となりの億万長者 ― 成功を生む7つの法則 by トマス・J・スタンリー, ウィリアム・D・ダンコ
トマス・J・スタンリー Thomas J. Stanley, Ph. D.
アメリカにおける富裕層マーケティングの第一人者。
ジョージア州立大学の教授職を経て、ニューヨーク州立大学オルバニー校マーケティング学部の教授となり、1973年に本書の共著者ダンコとともにアメリカ全土の億万長者を対象とした初の大規模調査を実施。
現在は富裕層向けビジネスを行なう企業や金融機関へのアドバイザーとして活躍。
ジョージア州アトランタ在住。
ウィリアム・D・ダンコ William D. Danko, Ph. D.
ニューヨーク州立大学オルバニー校マーケティング学部名誉教授。
スタンリーのパートナーとして数々の研究調査に参画してきた。
また、ジャーナル・オブ・コンシューマー・リサーチ誌をはじめとする多くの経済メディアでも活躍。ニューヨーク在住。
成功を生む7つの法則!
本物の億万長者とはどんな人間で、
ふつうの人々とはどこが違うのか?
アメリカの億万長者の驚くべき暮らしぶりを
徹底的に取材・調査し、
その分析結果から発見された、
人生に成功をもたらす「ミリオネアの知恵」を明かす…
驚くべきことに、
彼らのほとんどはありふれた職業と家庭をもつ
「普通の人々」だったのだ!
億万長者でない普通の人々や、
所得は多くても資産の少ない人々と、
彼らはいったいどこが違うのか?
本物の億万長者の日常の暮らしぶりから学ぶ
目次
- となりの億万長者を紹介しよう
- 検約、検約、検約
- 時間、エネルギー、金
- 車であなたの価値が決まるわけではない
- 親の経済的援助
- 男女平等・家庭版
- ビジネス・チャンスを見つけよう
- 職業:億万長者対遺産相続人
MEMO
◆お金を貯めるには攻めだけではなく、
守りに強くなければならない。
◆宝くじ、当たれば仕事が趣味になる!
これは、仕事で面白くないことがあって、
お金持ちだったら嫌な仕事はしないで済むのにと思っている人にピッタリのコピーである。
◆資産家の親が子どもを育てる場合
- 子どもに親が金持ちだと絶対に教えない
- どんなに金があろうと、子どもには倹約とけじめを教えること
- 子どもが大人になり、自己管理ができるようになり、きちんと職業について安定した生活を送るようになるまで、親が金持ちだと気づかせてはいけない
- 子どもや孫に、何を遺産に与えるつもりか、なるべく話さない
- 現金や高価なものを駆け引きに使わない
- 巣立った子どもの家庭のことには立ち入らない
- 子どもと競おうと思うな
- 子どもはそれぞれ違う、独立した人間であることを忘れるな
- 成功をもので計るのではなく、何を達成したかで計るように教育する
- 子どもにお金よりも大切なものがあることを教える
◆子どもに対する経済的援助の落とし穴
- 与えられた金は貯蓄より消費に使われる
- 親から経済的援助を受ける人は、自分の財産と親の財産を同一視する傾向がある
- 親から経済的援助を受ける人は借入金に頼る割合が高い
- 親から経済的援助を受ける人は投資に回す金額が少ない
◆経済的にしっかりした基盤を持とうと考えているなら、
きっと実現できる。
だが、よい暮らしをするためにお金が欲しいと思っているなら、
一生、金は貯まらない。
◆資産家になりたければ、
住宅ローンは年間の現金所得の2倍以内に抑えること。
それ以上の高い家は絶対に買ってはダメ!
たとえば、年収600万円の人が
3000万円の住宅を購入するときは
1200万円の住宅ローンを組む。
差額の1800万円は、頭金として用意しておく。
◆所得税を最小限に抑える
資産を築くには、
課税対象となる現金所得を最小限に抑え、
含み益(現金を伴わない資産価値増加)を最大限にする。
◆お金持ちになる7つの法則
- 収入よりはるかに低い支出で生活する
- 資産形成のために、時間、エネルギー、金を効率よく配分する
- 世間体を取り繕うより、お金の心配をしないですることを大切にする
- 社会人となったあと、親からの経済的な援助を受けない
- 子どもたちを経済的に自立させる
- ビジネス・チャンスを上手につかむ
- びったりの職業を選ぶ
◆どうしたら金もちになれるのか?
多くの人は勘違いしている。
幸運、遺産、高学歴、頭の良さが条件なのではない。
勤勉、我慢、計画性などのライフスタイルから、
資産は形作られていく。
そして自分を律する強い精神力を持つこと、
これが何よりも重要である。