人生はカネじゃない!

ウシジマくんvs.ホリエモン 人生はカネじゃない! by 堀江 貴文

堀江 貴文

1972年、福岡県生まれ。
実業家。
SNS media&consulting株式会社ファウンダー。
株式会社ライブドア元代表取締役CEO。

東京大学在学中の96年、ライブドアの前身となる有限会社オン・ザ・エッヂを起業。
2000年東証マザーズ上場。
その後、プロ野球参入やニッポン放送の買収表明、総選挙立候補などで次々と脚光を浴びる。
06年証券取引法違反容認で東京地検特捜部に逮捕され、実刑判決を下され服役。
13年刑期終了…

裏社会の最恐経営者ウシジマと、
希代の実業家ホリエモンが大激突!

カネ儲け、ビジネス、人間関係、思考…

奪るか、奪られるか!

岐路に立つあなたを
成功に導くメソッドが満載!

ウシジマら個性豊かな登場人物が、
人生の岐路でふと漏らす言葉は、
リアル社会にも通じるものばかり。

作中の名言や名シーンから、
「絶対の真理」を読み解き、
カネ儲けやビジネス、人間関係、思考など、
成功するためのメソッドを具体的に提言!

  • 小利口になるな、バカになれ。バカは最強!
  • 真面目は危険。マインドセットにかかるな!
  • カネは紙切れ。手に入れるべきは信用!
  • 権力者の威圧感に「グリップ」されるな!
  • デキない仲間との「絆」は大胆に切り捨てろ!

目次

第1章 仕事とカネの本質を理解する
第2章 人生を奪られる「思いこみ」の構造
第3章 人の心を支配するグリップ力の正体
第4章 目的地を決めるのは自分自身
第5章 カネや仲間に振り回されずに生きる

人生はカネじゃない!
人生はカネじゃない!

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MEMO

◆人間関係を断捨離する

信用のつくり方は人それぞれだが、
まずは人間関係の断捨離からはじめてみる。

ビジネスで成功した60~70代の大人が、
人間関係の断捨離をしている。

閉じた仲間関係に入っていくのではなく、
嫌々つきあっていた仕事上の付き合いや
仲間との縁を切って、
新たな人間関係を築くきっかけにする。

たいていの定年後のサラリーマンは、
会社勤め時代に付き合っていた人間関係を、
腐れ縁で維持しようとする。

現状維持した方がラクな一面もある。

しかし、定年後の人生において、
会社勤め時代の人脈がそれほど
有効に生きるはずはない。

ムダと思った人間関係を
大胆に断ち切れる人は、
信用をつくりやすい。

次にいく勇気を発揮した
姿勢が評価されるからだ。

多少の利益があるから我慢して、
気持ちにそぐわないものとずっと
一緒にいる人は、
自分にウソをついている証だ。

ウソつきが信用されるわけがない。

ムダな人間環境に忙殺され、
窮屈そうに生きている人に、
ポジティブな印象は感じない。

人間関係の断捨離は、
すればした分だけ、
その人の信用値が上がる。

嫌いな人、
会いたくない人には、
はっきりそう言えばいい。

そもそも、
人間関係がうまくいっていない人は、
誰にでも好かれようという気持ちが
強すぎる。

たとえば、10人いれば1人は必ずあなを嫌う。
そして2人はあなたを好きなる。残りの7人は
あなたに関心がないどうでもよい人たちである。

八方美人は、
最もいけない立ち居振る舞い方だ。

何をやっても必ず一部には嫌われるのだから、
嫌われる勇気を持って行動する。

好き嫌いをはっきりさせる人は、
信用される。

みんなに気に入られようとすると、
結果的に誰からも好かれないし、
信用もされない。

家族でも、仲間でも、
不愉快なものは切り捨てる。

◆この世で最も悪いことのひとつは「現状維持」だ!

