サイロ・エフェクト 高度専門化社会の罠

サイロ・エフェクト 高度専門化社会の罠(ジリアン・テット)

文化人類学者から転じた
フィナンシャルタイムズアメリカ版編集長
ジリアン・テットさんの著書です。

本書を読めば
ソニーがアップルに敗因した
原因がわかります…

1999年ソニーは絶頂期にあるように見えた。

しかし、舞台上でCEOの出井伸之が
お披露目した「ウォークマン」の次世代商品は、
二つの部門がそれぞれ開発した二つの商品だった。

それはソニーの、後の凋落を予告するものだった。

世界の金融システムがメルトダウンし、
デジタル版ウォークマンの覇権をめぐる戦いで
ソニーがアップルに完敗し、
ニューヨーク市役所が効率的に
市民サービスを提供できない背景には、
共通の原因がある。

それは何か…

なぜ、私たちは自分たちが
何も見えていないことに気がつかないのか?

高度に複雑化した社会に対応するため
組織が専門家たちの縦割りの「サイロ」になり、
その結果変化に対応できない。

その逆説を「サイロ・エフェクト」という。

「インサイダー兼アウトサイダー」の視点で、
鮮やかに描き出す、
現代社会を捉えるもっとも重要なコンセプト…

目次

序章 ブルームバーグ市長の特命事項
第1章 人類学はサイロをあぶり出す
第2章 ソニーのたこつぼ
第3章 UBSはなぜ危機を理解できなかったのか?
第4章 経済学者たちはなぜ間違えたのか?
第5章 殺人予報地図の作成
第6章 フェイスブックがソニーにならなかった理由
第7章 病院の専門を廃止する
第8章 サイロを利用して儲ける
終章 点と点をつなげる

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投稿者: book reviews

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