沖正弘がのこしてくれた治すヨガ! by 船瀬 俊介
船瀬俊介
1950年、福岡県生まれ。
食品・医療・環境問題に取り組むジャーナリスト。
「断食・少食・一日一食」による自己治癒力の引き出し方を説いた「3日食べなきゃ、7割治る!」、実践者の驚きの声をレポートした「やってみました!1日1食」などでファスティングブームを作り出す…
沖正弘、珠玉の智慧!
笑い・感謝・喜び
これがヨガの三大テーマ!
食べる工夫ではなく、
食べない工夫をしなさい…
いつでも感謝し、
いつでも笑える心を持ちなさい
このヨガの教えを体得できれば、
あなたの命はいきいきとよみがえってくる。
沖ヨガの開祖であり、
著者の哲学の師でもある
沖正弘導師の珠玉の智慧を紹介…
あなたの健康観、人生観に気づきを与え、心と体を変える47のヒント
- 丈夫になるのに重要なことは、いかに少なく食べるかの工夫である
- 断食はすべての動物にとって天の与えた心身改造法であり、もっとも効果ある手段である
- あらゆる健康法はみなヨガの中にある
- 呼吸こそ、心身コントロールのカギである。呼吸法はヨガ行法の中心である
- 運命のつくり主は自分です。自分を励ますものは自分以外にありません
- 病気になるのは健康だからであり、治らないのは不健康だからである
- 台所を薬局にし、食物を薬とせよ
目次
プロローグ――いま、このときを“よろこび”で生きる
第1章 食べない智慧――空腹を楽しみましょう
第2章 呼吸を変えれば、身体が変わる――ゆっくり、深く、吐いてみよう
第3章 沖ヨガの教えに学ぶ――神とは生命そのものである
第4章 病気を治すのは、あなた自身――クスリ、病院に頼らなくても大丈夫
第5章 仕事も勉強も超人レベルに! ――その秘訣はヨガが知っている
第6章 美しく豊かに長寿――“今”の至福が、ヨガの理想
エピローグ――もう一度、文明の原点に還ろう!
MEMO
◆ヨガの究極の目的は、
自分で自分の肉体や精神をコントロールすることである。
その理想は身体と心の調和、つまり無上の至福の状態である。
◆食べ方
- 腹八分に医者いらず
- 腹六分で老いを忘れる
- 腹四分で仏に近づく
これはファスティングの重要性を明快に説いたものである。
食べる工夫でなく、
食べない工夫をしろ、
空腹を楽しめ、
腹が減るほど調子が出るのが、
本当の健康体である。
◆早漏の解決法
早漏の悩みは、3、4回、吐く息に力をこめた深呼吸をする。
性交の途中でも、射精しそうになったら、
意識的に呼吸の長さを変えると、射精しない。
逆に、呼吸を短くすると、興奮は高まってくる。
◆152歳まで長生きする秘訣!
