名社長の「超」マネー術 by PRESIDENT
株・投信・不動産――相場異変! どんどんトクする
名社長の「超」マネー術
目次
ギリシャ・ショック、中国バブル崩壊
宮内義彦×北尾吉孝 「投資のプロなら、今こそ日本が買いだ!」
▼値上がる企業を見極めるたったひとつのポイント
▼不動産の価格動向は株式の1年遅れ
▼チャンスはすべて新聞記事にある……
トップ解剖[1]爆騰4000倍も! 孫正義は何を見て投資するか
資産1億超100万世帯調査 戦後70年「サラリーマン富豪」の4つの条件●野村総研/本田 健
▼「お金持ちになると性格が悪くなる」は本当か?
プロのテクニックを実践!「一流の株の買い方」入門
10倍株▼創薬ベンチャーは当たれば大化け
バランス株▼中長期で株価3倍を目指そう
安全株▼“自分年金”をつくるつもりで長期保有しよう
サントリーは売り上げ2.5兆円から5年後に4兆円を目指す
新浪剛史「巨額投資の勝算、これから伸びる産業」
トップ解剖[2]永守重信の「M&Aで生産性3倍」の法則
実質利回り15%超が続々!
ビジネスマン1000人が選んだ「株主優待」ベスト100
初心者歓迎!「投資信託」お買い得ランキング
2015年トップ20▼ひふみ投信、資産形成の達人、外国株式指数……
NISA向けトップ10▼スゴ6、財産3分法ファンド、グローバル債券インデックス……
▼世界の投信2015「超大儲けしたいならズバリこの10銘柄」
富豪はこうしてお金を増やす 投資金額別「賢者のポートフォリオ」大公開
100万▼「手始めに投信」でいいか
500万▼分散投資を避ける理由
1000万▼「長期投資=善」は思い込み
3000万▼どうやって資産を守るか
1億▼なぜ、株と債券の組み合わせでは不十分か
時価300億もの株式資産を築いた投資の神様に聞く
竹田和平「上がってよし、下がってよしの株価かな」
ベストセラー対談●これからリッチになる財布、考え方、行動習慣
菅井敏之×藤川太「お金が貯まる人は、どっち?」
▼なぜ、ヒゲを生やす人は稼げないのか
トップ解剖[3]稲盛和夫のケチケチ家計入門
MEMO
◆自分の進路を決定するための質問
サラリーマンも将来に起こりうるキャリア変更のため、
または現在の企業で自分の進路を設定するために、
こんな自問をするとよい。
- 自分は何をすることが好きか?
- 自分は何に情熱を持てるか?
- 自分は仕事の何に意味と目的を見出すか?
これからの企業は、
社員の得意分野の発見や
キャリア追求の機会を提供しなくてはいけない。
そして、社員も自分の雇用適正保障は
自分で責任をとること。
◆巨大ビジネス創出! アイドルエコノミー
エンジニアやクリエイターの
クラウドソーシングサービスを手掛ける
アメリカ最大手のUpworkは、
Airbib、Uberと同じマッチングビジネスを
インターネットで行っている。
Airbibは民泊、
Uberは個人タクシー、
Upworkは専門家の空き時間をマッチングしている。
企業や個人から注文があると、
Upworkに登録した世界中のフリーランスから一斉に手が上がる。
メールやチャットで面接して、
条件が合えばそこで仕事が発注される。
納品後、Upworkを仲介して発注者から受注者に報酬が支払われ、
報酬の10%程度の手数料が同社の収益になる。
たとえば、
PowerPointでつくった20~30ページの日本語のプレゼン資料を
英語に直す作業を日本のエージェントに頼むと
500万円~600万円もかかる。
それがUpworkを使えば、
10分の1程度で全部やってくれる。
Upworkのようなアイドルエコノミーには
経済の流れ、そして人間の働き方まで大きく変える
破壊的なインパクトがある。
なぜなら、国境を超えて他国の知的ワーカーのアイドル(空き時間)
に簡単にアクセスできるようになったからだ。
今、日本でIBMやアクセンチュアなどにシステム開発を頼むと、
一人のエンジニアが1ヶ月働いて300万円かかる。
同じ仕事をネットで発注すると、
安ければ3万円、高くても10万円程度で済む。
◆ロングテールで水産流通革命
Amazonは普通の本屋で売っていない
希少本をそろえる「ロングテール戦略」で成長した。
これを水産流通業界に適用して
鮮魚のAmazonになったのが
「八面六臂(はちめんろっぴ)」である。
同じことは野菜や果実、
お酒でもできる。
◆家計をやりくりして貯蓄するには
家計をうまくやりくりし、
貯蓄をする家庭では、
[収入]-[将来のための貯蓄]-[固定費]=変動費(やりくり費)
という考え方が徹底している。
計算した変動費内で生活できるように知恵を絞る。
変動費を日割り計算して、
1ヶ月の計画内に収めるように予算を立て、調整する。
変動費を月10万円とした場合、
30日の日割りにすると、食費など1日に使えるお金は3333円になる。
余裕をみて3000円にしておけば、
多少オーバーする日があっても、
月末には調整が可能になる。
ここで大事なのが1日3000円という金額を
頭に叩きこみ、変動費の中の支出をカレンダーに書き込む。
1週間単位で3000円✕7日間=21,000円と実際の出費を比べる。
最初は計画内に収められなくても、
どこかで使いすぎれば、
どこかで節約する。
メリハリを利かせることで予算に収まるようになる。
◆家計の固定費を削減する!
