仕事が決定的に変わる 80対20の法則 by ポール マクナーニ
マクナーニ,ポール
マッキンゼー・アンド・カンパニー・インクのコンサルタント。
オーストラリア・キャンベラ生まれ。
京都大学法学部卒業。
株式会社リクルートにてインターネット事業の立上げ、ベンチャー投資、事業開発マネージャーを経て2002年より現職。
消費財、製薬、メディアなどの業界におけるM&A、アライアンスとマーケティングの戦略立案に携わる…
8割の結果は2割の原因から生まれる!
「80対20の法則」は、
きわめてシンプルだがあらゆる分野に応用できる黄金の法則だ。
この法則を使えば、
いままでよりはるかに少ない努力で、
いままでよりはるかに大きな成果を
確実に上げることができる。
重要な2割とは?
ムダな8割とは?
この“魔法の数字”にあてはめるだけで、
最高の結果を出すための手順が見えてくる…
目次
第1章 仕事で最大の成果を上げる「80対20の法則」―すべてはこの「選択と集中」がカギ
第2章 限られた「時間」を最大限に生かす法―たとえば2割の時間で、8割の仕事は終わる
第3章 自分の「能力」を面白いように伸ばす法―あなたの能力の8割はまだ眠っている
第4章 意外な盲点!これが頭がいい人の「仕事のやり方」
第5章 「宝物を運んでくる人々」の法則―いざという時に役立つ「2割」の人脈づくり
第6章 良質の情報を“最新兵器”で生かし切る法―インターネット、Eメールから読書術まで
第7章 文句なしの「トップ営業マン」になる法―2割の「売れるポイント」にパワーを集中
第8章 ヒット商品を産み出す法則―マーケティング戦略こそ「80対20の法則」の真骨頂
第9章 「最強の仕事師」を育てる法則―この少数精鋭チームで組織は万全
MEMO
◆クロージング前に「WHY」を5回繰り返せ
たとえば、
1)なぜ、モチベーションが上がらないのですか?
2)なぜ、社員の皆さんに無力感が満ちているにか?
3)なぜ、売り上げが上がらないのか?
4)なぜ、業界全体の問題なのか?
5)なぜ、現状を変える力がないと考えるのか?
◆情報過多の時代、
スピード社会の現代にあっては、
読書にもパレートの法則を応用すべきだ。
「2割の良書」を手早くセレクトし、
そして、1冊の本のなかの「2割のエッセンス」
を手早く吸収し、それ以外を思い切って
捨てる勇気も必要である。
本を速読するには、
「まずは、まえがき、目次、帯を読む」
◆英語のヘアリング能力につけるには、
自宅で英語のラジオ番組やテレビ番組をつけながら
何かをする「ながら勉強」がよい。
DVDの映画などは、
理解度に応じて、英語字幕、日本語字幕、字幕なし
を切り替えて利用できるので便利だ。
また、インターネットのストリーミング放送を利用すれば、
海外のラジオ放送を24時間聴くことができる。
◆英語は、1000語をやみくもに覚えるよりも、
本当に重要な200語を使いこなせるようになるほうが速道である。
外国語を学習するときは、
こども向けの絵本を何冊か手に入れて、
これを徹底的に読む。
こども向けの本には、最低限必要な言葉、
日常最もよく使われる言葉のみが厳選されている。
つまり、パレートの法則の「20の言葉」のみで書かれている。
だから、こども向けの絵本を読むことは
極めて効率的な語学学習になる。
◆「黄金の時間」にやるべき仕事は、
「頭を使う仕事」である。
仕事の長期計画、アイデア出し、
頭の中にある種種雑多な考えの取りまとめ
などのために黄金の時間を使う。
◆毎朝の仕事始めに
プランニングに10分から15分程度の
時間を確保するだけで、楽に2時間程度の時間を節約できる。
◆「80対20の法則」を活用する3つのキーワード
- アウトプットの想定
「仮説」を立てることで、重要な2割とそうでない8割を絞り込んでいく。 - 逆算思考
ゴールからさかのぼって段取りを組むことで、効率的なプランニングを実現する。 - 紙に落とす
発見やアイデア、スケジュールを紙に落とし込むことで視覚化し、頭の中を整理する。
◆「80対20の法則」の本書を一言でいうと
「努力は平等に報われない」ということである。
何事にも「2割の努力で8割の成果」
を挙げられるポイントが存在し、
我々はその「2割のポイントを見つけ、
そこに8割のパワーを投入する」べきなのだ。