みんなで一緒に仲良く、
頑張っていれば幸せだという
価値観は、
視点が仲間内で閉じてしまい、
大きな枠組みの問題を、
見えづらくさせてしまう。

この世で最も悪いことのひとつは、
「現状維持」だ。

カネを借りる人の多くは、
現状のくだらない楽しみを
何とか維持したくて、
目先の数万円を借り続け、
やがて破滅する。

現状維持は基本的に、
ネガティブな事象しか招かない。

なぜなら社会の仕組みも、
世の中の考え方も、
関わる人間関係も、
すべて変わり続けるからだ。

共に変化しない者は、
進歩しない以前に、
生き残れない。

生物学的視点で見ても、
現状維持を選んだ種は
環境の変化に適応できず、
生存競争から脱落している。

諸行無常が、
この世のたったひとつの真理である。

時間が経過していくごとに、
あらゆるものは変わっていく。

現状維持できるものは、
何ひとつない。

変わり続け、
柔軟に対応していくことでしか、
私たちは生き残れない。

現状維持は、
物理の法則にも反している。

物理学の世界では、
すべての物質は拡散していく
性質を持っている。

その拡散を制御したり、
別の物理力で整理しようとすると、
さらに大きなエネルギーが必要となる。

現状維持で固まれば固まるほど、
変化に対応しにくくなる。

◆仲間を無条件に救う価値観

「ワンピース」的な価値観を
是とする人たちは、
仲間だからという理由だけで、
周りの足を引っ張ったり
迷惑ばかりかけたりしているヤツを、
助けようと奮闘する。

助ける行為そのものに陶酔している
気すら感じる。

しかも、それが善であるように説く。

人は、人のために生きているのではない。

人のために尽くすことで、
能力が増幅することはあるだろうが、
それが目的になった途端、
「自己犠牲」とか「共倒れ」が、
美しいものに変わる。

人は常に、
自分のやりたいことのために
生きるべきだ。

何をしたいのか、
どこに生きたいのか、
何が好きなのか。

自分自身に深く問い続け、
そのために必要な実践を
大胆に繰り返していくことで、
人生は真に豊かになっていく。

◆勤め先がブラックな環境ならすぐに飛び出せ!

会社でも学校でも家庭でも、
狭い世界のなかで暮らしていたら
負のスパイラルに陥りやすい。

まして上司や先生や親など、
他人に自分の行動の決定権を
委ねては絶対にいけない。

狭い世界にいると、
人は「外へ逃げるのは負け」
というブライドが働く、
そしてなかなか出て行こうとしない、
自分への圧力が生じる。

いじめや搾取を受け続けても、
ここで何とか頑張ろう、
頑張れば解決できると、
勝手に思い込んでしまう。

親とか上司の方も、
そう洗脳してくる。

「いますぐ飛び出せばいいのに」
と言っても、まず動こうとしない。

出れば簡単にラクになれると
頭でわかっていても、
狭い世界で苦しむ方を選んでしまう。

外からの意見が聞けない、
聞きたくないモードになってしまうのが、
洗脳の最たる徴候だ。

解決策が狭い世界のなかに
あればまだしも、
たいていは存在しない。

「外の方が広いのだ」という、
当たり前の常識を取り戻す。

それが洗脳にかからない
マインドを整える第一歩だ。

◆現代人は物事を知らなすぎる!

世の中には、
わけのわからない借金をおしつけられ、
その返済に窮して人生を台無しにしている人が、
たくさんいる。

借りたカネはもちろん、
返さなくてはいけない。

ビジネスでの負債は、
損失を与えた相手にきっちり返すべきだ。

しかし、
個人レベルで理屈の通らない額の借金を
押しつけられたとき、
返さないといけない道理はない。

その借金額が返済能力を
とうに超しているなら、
自己破産など債務整理の手続きを取れば済む。

要は、踏み倒せばいい。

誤解されるといけないが、
カネの借り逃げを推奨しているわけではない。

返したいけれど、
どうしても返せないのだとしたら、
法律的な救済策はちゃんとある。

その意味で日本のセーフティネットは
優れているのだから、
手続きを踏んで、
利用すればいいだけのことだ。

闇金に駆け込んだり、
違法なカネ儲けに手を出したり、
身体を売ったり、
はては命を投げ捨てたりする必要はない。

要は、物事を知らなすぎる。

もしくは、真面目すぎる。

この真面目さの原因は、
どこにあるのか?

・他人に迷惑をかけてはいけない
・借りたものは返す
・責任逃れは悪い

などと説いてきた、
戦後の義務教育全般にある。

真面目であることが正しいと
教えこまれてきた人は、
たとえ詐欺だとしても、
引き受けた借金は
絶対に返さなければと
思い込んでしまう。

◆目的地を決めるのは道路標識じゃねえ。
ハンドルを握っている運転者だ!

◆誰かを守りたいなら強くなれ!
意志のない奴は悪い人間に利用されっぱなしだぞ?
自分を救えない奴は他人なんか絶対に救えないぞ。

◆真面目すぎる人は、問題の切り分けが下手!