「もっと豊かになりたい」という欲望や見栄のために固定費は、
知らず知らずのうちに贅肉のように増えていき、
家計を圧迫する要因になる。
家計でいう固定費は、
給料から天引きや銀行口座から自動的に引き落とされるもの。
住宅や車のローン、保険などがこれにあたる。
多くの家庭では出費を抑えるツボが間違っている。
おかずを減らして食費を安くしたり、
夫の小遣いを減らしたりして、
目先の細かな支出を抑えようとする。
逆に固定費から削っていけば、
生活レベルの低下を実感することなく、
家計の改善に取り込むことができる。
具体的には、
住宅や車のローンを金利の低いものに借り換え、
保険は本当に必要なものに絞る。
固定費を減らすことは
損益分岐点が下がるから、
筋肉質な家計に変わる。
◆繰り上げ返済より借金したほうがいい
倒産する会社はお金を借りすぎているわけじゃなく、
手元に現金がなさすぎて倒産している。
これは家計にも言えることで、
多くの人は「金利がもったいない」と思って住宅ローンを
ガンガン繰り上げ返済する。
「借金もないけど預金もないAさん」と
「借金が1000万円あるけど、預金も1000万円あるBさん」
を比べた場合、
人生を経営するうえで安全なのは明らかにBさんである。
差し引きしたらどちらもゼロで、
一見変わりないように見える。
でも、現金を持っていれば
何かトラブルがあったときに銀行がお金を貸してくれる。
◆箱の外で考える!
サラリーマンが自分でビジネスを切り開いていくためには、
「箱の外で考える」というスキルを新たに身につける必要がある。
たとえば、ABCDという選択肢があって、
「どれか選んでください」と言われたとする。
サラリーマンのほぼ100%は、その中のどれかを選ぶが、
起業家としてやっていくなら
「ABCDの中からは選べない」「選びたくない」
と言えるようにならなくてはいけない。
4つしか選択肢がないように見える局面で、
5つ目の選択肢を見出す。
これが、ビジネスを新しい方向へと展開するための
きっかけになる。
サラリーマン感覚のまま起業すると、
必ず「ビジネスを伸ばす」時点で躓(つまず)く。
◆お金と付き合う4つの原則
- たくさん稼ぐ
- 「生き金」を使う
- お金を守る
- 投資で増やす
➡たくさん稼ぐ
お金持ちになるためには、
稼がなければならない。
こう聞くと、ほとんどの人が手っ取り早くお金が
儲かりそうなことを仕事にしようとする。
しかし、そのような仕事は競争相手も多く、
簡単にはうまくいかない。
また、「流行りもの」と同じように、
短期間で稼げる仕事はダメになるのも早い。
インターネットの
アフィリエイトや、Amazon、eBay、タオバオなどを
利用した転売、輸出、輸入ビジネスなどがこれに当たる。
ここが重要なのだが、
お金持ちになるためには「長期間にわたって」
成功し続ける必要がある。
結局は、
できるだけ多くの人に喜ばれるサービスや
商品を長く提供し、
着実に支持を得ることが「お金持ち」への近道なのだ。
➡「生き金」を使う
うまくお金を使えば、
一度は自分のところから出ていったとしても、
後々仲間を連れて戻ってきてくれる。
そのため、何が「生き金」になるのか、
「死に金」になるのかをよく見極めることが重要だ。
「自分とまわりの人が幸せになること」にお金を使うのが
「生き金」である。
➡お金を守る
堅実な方法でお金を稼いで、
うまく使うことができたとしても、
守りが甘いと手元に残ったお金はあっという間になくなってしまう。
「お金を守る」とは、
端的にいえば、自分と他人との境界線をはっきりさせるということだ。
➡投資で増やす
投資で成功するためには、
経済の流れだけでなく、さまざまな勉強をする必要がある。
また、「攻め」の姿勢でビジネスで成功してきた人が、
投資でも成功するとは限らない。
この4つの原則は、
お金との付き合い方の基本である。
◆お金持ちになる5つの道
- 親から財産や会社を受け継ぐこと
- 夫や妻が亡くなって、遺産として財産や会社を受け継ぐこと
- 大企業の従業員として仕事で圧倒的なパフォーマンスを発揮すること
- 自分でビジネスを興すこと
- 投資することで財産を増やしておくこと
30代、40代のごく一般的な企業に務める
サラリーマンが実践できるのは、
「ビジネスを興す」か、「投資家として生きる」
ということになる。
すでに、「エリートビジネスマンとして
大企業に務めている」という状態であれば、
出世を狙うか、
エリートという立場を捨てて
ビジネスをはじめるか、
副業的に投資を行うかの三択になる。
◆儲かる読書術
分析眼に役立つのが歴史である。
そして歴史を学ぶためには、
本は重要な情報源となっている。
週に1回は書店に行き、
そのたびにいろんな分野の本を数冊まとめて買う。
平日には毎日3時間を読書の時間に充てる。
寝る前に1時間、早朝4時に起床して6時までの2時間である。
土日は読書時間をさらに増やして厚い本で5冊ほど読む。
本の読み方は、
1度目は全体の内容を粗くとらえる。
著者が言いたいことをマーキングしながら、
まず戦略をつかむ。
2度目以降はマーキングと同時に
付箋を貼っていく。
いい本には、
読むたびに新しい発見がある。
繰り返して読むたびに、
違うところに線を引くことがれば、
いい本に出会えたということである。
付箋に内容を簡単にメモしておく。
付箋を目で追うだけで、
本の内容を思い出すのに役立つ。