遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣 by 印南 敦史
印南敦史(いんなみ・あつし)
書評家、フリーランスライター、編集者。
株式会社アンビエンス代表取締役。
1962年東京生まれ。
広告代理店勤務時代に音楽ライターとなり、音楽雑誌の編集長を経て独立…
積ん読、解消!
月20冊があたり前に!
「1ページ5分」から「年間700冊超」へ!!
「情報洪水」でも疲れない
あたらしい「本の読み方」
人気のウェブ書評家が明かす全メソッド…
なぜ「1ページ5分」かかっていた遅読家が
「年間700冊超」読破する人気書評家になれたのか?
元・遅読の書評家が教える
本を読むのがラクになる方法…
目次
はじめに なぜ「1ページ5分」の遅読家が年700本の書評家になれたのか?
第1章 なぜ読むのが遅いのか? ─ フロー・リーディングの考え方
・遅読家に共通するたった1つの「思い込み」
・「100%を写しとる」から「1%にめぐり合う」へ
・「音楽を聴く」ように「本が読める」ようになる
第2章 なぜ読む時間がないのか? ─ 月20冊の読書習慣をつくる方法
・充実した多読生活は「9対1の法則」がカギ
・「1日に1冊」読み切ると、はるかに深く理解できる
・「夜の読書」は習慣化しづらい
第3章 なぜ読んでも忘れるのか? ─ 読書体験をストックする極意
・なぜ「書きながら」だと、速く・深く読めるのか?
・本の魅力だけを抽出する「1ライン・サンプリング」
・重要箇所がよみがえる「1ライン・レビュー」
第4章 流し読みにもルールがある ─ 要点を逃さない「サーチ読書法」
・スラスラ読める人は本の「どこ」を見ているか?
・得たい情報だけが流れ込む! 「キーワード・サーチ読書法」
・「線引き読書」はおすすめしない
第5章 本とどう出会い、どう別れるか? ─ 700冊の選書・管理術
・「1週間選書術」で「1日1冊」があたり前に
・「読みたい本だけ」だと読書はマンネリ化する
・ガンコな積ん読を解消! 書棚の「フロー管理術」
終章 多読家になって見えてきたこと
・本なんか読まなくてもいい! だから「読書生活」は楽しい
・「教養のために読書」? そんなのつまらない!
おわりに 10年後には「7000冊の世界」が待っている

MEMO
遅読家のための読書術
◆印南 敦史の書評
- Life Hacker「日本版」
http://www.lifehacker.jp/author/innami/ - News Week 日本版
http://m.newsweekjapan.jp/writer/innami/ - Suzie
http://suzie-news.jp/ - WANI BOOKOUT「神は1文に宿る」
http://www.wanibookout.com/category/culture/kamihaichibun/
◆読み飛ばすなら「小見出し」単位
小見出しを見て、
「読むべきパートであるか否か」
を判断する。
◆その1行に感動できた「理由」をストックする!
◆「たった一つの文」に読書の神は宿る!
最高の1行を選びだす…
「1ライン・エッセンス」
◆スマホを活用した!早起き「ベッド読書」
iPhoneなどのスマホのアラーム設定を
工夫して朝7時に起きて活動したい場合、
次のようにアラーム時刻を設定する。
- 6時49分(目覚まし時計の音)➡読書開始
- 6時50分(好きな音楽:読書用BGM)➡音楽を聞きながら読書
- 7時00分(目覚まし時計の音)➡読書をやめて起きる
※コツは毎朝10分間の読書から始めること!
◆充実した多読生活は
「9対1の法則」がカギ
目安として
「速く読める本」が9割、
「速く読む必要がない本」が1割の比率。
この「9対1」の割合を意識しながら、
読む本を選ぶ。
◆1冊を読むのではなく、
たくさんの本から
「小さなかけら」を集めて、
「大きなかたまり」をつくっていく。
それが遅読家の人に
決定的に欠けている発想である。
◆読書の本当の価値は、
書かれていることの「100%を写しとる」
ことではなく、
価値を感じられるような
「1%に出会う」ことにある。
◆「覚えない読み方」が「忘れない読書」の秘訣!