困っていることや悩みなど、
問題を切り分けるのは本来、
簡単なはずなのに、
「経済力とか環境が…」とか
「心の整理が…」と妙な言い訳を並べて、
問題を先送りしようとする。

しかも、そういう人に限って、
問題の原因は自分ではなく、
周囲(世間)にあると考えて
いたりする。

30歳を過ぎたら結婚して
身を固めなくちゃとか、
そろそろ家を出て自立しなくちゃ
という考え方も同じだ。

別に結婚なんかしなくてもいいし、
死ぬまで実家にいてもいい。

なのに、世間の見え方や
周囲の空気感に押されて、
結婚してない自分、
自立してない自分が問題である
と勝手に定義づけし、悩んでいる。

さらには、
周りの求めに応じなくてはダメ
だという真面目さが、
余計な悩みや焦りを呼び込んでいる。

真面目すぎる人は、
自分で自分の生き方の
枠組みを決めてしまう。

その枠組みからはみ出ないことで、
誰にも迷惑をかけたくないと考えている。

その一方で、
真面目すぎる人は
暴走を始めると止まらなかったりする。

真面目なのはよい。

ただし真面目にやっていれば、
いいことがあるという思い込みは、
いけない。

だから、ときには不真面目な選択肢も
とって、自ら枠組みを壊す。

そうすれば問題の意外な解決策に
行き当たることもある。

基本的に真面目な人は、
周りを気にしすぎだ。

周りはあなたのことなんて、
本気で気にかけていない。

真面目すぎることが原因で、
取り返してのつかないような
失敗や事態を招くことは、
自分自身の意識を変えるだけで、
簡単に避けられる。

◆カネ=信用

だから「カネがなくて困っている」
というのは、
「信用がなくて困っている」
ということである。

なので、
一時的に借金をすれば、
解消できるわけではない。

信用をいかにして取り戻すか
という考え方をしていかないと、
カネで困る人生は、
いつまでも続く。

◆商売の4原則

  1. 利益率の高いビジネス
  2. 在庫をできるだけ持たない
  3. 毎月の定額の収入が得られる
  4. 少ない資本で始められる

この4原則
すべてにあてはまるビジネスに

  • 情報商材ビジネス
  • セミナービジネス
  • アフィリエイト
  • ネットワークビジネス

などがある。

これらのビジネスを本業・副業で
手がける人たちは、
カネ儲けを最優先の目的にしている
傾向が強い。

商売の4原則も、
ビジネスの本質をふまえた上でなければ
成功しない。

カネに目が眩んで、
本質が見えていない人が多い。

これらのビジネスの先に、
未来はない。

カネ儲けを目的に仕事をしても
成功しない。

目的はカネ儲けではない。

カネ儲けを目的にするのではなく、
やりたいことをやる。

カネの本質を
「ラクして儲ける」
と解釈している人が多すぎる。

2005年~2006年あたりに、
主婦や老人をターゲットにしていた
ネズミ講に似た手口が、
ネットのインフラやセミナービジネス
と融合して、進化していった。

売るのは主に
「○○のやり方」など、
役に立つ(ように見える)情報商材。

情報商材を売るビジネスは、
黎明期は怪しいものではなかった。

ところが、何人かの著名人たちが去った後、
ネットのリテラシーのある、
一発逆転で儲けたい人たちが
続々集まり出して、中身のない
情報商材を扱うビジネスが主流になっていった。

ネット決済会社を仲介に、
実体のない商材を売りつけて、
実体のない資産を膨らませていく、
変なカネ儲けシステムが生み出された。

カネの本質についての考え方が
「ラクして儲ける」という考えに
ゆがんで解釈され、
結果的にフリーエージェントたちを育成した。

ここ10年間で、
ヒルズ族の頃とは違う意味で
カネに狂う、「与沢的な若者」が増えた。

フリーエージェントに騙される人は
今後も後をたたないだろう。

情報商材ビジネスはトップだけが
儲かる仕組みで、末端は絶対に損をする。

それでも貧しさに耐えられない人は、
目先のカネ儲けの話しに飛びつく。

情報商材に引っかる人は、
儲け話を聞いた人の全体の5%ぐらいいる。

ソーシャルゲームにハマって、
課金を注ぎ込む人の割合と、
ほぼ同じである。

この5%の人たちは、
救いようがない。

そして空っぽ。

指示された行為をなぞることで、
何かを得たような感動を覚える。

人としての感性、
思考能力が薄すぎる。

本質を理解することなく、
行動が先走っても、
進化はない。

カネ儲けを否定しているのではない。

カネの本質をきちんと理解して、
カネを得ることの意義を、
自分のなかでしっかり見据え、
ビジネスに望む。

空っぽの自分を
「ゼロ」として、
足していく「イチ」を積み重ねて
いく気構えが大切である。

つまり、「ラクしよう」という
マインドを捨てること。

ラクして稼げるビジネスほど
つまらないものはない。

稼ぎのいい事業は苦労も手間もかかる。

何の苦労もせず稼げる仕事はないし、
仮に儲けたとしても、
充実感を得られることはない。

苦労を引き受ける覚悟ができれば、
自ずとビジネスはいい方向へ進んでいく。

まずはカネの本質を学ぶ。

そうすれば人を騙すような
マネをしなくても、
他に稼げる方法がいくらでもある
広い世の中が、見えてくる。

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