思考停止という病

思考停止という病 by 苫米地 英人

認知科学者、計算機科学者、
株式会社ドクター苫米地ワークス代表、
コグニティブリサーチラボ株式会社CEO
の苫米地 英人さんの著書です。

最高の人生はあなたの
「考える力」によってしか手に入らない!

思考停止せずに生きることは、
自分次第で誰にでもできる!

現代人を救う
トマベチ式・自発脳のつくり方…

なぜ、人は「考えること」をやめてしまうのか?

自分の頭で考えている人は、
自ら解決策を提案し、
実践することで何かしらの結果に繋げる…

自分の頭で考えない人は、
何度も同じ間違いを繰り返してしまう。

「脳が働いていない」という病気状態を脱し、
「考える脳」を取り戻す…

目次

第1章 思考停止する社会
(ビジネスの世界でも思考停止は平然と行われている/なぜ優秀な学生であっても、3年働くとダメになるのか? /「自分の頭で考える力」が身につくと、何が得られるのか?/思考を停める人は、進化を止めた人 ほか)

第2章 なぜ日本人の思考は停止するのか?
(なぜ、自分の頭で考えられないのか?/学校の暗記教育の弊害/思考をしていない人=ゴールがない人/親が自分で考える力を奪う/頭のいい権力者ほど、思考停止を望む ほか)

第3章 自分の頭で考える技術
(疑うことこそが、考える第一歩/「自他ともに認める「ノットノーマル」になれ!/思考停止させないためのゴールのつくり方/他人のゴールでは意味がない/簡単すぎるゴールはゴールではない/圧倒的な知識を習得する方法 ほか)

第4章 思考停止しないための論理力
(バカの壁を突破しなさい/1日1分の瞑想で情動を切り離す/言語運用能力を高める/なぜ日本人はロジックがないのか?/情報は発信すると集まる/迷うくらいなら、ランダムで決めたほうがいい ほか)

5章 ヒルクライミングする「考え続ける脳」
(ヒルクライムする脳のつくり方/脳は並列思考が当たり前/仕事の知識は一気に、すぐに手に入れろ/全体を把握するだけで、知識量が変わる/並列思考の鍛え方/脳をいつも100%の状態にしておこう/最高の睡眠が、最高の脳をつくる ほか)

6章 最高の人生を手に入れる考える力
(生き方・働き方で悩むのは、ビジネスに自己実現を求めるから/大金持ちは本当に金持ちか?/ゴールは8つ持ちなさい/自分の人生の価値は、あなたが決めなさい ほか)

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book733

MEMO

◆自分の頭で考えるクセをつける

日本人にとってかなり根深いものに
「右へならへ!」と集団で行動することがある。

教師に従うことを教えられてきたため、
大人になっても「右へならえ」が抜け切れない。

本来なら自分で選択できるはずなのに、
なぜか考えずに従ってしまう。

過去のやり方と同じであることが、
いいことであって、
正しいことであり、
波風を立たせず混乱せずに
ものごとが進行すると思い込んでいる。

この「右へならえ」の何が危ないかというと、
考えることをやめるクセがついてしまう。

・自分がどういう勉強をするのか
・将来、何になりたいのか
・今何をしなければならないのか

といったことが、
自分の意思で決められなくなる。

◆なぜ、自分の頭で考える必要があるのか?

「自分の頭で考える」ということを
ほとんどの人はしてない。

インターネットで手軽に情報を得られるようになったことで、
他人の情報が、自分の思考になってしまっている。

自分の頭で考えられないと何が問題なのか?

