「好き」を「お金」に変える心理学 by メンタリストDaiGo
メンタリストDaiGo
人の心を読み、操る技術「メンタリズム」を駆使する日本唯一のメンタリスト。
企業研修や講演、コンサルティング、遺伝子解析企業の顧問、大学の特任教授、TV番組への出演など、幅広い分野で活躍する…
使えば使うほどお金が生まれる
「無限ループ」のつくり方を大公開!
お金は使わなければただの紙切れ、
「貯金」は成功のチャンスを遠ざける、
「稼ぐ」だけでは幸せになれない。
無限にお金を生み出し、
自由に生きるために大切な17の新常識…
目次
prologue あなたの人生の幸せには、どのくらい「お金」が必要ですか!?
第1章 幸せを遠ざける、お金に関する不都合な三つの事実
第2章 「好きなこと」を極めるために大切なこと
第3章 お金を生み出す五つのチャンス
第4章 スキルを磨く再投資七つのルール
epilogue 改めて「お金」とは?「稼ぐこと」「使うこと」とは?

MEMO
「好き」を「お金」に変える心理学
◆勤勉と倹約
この2つの言葉の中に富を築くためのすべてが要約されている。
▶節約:他人または自分のためにならないことに金を使わないこと。
すなわち、ムダな金は使わないこと。
▶勤勉:時間をムダにしないこと。
有益な仕事につねに従事すること。
必要のない行為はすべて切り捨てること。
◆自分の「好きなこと」を収益化できる
「仕事」に結びつけていくためには、
経営戦略やマーケティングに関する
基本的な知識を身につけおく必要がある。
◆自分の時間を手に入れるには
まずあなたの1日の時間を大きく
▶しなくてもいいこと
▶やらないといけないが、やりたくないこと
▶やりたいこと(好きなこと、得意なこと)
の3つに分ける。
「しなくてもいいこと」は真っ先に削る。
そして何かに取り込むときには、
「これは本当にしなくてはいけないことだろうか。
しなくてもいいのではないか?」
と、自問自答してみる。
「しなくてもいいことだ」
と判断したときは、
お金を使ってでもばっさり切り捨てる。
そうやって「しなくてもいいこと」
を削ることができたら、
次は「やらないといけないが、やりたくないこと」を削る。
これについては、早く済ませてしまうか、
アウトソーシングするしかない。
◆独立や起業をする場合は、
一緒に仕事をしてくれる仲間を
新たに増やしていく必要がある。
会社を経営していくうえでは、
必ずあなたができないこと、
嫌いなこと、
不得意な作業が生じてくる。
そこで、あなたの嫌いなことや不得意を
カバーしてくれる人が必要となる。
そのときに大切なのは、
自分とは異なる能力を持った仲間を選んでいくこと。
気が合う「類友」ではダメ。
◆バフェットは、
19歳のときに古典「賢明なる投資家」を手にし、
「1ドルのものを40セントで買う」哲学を学んだ。
これは、
「1ドルの企業価値を持った企業を見つけたうえで、
それを40セントの価格のときに買う」という意味。
もしそんな企業の株を買うことができたら、
確実に利益を手に入れることができる。
ただしそのためには
「この企業は、1ドルの価値を持っている」ということを、
自分で判断できなくてはいけない。
成功しようと思ったら、
「自分なりの価値の物差し」
を獲得しておく必要がある。
◆たとえ遊んでいたとしても、
常に半分は「遊び」、
半分は「仕事」の意識を持っておく。
◆価格とは、何かを買うときに支払うもの。
価値とは、何かを買うときに手に入れるもの。
お金を賢く扱うには、
「価格」ばかりに目を配るのではなく、
それが自分にもたらす「価値」について考える。
◆好きなことで得たお金を再投資する方法
- モノより経験を買う
- 「価格<価値」のあるものに使う
- 本に使う
- 自分より他人に使う
◆好きなこと、
得意なことで稼いだお金を使って、
さらに好きなこと、
得意なことへの知識、技術を磨き、
貢献できることを増やし、
弱いつながりの中での存在感を高め、
いずれは仲間を集め、
さらに稼げるようになっていくよう心がける。
◆「悩んだ末の決断は後悔するから、
迷ったときは直感を信じる」
という習慣を持っている人は、
チャンスに強いタイプである。
◆人は意識的、論理的に思考しても無理なことに対して、
直感的に判断することで正しい選択ができる。
◆人脈という点では、
知っていることよりも、
知られていることのほうが重要である。
◆人脈とは…
誰かを知っていることではなく、
誰かに知られていることである。
それも「あの人は何々が得意で、
何々の相談に乗ってくれる」
といったところまで伝わっていてこそ、
人脈だといえる。
◆返報性の法則
