考えない練習 by 小池 龍之介
小池 龍之介
1978年生まれ。
山口県出身。
月読寺(東京都世田谷区)住職、正現寺(山口県)副住職。東京大学教養学部卒。
2003年、ウェブサイト「家出空間」を立ち上げる。
2003年から07年まで、お寺とカフェの機能を兼ね備えた「iede cafe」を展開、2010年再開。
それ以後、自身の修行のかたわら、月読寺や新宿朝日カルチャーセンターなどで一般向けに坐禅指導を行う…
頭で考えずに、もっと五感を使おう。
すると、イライラや不安が消えていく…
「イライラ」「不安」は、練習で直せる。
考えすぎて、悩みがつきない私たちに必要なものは、
もっと「五感」を大切にする生活。
それは難しいことではなく、
ちょっとしたコツの習得で可能になる…
目次
第1章 思考という病―考えることで、人は「無知」になる
第2章 身体と心の操り方―イライラや不安をなくす練習(話す/聞く/見る/書く・読む/食べる/捨てる/触れる・育てる)
第3章 対談(池谷裕二×小池龍之介)―僧侶が脳研究者に聞いた「脳と心の不思議な関係」
MEMO
◆自我肥大させるお金から自由になる
人は100億ドル持っている状態より、
それを捨てた状態のほうが根源的には
好ましい状態になる。
そして当然ながら、その100億ドルをただ捨てるよりも、
好ましい目的のほうに使って捨てたほうが良いに決まっている。
結局のところ、
「持ち続ける」ことで生じ続ける「慢」の煩悩や、
積まれていく業(カルマ)は、
自分に苦を増やし続けるだけである。
そのことが自分で客観的に見ることができたら、
「捨てる」という行為を通して、
業(カルマ)を清らかな方向に
組み替えていくことができる。