自分の頭で考えない人は、
「奴隷の人生」を歩んでいることになる。

知識がなく、自分で判断できず、
自分の頭で考えることをやめた人は、
自分で人生を切り開くことができない。

他人の話しや言葉を聞いてからしか動けない。

他人の価値観に従って生きざるを得なくなる。

・親がいい大学に行きなさいと言ったから、いい大学に入るために受験勉強に励む
・大企業に入りなさい、と学校の指導担当から言われたらから大企業を志望する
・このまま会社にいたほうがいい、と言われて転職できない

このように自分で思考しない状態が続いていた人は、
自分で思考するクセがなくなってしまい、
誰かに決めて欲しい、どうすればいいかわからない、
という状態に陥る。

思考を停止するということは、
自分で生きることを放棄し、
他人に自分の人生を委ねることになる。

これを奴隷という。

思考停止➡奴隷

そんな人が幸せになれるはずがない。

◆企業は情報弱者を狙っている

情報弱者とは、簡単に言えば、
自分で考えられない人である。

企業は、頭のいい人よりも、
情報弱者にモノを売りたいと思っている。

モノを売るためには、
頭がいい人に売るよりも、
バカな人に売るほうが簡単である。

だから、ダイエット商品、健康食品を
バカな人向けに売っている。

権力者はバカな人をつくりたがっているし、
メディアもバカな人が多いと思って、
バカな人向けに情報を流す。

なぜそんなことをするかというと、
すべてビジネスだから。

エリート向けにテレビ番組をつくっても、
誰も見てくれない。

バカな人になりたくなければ、
テレビの情報に洗脳せれずに、
自分で情報を取り、
自分で考える必要がある。

それには、
今日から1時間早く起きて
1時間の読書を習慣にする。

◆ビジネスで成功するには

成功者はみな自分の頭で考えることが得意である。

徹底的に高いレベルの思考ができるから、
成功できている。

成功しているけど、バカな人(思考停止)というのはほとんどいない。

今の時代にバカな人は100%成功できない。

市場は飽和し、どんなビジネスを始めても、
すでに競合相手がいるし、
新規ビジネスを考えても、
先進的すぎるとマーケットがなく、
食べていけない。

つまり、頭を使えない人はどんどん成功できなくなっている。

今後もビジネスの速度は、
どんどん加速度的に早くなっていく。

成功している人は、
常に先を予測し、次々と生まれる問題に先回りしながら手を打つ。

日本の大学のレベルは世界的に見て低く、
そのレベルは下がり続けている。

英教育専門誌が発表した理系学部総合世界ランキングでは、
100位以内にランクインしている日本の大学は4校のみ
(27位に東京大学、39位に京都大学、58位に東京工業大学、64位に東北大学)。

