お金の真理

お金の真理 by 斎藤一人

斎藤 一人

実業家。
「銀座まるかん」(日本漢方研究所)の創設者。
1993年から納税額12年連続ベスト10入りという日本新記録を打ち立て、累計納税額に関しては2006年に公示が廃止になるまでに、前人未到の合計173億円を納める。
また、著作家として著書を何冊も出版している…

誰でも必ずなれる“お金持ち”のすすめ!

私の知る限り、
お金に関することで、
これ以上の話はないと思っています…

お金を手に入れるための
ノウハウを伝えるのではなく、
お金の性質と本質を知り、
そのうえで人間の心持ちや在り方にまで言及した、
一人さんならではの「お金の哲学書」
といっても過言ではない…

目次

・はじめに
・第1の法則:お金は“知恵”と“忍耐”を学ぶためにある
・第2の法則:「なぜかお金が入ってこない人」は心のどこかでお金を嫌っている
・第3の法則:目の前の問題を解決すると豊かになれる
・第4の法則:神様を信じる人は成功する
・第5の法則:「自分は運がいい」と思い込めば運は良くなる
・おわりに

お金の真理
お金の真理

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MEMO

お金の真理
◆夢は小さく、努力は大きく!

お金持ちになりたかったら、
まず「5万円ほしい」と真剣に思う。

それで5万円持てたら、
次は「10万円ほしい」と真剣に思う。

そうやって10万円持てたら、
それは成功なんです。

思ったことが現実になれば、
「自分が願ったことが叶う」と自信がつく。

その自信が次のチャレンジや行動に
つながって、その人の運気も上がる。

真の成功とは、
「成功を重ねること」である。

成功を重ねていくと、
あなたの波動が変わる。

波動が変われば
引き寄せるものも変わる。

それをいきなり1000万円とか1億円を
目標にするからダメなんだ。

お金持ちになりたかったらまず、
自分が可能なところから始める。

まずは3万円から始めて、
次は6万円、9万円と成功を重ねると、
脳は「やればできる」と思うようになる。

自信のない人ほど「叶わない夢」を持つ。

それでやってもできなくて、
余計に落ち込む。

だから、目標は下げればいい。

貯金が一銭もなかった人が
3万円貯められたら、
それだけで「お金持ち」なんだ。

そして、そのお金持ちを
続けていけばいいだけだ。

3万円貯めたらお祝いをする。

また3万円貯めたれたらお祝いするという具合に、
楽しくおカネを貯めていく。

これが遥か遠くに
目標があったら辛いし、
楽しくない。

よく「大きな夢を持て!」っていうけど、
「夢は小さく、努力は大きく」なんだよ。

そうすれば、誰だって成功するはず。

◆「頭がいい」とは自分の不完全さを知ること

ずっと成長し続けている人は、
「自分が完璧じゃない」ことを知っている。

だから間違っていると気づいたら
すぐに方向転換できる。

屏風は曲がっているから倒れない。

それと同じで、曲がりながら進めばいい。

それを間違えずに、
まっすぐ進もうとするから倒れる。

どれだけおだれられても、
完璧じゃないことを知っていないとダメ。

どれだけ成功しても
自分の未熟さを知っている人は
謙虚でいられる。

投資でも自分を過信して投資するから、
それで立ち直れないぐらい大損する。

人は完璧を望むし、目指すけど、
成長することが大事なのだ。

◆人生をクルマにたとえると、おカネとはガソリンである!

おカネはすごく大切だけど、
だからといって「カネ、カネ」って
何かにつけておカネのことばっかり
言っていると、人から嫌われるし、失敗する。

人生にはおカネも大切だけど、
友情とか恋愛とか、子どもとか仲間とか、
大切なことってたくさんある。

そのような大切なことに
囲まれているからこそ、
素敵な人生が送れる。

人生をクルマにたとえるなら、
おカネってガソリンである。

クルマを走らせるためにガソリンは必要だけど、
だからといって「ハンドルはいらない」とか
「タイヤはいらない」とはならない。

クルマで走っていると
どんどんガソリンが減る。

それと一緒で、私たちは毎日、
栄養を補給するために食事を摂らなければいけない。

若いときは多少無理をしてでも働けたのに、
だんだんその無理がきかなくなってくる。

そして歳をとると病気なんかもして、
そこにかかる金額が多くなる。

おカネが人生のすべてじゃないけれど、
おカネがあることで、人生の旅路をより安心で
豊かなものにすることができる。

◆貧すれば鈍する!

おカネを持っていると発想が豊かになる。

逆に「貧すれば鈍する」と言って、
貧しいと頭もちゃんと働かなくなる。

なぜか?

脳は一度にひとつのことしか
考えられないからである。

悲しいことを考えているとは
楽しいことは考えられないし、
楽しいことを考えているときは
悲しいことが考えれらない。

それと同じで、
おカネに苦しんでいるときは、
苦しいことしか考えられなくなって、
豊かな発想もできなくなる。

貯金がなくてその日暮らしの人は、
その日のことしか考えられなくなるから、
どうしても発想が貧しくなってしまう。

◆「仕事が嫌い」はおカネを敵にしているのと同じ!

