人はそれぞれ、自分の頭と体で個性を
発揮すべきなのに、
どうやらそれだけでは物足りないらしい。

自分の個性を、
他人にまで押しつけなければ
気が済まないのである。

◆自分中心的生き方

他人の自由を尊重しつつ、
自分も自由に生きるということが
自分中心主義である。

◆自分勝手な「ものさし」で他人を責めるな

円滑に生きる秘訣は、
穏やかで明るい、
晴れ晴れとした心を持ち続けることだ。

こうした心を持ち続ければ、
常に自分の理性を充分に発揮することができる。

穏やかで晴れ晴れとした心を保つ秘訣は、
他人に対して思いやりをもつことである。

他人に対して思いやりを抱く秘訣は、
まず他人を責めたりしないことである。

勝手な判断を口にしないことである。

口に出そうが出すまいが、
そもそも他人を責めること自体が
間違っている。

私たちはいつも、
自分が幸福でないからという理由で
他人を責めているのである。

邪魔になるような人物が現れて
思うような行動がとれないと
心の中でその邪魔者を責める。

◆人間らしく生きるための2つの原則

1)脳は使用人であり、コントロールできる

2)摩擦が生じたときには、常に自分のほうに責任がある

◆なぜ古い習慣を捨てて
新しい習慣を身につけることができないのか、
自分の経験を振り返って考えてみてほしい。

それは肝心なときに、
脳が大切なことを思い出さずに
忘れてしまっているからである。

だが、集中思考を実践すれば、
これは直すことができる。

◆意志の力は、
脳に同じことを何度も何度も
繰り返させることによって、
性格を変えることができる。

◆性格とは?

人間の性格とは、
その人の考え方が積み重なった結果である。

ある人がとても親切なのは、
その人が親切にするように考える習慣を
身につけているからである。

ある人が怠惰なのは、
その人が怠惰という安易な快楽のほうに
流れてしまう習慣があるからである。

人にはみな生まれつきの性質というものがあり、
それが若い頃の思考習慣の形成に
大きな影響を及ぼす。

しかし、性格が、
長くつづけられた思考習慣によって
形成されるというのも事実である。

だから、大人になった時の性格が、
生まれつきの独特な性質が増幅されたものである場合、
それは単に、性格形成が行き当たりばったりの
でたらめに行われた、
理性の支配を受けなかったことを示して
いるにすぎない。

◆「30分集中思考」で脳をコントロールする

脳を、意志の力によって支配しなければならない。

賢明に生きる第一歩は、
意志の力によって脳をコントロールすることである。

そうすれば、脳は脳自身が下す指示に従って、
活動できるようになる。

訓練された脳を持つと、
人は、自分の最良の状態から
常に逸脱せずに生きることが
できるようになる。

あなたの脳に、こう命令する。

「今日の朝、9時から9時半まで、
私が与えるある特定の問題について、
お前は片時も休まず、じっくりと考え続けるのだ」

この場合、何の問題について考えるかは重要ではない。

要は、脳をコントロールし、
働かせることによって脳に活気を与えるのである。

30分ほど脳に集中的に考えさせる。

簡単なように思うかもしれないが、
あなたは30分はおろか30秒も
ひとつの事柄に脳を集中させられないはず。

そして、自分の脳の働きぶりのみじめさ、
さもなければ滑稽さに気づくことになる。

何回か集中させようと試みても、
最初はことごとく失敗に終わるだろう。

というのも、
30分というほんの短い間でも、
意志の力で思い通りにある一定の考えに
集中するというのは、
ちょっとやそっとではできるような
生易しいことではない。

これには、忍耐力と恐るべき意志の
強固さが必要である。

脳をコントロールするのに王道はない。

脳をコントロールできるかどうかは、
是が非でもコントロールしてやろうという
意志いかんで決まる。

脳は、従順に従う習慣をつけることによって
訓練される。

そして、集中思考を実践することによって、
従順に従う習慣がつけられるのである。

◆脳の訓練しだいで人生の回路は改良できる

あなたの脳は、あなた自身ではない。

それはあなた自身の一部にすぎず、
しかもあなたを支配する最高の権力機関ではない。

あなたは、頭で考えて母親や妻や子どもを
愛しているだろうか。

頭で考えて何かを求めているだろうか。

愛するあなたは、
最も深い本質的なレベルにおいては、
はたして頭を使って生きているだろうか。

そんなことはない。

あなたの脳は道具にすぎないのだ。

その証拠に、極度に駆り立てられると、
あなたのほうが脳に命じて、
あることをさせているではないか。

また、脳は事実あなたの命令に従って
それを行うではないか。

脳はあなたの使用人なのであって、
自我を支配している中心的な力とは
無関係なのだ。

もし脳の働きを制御できないとしたら、
それは脳が制御できないものだからではなくて、
あなたが脳を制御する訓練を
怠ってきたからにほかならない。

脳は、手や目と同じように鍛える
ことができるものであり、
猟犬を訓練するのと同じように、
従順にさせることができる。

◆「神経」を使うな「頭」を使え!

機関車が走るとレールは減るが、
直線地だとあまり減らない。

それは機関車がスムーズに
走っているからである。

ところが、曲がるところでは、
しばしばレールの傷みがはげしい。

これは車輪とレールが軋(きし)むからである。

まっすぐなレールの上を走っているように
感じられる時は、脳がよく調整されて
いるからである。

その場合は、脳は使っても
神経を使っていないことになる。

ところが、心配事があったり、
嫉妬心を燃やしたりしている時は、
曲がり角のレールのように
ギシギシ摩擦が起こっていて、
神経がすり減っている状態なのだ。

これは、脳というマシンが
よく調整されていない状態である。

「自分の脳を育てるということ」は、
「神経を使わないで頭を使う」
と言い換えることができる。

◆自分の脳を自在に使いこなすには?

脳がヒューマン・マシンの一部だとするなら、
本当の自分とは何か?

それは「意志」である。

脳はマシンであり使用人である。

脳というマシンをうまく調整し訓練するのは、
自分の「意志」でできる。

つまり、自分だけが脳をよく調整し
訓練することができる。

脳の鍛え方は、
意志によって
よい習慣をつくることである。

たとえば、早起きの習慣がつけば
朝起きることに何の苦痛もない。

もし朝4時に起きる習慣があれば、
まったく苦労せずに起きてから
すぐやりたいことにかかれる。

ところが、たまに4時に起きたとすると、
非常につらく感じられて、
その日の午後になると何もできなかったり、
翌日はまた6時、7時まで寝てしまう
ことになるかもしれない。

しかし、朝4時になったら
自分が目覚めてすぐ何かにとりかかるという
新しい習慣を脳につけさせることは、
訓練次第でできるのだ。

◆脳は自分自身ではない!

私たちは、
脳こそが人間の中心であると思いがちだ。

だが、脳は「ヒューマン・マシン」である。

つまり脳は、
持ち主である自分の意志の力で
操作できるマシンのようなものだ。

脳を自動車にたとえて、
自分はその自動車に乗っていると考えてみる。

自動車をスムーズに動かそうとするならば、
マシンをよく調整しておかなければならない。

それがドライブを快適にする方法である。

同じように、ムダな摩擦なしに生きていくためには、
脳というマシンもよく調整しておく必要がある。

◆人生を賢く生きるためには、
自分の脳を縦横に働かせるコツを
身につけることだ。

そしてそれは、
自分の意志しだいですぐにでもできる。

要は、やる気ひとつで脳は
いかようにも動き、
「生きる知恵」を生み出してくれる。

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