日本の大学は世界的に見てレベルが低いことは明らかである。

これは日本的教育の敗北である。

学生はほとんど大学に遊びにきているような状態で、
また、就職を意識しすぎて、早い人は2、3年生から
就活を始める。

日本の大学は卒業が簡単なため、
学生のほとんどが勉強しなくなってしまう。

ビジネスパーソンを見ていると、
思考停止している人が多いように感じる。

仕事で成功したい、もっとお金を稼ぎたいと思ったら、
勉強も同時に必要になる。

頭のいい人でもビジネスパーソンになると
ただの人になってしまう。

その原因は、考えることをやめたからであり、
勉強しなくなったからである。

◆自分の価値観で生きる

ほとんどの日本人は、他人の目線、世間体、評価を気にしている。

ホンネややりたいことを押し殺し、普通であるべきだと思って生きている。

それが間違いなのである。

現状から抜け出すためにも、
普通を憎み、自分の価値観で生きる。

それには、

・他人の意見や判断は気にしない
・自分が興味を持ったことに本気で取り組む
・自分に正直になってやりたくないことにNOという

自分が興味を持ったことに対しては、
真剣に考え、知識を得て、本気で取り組む、

それだけで人生が変わる。

他人の価値観で生きるのをやめることが、
自分の頭で考える第一歩になる。

◆圧倒的な知識を習得するには

知識を手に入れるのに一番いいのは、本を読むことである。

結局本を読むことが知識習得の一番の近道である。

他人の話をどれだけ聞いても、
それはあくまで他人の話しであって、
知識にはならない。

短時間で、すごい人たちの知識を得られる方法は、
間違いなく本だけである。

視覚を使って情報を手に入れるほうが、
脳全体が働きやすい。

また、読書は大量に行うことができるが、
話しを聞くのは、大量に行のに限界がある。

思考を働かせるための知識習得で考えれば、
読書のほうが有効に機能する。

あなたが本気で興味を持てることであれば、
知識は定着しやすい。

ただ、読書をしても、そのまま素通りして
記憶に残らない人は、読み方に工夫がいる。

・文面通り読む
・著者になりきって読む
・意図、問い、関連性を持って読む
・同一分野をいくつか同時に読む(並列読書)

重要なのは、自分の視点ではなく、
著者の視点を想像しながら本を読むことである。

理想は、「著者にとっての重要なこと」が読めるようになること。

読者目線で読むとそれを見逃してしまう。

著者になりきって読めば、
著者が重要だと思っていることが、
その理由から結論まで、実に素直に入ってくるようになる。

そのことによって、自分にとって重要なことでありながら、
いままで重要だと気づかなかった知識の存在に、
はじめて気づくことになる。

それが、新しい知識を得るための読むという、
正しい読書である。

本屋に行ったとき、
同じコーナーばかり行くのをやめる。

自分の好みやビジネス書や文芸コーナーだけ、
新書コーナーだけと、意外と棚自体に偏ってしまう。

いつもと違う棚に立つと、
これまで自分の目に一切触れなかった本がたくさんある。

それを感覚的に選んで、ありったけ読んでみる。

◆情報収集するときのコツ

情報を発信するときには、自分で調べたり、知識を得たりする必要がある。

そこで大事なのは、予測することであり、仮説を立てることである。

情報をたくさん得てから仮説を立てるのではなく、
仮説を立ててから調べる。

これが調べごと、知識を得る際の基本となるルールである。

たとえば、何か新しい商品をプランニングする際、
情報を先に仕入れてつくる商品はまずヒットしない。

売れているものの類似データを調べて商品設計しても、
現状の最適化にはなるが、クリエイティブなものは生み出せない。

仮説というと難しく感じるが、
「こうなのではないか」と「あたり」をつけるだけのこと。

情報収集を先にするのではなく、
自分の仮説を立ててから情報を調べる。

◆ゴールは複数持ってもよい

ゴールはひとつ、と思い込んでいる人が多いが、
ゴールは幾つもあっていい。

自分が好きなことで、
本当に成し遂げたいことであれば、
いくらでも持っていい。

ただし、ある程度区分が必要になる。

理想は、分野ごとに8つのゴールを持つ。

・仕事のゴール
・健康のゴール
・趣味のゴール
・生涯学習のゴール
・家庭のゴール
・ファイナンスのゴール
・地域活動のゴール
・社会全体に対する貢献活動のゴール

ここで重要なことは、
「お金」と「ゴール」と分けることである。

お金は、あくまでもゴールを達成するための
ファイナンス活動の一部にすぎない。

もちろん、お金はあったほうがいいし、
稼ぎたいという気持ちもわかる。

しかし、お金が目的になることはいいことでない。

お金をゴールにした瞬間、
人は自由ではなくなる。

お金の欲求を持つこと自体問題ないが、
それがゴールになるとまずい。

お金をゴールにしていると、
資本主義のカラクリに飲み込まれてしまう。

・どれだけ稼いでいるか
・誰よりも儲かっているか
・ライバルに勝つ

など、自分の好きなことや価値を否定する行動を取ることになる。

お金をゴールにする人は、他人の頭で考えさせられている。

お金を稼ぐのと、自分の好きなこと(天職)は別でよい。

もちろん、両方とも稼げているほうが望ましいが、
自分の天職が即収入になっていなくてもよい。

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