- けっして、無理をしない
- よく動き、よく考える
- 少食にすること
- 瞑想を実行し、頭を休める
- ほがらかな、くつろいだ気分で毎日を送る
- 少しずつ、ちょこちょこ眠る
- 疲れをあとに残さない
◆できるだけ時間をかけて食べ、
ゆっくり呼吸するのが長生きの基本。
長生きする秘訣は、
超少食と生菜食である。
◆重要なのは、
将来の「完成図」をありありと思い描くこと。
具体的には「その仕事で成功して、
十分な満足を得ている自分」を想像する。
心は身体の設計図。
つまり、心にありありと思い描いたイメージに向かって、
全身の機能が働きはじめる。
頭脳も例外ではない。
だから、想像力こそが創造力の源泉となる。
◆英語は耳から聴いて、話すことから始める
日本人は、英語が世界で一番苦手な民族である。
学校教育で、英語を文法から教える。
活字から学んだ言語は、
活字でしか通用しない。
それに対して、真実の言語は、
耳から聴いて、言葉で発するもの。
そのあとで、文字を学び、文法を学ぶ。
日本人の英語教育は、
これが完全に逆転している。
だから、中学・高校・大学で10年間学んでも、
まともな会話もできない。
◆胃が弱っているときは、
まずファスティングを行い、さらに次のことを実践する。
- 胃に無理をかけない
- 姿勢を正す
- 神経を安定させる
- 胃下垂を治す
- 呼吸で改善
- 食物の注意
◆瞑想の時間は、
最初は無理せず、5分くらいでいい。
気持ちがよければ、長くしていけばよい。
ただし、30分などと決めると
「あと、何分かしら?」と雑念が湧いてくる。
目覚まし時計をセットするのは論外。
時間をるのは、砂時計などがよい。
◆瞑想行は人づくりの基本
「瞑想」とは、わかりやすくいえば
「心」と「身体」と「呼吸」を鎮め、
静かに時を過ごすことである。
禅では「心を無にする」ことを勧めている。
断食は、食を断つことで、体を清浄にする。
瞑想は、念を断つことで、心を清浄にする。
◆人生は自分の思いどおりになる
運命をつくるのは自分である。
つまり、運命は変えられる。
自分の心の内容が、消極的であるか、
積極的であるか、ということが、
心の力はもちろんのこと、
身体の力、生活の力の出方の強弱を支配する。
自分の心の中に、
自分の心を暗くし、
弱めさせるような消極的、
否定的な内容を、絶対もたせてはならない。
積極的な心を持てば、積極的な運命が開ける。
消極的なら、消極的な運命しか開けない。
◆肛門を締め「丹田力」を高める
「丹田」は鍛えることができる。
それが「丹田力」である。
ヨガでは、丹田に力を入れる方法を「クンバク」という。
それは、肛門を締める方法である。
肛門を締めると、自然に丹田に力がこもる。
精神が安定するほど、
背骨に力が入り、
上半身の力が抜けるほど下半身に力が入り
肛門の締まる力が強くなる。
◆断食は排毒を促進する
万病は「体毒」より生じる。
これは東洋医学の根本原理である。
その「体毒」が排出され、
身体は自己浄化してクリーンな状態に戻る。
すると、本来の生命力である
ホメオスタシスが十分に働きはじめる。
◆食べすぎると身体は硬くなる
食後は運動しにくい。
便秘しても身体は硬くなる。
便秘していると身体がだるい。
こんなとき、断食すると、その弊害が除ける。
◆心臓の筋肉を動かす血管が冠状動脈である
それが細くなると狭心症、詰まると心筋梗塞になる。
いずれも冠状動脈の血流不全で起こる。
血流が悪くなるのは、
血管の内側にドロドロした「汚れ」がこびりつくから。
これを医学的には「アテローム」という。
配水管の内側が汚れて粘つくのと同じである。
そのネバネバの汚れがとれれば、
血管の血流もスムーズになる。
それは、簡単なことである。
つまり、断食すればよい。
◆動物は、食べて良いもの、
悪いものを直感的に感じ取る。
人間も動物の一種なので、
本能的に備わっている。
しかし、調味料や加工食品、食品添加物などの氾濫で、
その判断力が野生動物にくらべて、
相当マヒしていることも事実である。
◆ヨガの究極の目的は、
「生命が喜ぶ」ことである。
ヨガが「食べない工夫」を説くのは、
それが「生命が喜ぶ」ことに通じるからである。
具体的に「食べない智慧」の恩恵をあげると…
- 万病が治る
- 生命力の高まる
- 精神が安定する
- 仕事がはかどる
- 睡眠時間が短くなる
- 食費がかからない
- 子宝に恵まれる
- 若返る
- 感性が豊かに
- 社会が平和に
◆ヨガの基本の教えは2つある
いつでも感謝し、いつでも笑える心を持つ!
この教えを体得できれば、
あなたの命もいきいきと蘇ってくる。
病だけでなく、
暮らし・生活、
さらには人生をなおすのが
ヨガの教えである。
◆具合が悪くなったら
「食うな」「動くな」「寝てろ」。
野生動物は、みんなそうして治している。
犬や猫でも知っている。