どんな仕事でも、
目的はおカネ儲けである。

だから、仕事が嫌いで
おカネだけ好きっていうのはおかしい。

サラリーマンは、
会社に仕事をしに行っているというより、
会社におカネ儲けに行っている。

1ヶ月間、時間と労力を会社に売って、
それで一ヶ月分の給料をもらっている。

だからサラリーマンで「仕事が嫌いだ」
という人は、おカネを敵に回しているのと同じ。

おカネは仕事をしているから入ってくるもの。

その仕事に嫌われたら、おカネは入ってこなくなる。

仕事が大変なのはわかるが、だからといって
仕事を嫌っているとおカネにも嫌われてしまう。

だから仕事が辛くても、どんなに大変でも、
まずは「仕事が大好きです」と口に出して言ってみる。

◆おカネを持つ器量

たくさん稼ぐ人もおカネを持つ器量がないと、
おカネがあっても、「おカネに困る」結果を招いてしまう。

では、その器量とは何か?

それは「知恵と忍耐」である。

おカネ持ちになるためには、
おカネを稼ぐことも大事だけれど、
おカネを持てるだけの器量を養うことも大事。

それをどう養うかというと、
まずはあっても使わない「忍耐力」をつけ、
その次に貯まったおカネを減らさずに増やす
「知恵」をつければいい。

予めおカネのことで
「知恵と忍耐」を養っておくと、
「試練と困難」が減ってくる。

◆忍耐と知恵

収入の1割を財布の中に貯めると
問題が発生する。

それは「持っていると使う」とか
「財布に入れておくと使いたくなる」
という気持ちが生まれることである。

「持っていると使う」という人は、
「忍耐」が足りない証拠である。

だからそこで、
「持っていても使わない」という
忍耐を養う。

また「財布に大金を入れておくと、
落としたり、盗られたりしないか心配」
という人もいる。

ここでおカネを持つための「器量」が
試される。

人は器量以上のおカネを持つことができない。

宝くじの当選金や臨時収入が身につかないのも
そうした理由からである。

だから、忍耐力を養いながら、
大金を持てるだけの器量も育てていく必要がある。

財布には大きさの限度がある。

いずれおカネが入りきれなくなる。

そのときどうする?

このとき必要なのが「知恵」である。

おカネを貯めるには「忍耐」が必要だが、
今度はその貯めたおカネを減らさずに、
増やしていくための「知恵」が必要になる。

おカネがなければ、
「落とさない」「なくさない」「盗られない」
の「3ない」で、落とす、なくす、盗られるという
3つの心配が必要ない。

でもおカネを持っていれば必ず、
その知恵を試される場面がやってくる。

まずはうまい話に引っかかったり、
騙されたりしないようにしないといけない。

おカネを持つと、必ずそのおカネを狙う人が現れる。

うまい話に引っかかたり、騙されたりすること自体
知恵のない証拠である。

あなたに来る「うまい話」って、
相手にとっての「うまい話」であることがほとんど。

相手にとってうまい話だからこそ、
わざわざあなたのところまで会いにきたのだ。

たとえば、証券会社や投資会社は
積極的に売り買いを勧める。

なぜなら、売り買いをすればそこで手数料が
発生するので、自分たちが儲かるからだ。

だから「今が売り時ですよ」とか
「絶好の買い時ですよ」という
「売り文句」や「買い文句」にのせられるのでなく、
自分で「売り時」と「買い時」を判断できるだけの
知恵を持つ。

よく投資ファンドや投資会社におカネの運用を
すべて任せる人がいるが、あまりお勧めしない。

なぜか?

会社に運用をすべて任せてしまうと
自分の知恵がつかない。

◆まずは財布におカネを残す

「収入の1割を貯める」とき、
そこのおカネをどこに残すかが大事になる。

銀行口座に残すのではなく、
あなたの財布の中に残す。

なぜか?

月収20万円なら月に2万円、
財布の中に残す。

そうすると、来月には4万円になり、
5ヶ月後には10万円になる。

すると財布の中身は膨らんでいく。

まずは、財布の中身を
「肥えさせる」ところに意味がある。

おカネには「あるところに集まる」という
習性がある。

財布の中に十分なおカネが入っていれば、
そこから豊かな波動が出てくる。

その豊かな波動が、同じ豊かな波動を
持つものを引き寄せる。

さらには「十分なおカネを持っている」
という精神的な豊かさも生まれ、
心のゆとりや金銭的な安心感も持てる
ようになる。

◆あなたは誰かの「奴隷」になっていませんか?

サラリーマンでもなんでも
働くことで得られる「収入」というものがある。

収入のない人は、
まず働いて収入を得るところから始める。

専業主婦なら家庭の仕事をすることで
夫や家族を補佐しているので、
夫婦で収入を得ていると考えればよい。

おカネ持ちになるには、
その収入のうち「10分の1だけ自分に
あげればいい」。

ところが、おカネが手元に残っていない人は、
そのおカネを「誰かにあげている」ことになる。

家賃として大家さんにあげたり、
食費としてスーパーにあげたりしている。

これって言いかえれば、
大家さんやスーパーのために働いているのと
同じであり、言い方は悪いが、
「社会の奴隷」と一緒である。

稼いたおカネが手元にまったく残っていなのだ
としたら「全部、誰かのためにしてあげているのと
同じである」と言いたい。

まずは収入のうち1割を残すようにする。

まずは大家さんやスーパーのためだけに
働く「奴隷」から脱却して、
「10分の1だけでも自分にあげる」。

つまり、10分の1を手元に残す。

たった1割でいい。

残りは使っていい。

「9割貯めろ」と言いているのではない。

とにかくこれが「おカネに困らない」ための、
そして「おカネ持ちになる」ための第一歩になる。

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