「ふつうの億万長者」徹底リサーチが明かす お金が“いやでも貯まる”5つの「生活」習慣 by トマス J スタンリー
スタンリー,トマス・J.
1970年代より米国内の億万長者に大規模な調査を実施してきた、米国富裕層研究の第一人者。
ジョージア州立大学教授などを歴任し、現在は富裕層向けマーケティング研究者・コンサルタントとして活躍中…
億万長者たちが財産を作ってきた過程で
何を買い何を買わなかったか?
どんな生活をすればお金が貯まっていくのか?
その単純明快な“ルール”を教えます!
全世界で200万部突破の
大ベストセラー「となりの億万長者」で
富裕層の知られざる経済・購買実態を
あばきだしたスタンリー博士が、
100万ドル以上の資産を持つ
米国人約1000人を徹底調査!
目次
- 間違いだらけの「億万長者」像―本物の大金持ちの「すばらしいディフェンス」力
- 億万長者はものごとの本質を見抜く「目」を持つ―「現実」にシビアで、「見込み」を当てにしない
- 億万長者は浪費の誘惑をはねつける「耳」を持つ―金時計だからといって「上質な時間」を刻むわけではない
- 億万長者は他人の評価に依存しない「舌」を持つ―美酒美食が資産状況を「メタボ化」させる
- 億万長者は堅実なペースで進む「足」を持つ―それは1927年、ミシガン州ではじまった
- 億万長者は危険をかぎ分ける「鼻」を持つ―お金が確実に貯まる家、絶対に貯まらない家
MEMO
◆住宅ローン
典型的な億万長者は、
住宅ローンを住宅価格の3分の1以下という低い水準に抑えている。
◆財産の公式
0.10 ✕ 年齢 ✕ 収入=期待純資産
◆これが億万長者の真実だ!
- 本物の金持ちは金持ちらしく見えず、金持ちぶる人は金持ちではない
- 身近にいる「金持ち」は、実は「金持ちのふりをしている人」であることが多い
- 億万長者になるために欠かせないのは、労働と節約に励み、欲望を抑えること。これは億万長者が例外なくやってきたことである
- 収入の最大化を目指すよりも、収入を効率よく財産に変えることが重要である
- 金持ちになりたければ、年間世帯実所得の2倍を上回るローンを払わなくてはいけないような家を買ってはならない
- 消費の欲望に負け、優雅な暮らしを送るための経済基盤を手に入れないうちから金持ちのふりをする人は、絶対に金持ちにはなれない
- 金持ちが金持ちになったのは、贅沢をしたいからではない。金持ちになれたのは、贅沢をしなかったからだ
- 億万長者は「価格」よりも「質」を優先させ、常にライフサイクルコストを考える
- 「浪費する億万長者」には、貧しい境遇から叩き上げてきたケースが多い
- 高級酒を飲んだとしても、必ずしも幸せになれるとは限らない。これは人生訓ではなく、調査からわかった「事実」である
- 来客に”お買い得”な酒を出す億万長者は、ケチなのでも無礼なのでもない。客を楽しませるのは、もてなす側の気持ちだということを知っているのだ
- 億万長者の8割以上が、そもそもワイン自体に特別の興味を持っていない
- 大半の億万長者にとっては、買い置きのワインの数よりも、資産額を増やすほうが大事である
- 「外食のたびに1万円もかけるなんてばかばかしい」と99.7%の億万長者は心底思っている
- 「カネがあれば空気を読まなくていい」などということはない
- 「性能はいいが安っぽい」と言っては、「性能がよくて高い」ものばかり求める。あげくに「高いだけで性能も劣る」ものをつかんでしまう。そんな人が、幸せになるはずがない
- 億万長者1000人のうち997人までは、少なくともここ10年、フェラーリを買うどころかハンドルを握ってもいない
- 「大きい車」「高い車」を買う人は、メーカーを儲けさせるだけでなく、「小さい車」「安い車」を買う人をも援助しているようなものである
- 資産を築いて経済的安定を得ることも、業績を積み重ねて名声を得ることも、高級ブランド車に乗らなくとも、十分可能である
- 収入を得る能力が低めでも、大きな富を生み出す力はあなたの中に秘められている。金持ちになるためには、決して他人の金を当てにしてはいけない
- 「金持ちなら車にこれくらいかけるはず」と世間では考えられている平均額は800万円くらい。だが億万長者が最近入手した車に支払った平均金額は約340万円にすぎず、スーパーリッチ層に限っても約450万円である
- 財産を蓄えるにあたって最大の邪魔者は、住宅と周辺環境である
- 家の大きさが示すのは、その人の持つ資産額ではなく、残債額である
- 経済的にも家庭的にも”出入り”が激しい人生は、幸福の度合いを下げる
- 上司のまねをしても、ろくなことがない。同じ会社で、同じ嗜好を持っていようと、給料の額がちがうのだから
- 収入を下回る暮らしを心がけること
◆金持ちに見えることと、
金持ちであることは違う。
金持ちに見える人のほとんどは金持ちでない。
つまり、収入以上の暮らしをしているから、
ほかの人に気前よくしていられるだけの金がないのだ。
◆典型的な億万長者というものは、
実に質素な生活を送っている。
金持ちのふりをやめても、
本物の億万長者のような生き方をすれば、
人生を最大限に楽しめる。
◆ほとんどの億万長者は、
自分の財産をすべて株式や不動産に回したりはしない。
安全とは、
株式ポートフォリオ(※)の分散化ではない。
分散投資とは、
投資がコントロールできるということだ!
過去30年間、
典型的な億万長者は資産の30%以上を株式に回したことはなかった。
※金融資産の組み合わせ、金融資産の状態。
◆億万長者が大事に守る「5つのルール」
- 誰に対しても正直で誠実であること
- 自らの欲望や行動を律することができること
- 他人との関係を良好に保つ社会性を身につけること
- 価値観を共有し、支えてくる配偶者をみつけること
- 一生懸命働くこと
◆億万長者になるための「7つの秘訣」
- 収入を下回る支出で生活すること
- 時間とエネルギーとお金を効率的に分配し、安全な資産を形成すること
- 世間体よりも、お金の心配をしないですむことのほうが大切だと気づくこと
- 親から経済的に自立すること
- 子どもたちも経済的に自立させること
- チャンスを上手につかむこと
- 自分の能力や資質に適切で、心から愛せる仕事を職業にすること