好きなことでした貢献に対して、
周囲は自分が受けた恩恵以上のものを
あなたに返そうとしてくれる。
◆自尊心が低い人ほど物質主義の傾向が強い。
欠けてしまっている自尊心を
高価なブランド品を身につけ、
高級車を乗り回すことなどで埋めようとする。
一方、自尊心が高い人は、
「自分はできる」「周りからも認められている」
「自分には人を助ける力がある」といった自信があり、
モノで欠けている自分を埋める必要はない。
物質主義だから自尊心が低いのではなく、
一時的でもいいので自尊心が高まると、
人は物欲から離れることができる。
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◆「好きなこと」をマネタイズする4ステップ
- 自分が「本当に好きなこと」を見つける
- 「好きなこと」を極めていく
- 「好きなこと」を収入に結びつけていく工夫をする
- 「好きなこと」で得たお金を再投資する
◆人生を劇的に変えるには…
選択し、集中したことに
とことん「お金」と「時間」を投資すること。
◆重要なのは
人より多くのお金を稼ぐことでも、
贅沢に使うことでも、
貯めこむことでもなく…
自分の好きなことをやって
後悔なく生きられるかどうかである。
◆「好きなこと」に再投資し続ける
たとえば、
バフェットにとっての「好きなこと」は「投資」であり、
そこで得たお金はまた「投資」に再投資され、
知識と経験に変わり、
投資家としての判断力を高めている。
◆貯金だけでは本物の自信は身につかない。
自己投資にお金と使う。
ここ一番というタイミングでは、
迷わずお金を投じる。
特に20代、30代は貯金よりも
経験、勉強に投資する。
◆自分の好きなこと、得意なこと、
心から欲していることには惜しまずお金を使う。
そのまま漠然と貯めておくのは、
意味のない行いである。
貯まったお金は、
必要なところでは惜しまず使う。
◆お金の使い方に欠かせない「選択と集中」
▶何に重点的にお金を使うか?
▶どの使い方に投資の習慣をつけるように心がけていくか?
▶どんなふうに使えば、将来お金がお金を連れて返ってくれる可能性が高いか?
こうした点を踏まえたうえで、
選択し、集中する。
◆お金の使い方には、
大きく分けて2つのパターンがある。
▶一時的な喜びが得られる単なる消費
▶将来、収入という形で戻ってくる可能性のある投資
◆「稼ぎ方」より「使い方」が大事!
「お金」と「幸せ」のバランスが取れた人は、
自分にとってのお金の適量を理解したうえで、
十分な額のお金の稼ぎ方を知り、
生きたお金の使い方をする。
一度、
「自分が何をやりたかったのか?」
「どんなことが好きだったのか?」
考えてみて欲しい。
たとえば、あなたのやりたいことが、
新しい知識を求め、本を読み、
世界を広げることだとする。
この場合、
衣食住に困らず暮らせて、
好きなだけ本を読めればいい。
これがあなたにとって、
ちょうどいい器(量)なのだ。
本を読むことをお金の使い方の柱としたとき、
▶自分の知識欲に沿って好きなだけ本が買えること
▶誰にも邪魔されず、気分よく集中して本が読める環境を整えること
▶買った本を読むための時間を捻出する自由を手に入れること
この3つのことにお金を使うことで、
幸せになれる。
そして、それが実現できるだけ稼げば、
幸せな状態を維持できる。
こうなると、
お金に振り回されることはなくなる。
◆イースタリンの逆説とは
「貧しいときには収入が増えると幸福感が増す。
しかし、年収が一定レベルに達すると、
それ以上収入が増えても幸福感は変わらない」
というもの。
つまり、
お金を稼ぐことと幸せは、
ある地点から無関係になっていく。
たとえば、
あなたの年収が300万円、400万円、500万円と
増えているとする。
ところが、年収が700万円を超えたあたりから、
収入が増えることで得られる幸福感が小さくなってくる。
なぜか?
自分にとってのお金の適量を
わかっていない人は、
満足感や充足感を得られる
「使い方」ができないから。
◆食べ物や飲み物のように、
自分にとっての適量がわかれば、
満足し、充足して、
幸せを感じることができる。
ところが、お金の場合、
自分にぴったりの器(量)がわからない。
これが「お金」と「幸せ」のバランスである。
「お金」と「幸せ」のバランスは、
その成り立ちを知り、
正しく対処していくことで、
いつからでも整えることができる。
足りないのは知識と実践である。
◆「お金」と「幸せ」のバランス
100万円、1000万円,1億円…
いくらお金が入ってきたとしても、
一瞬は満足するものの、
すぐに十分ではないと感じるようになる。
なぜか?
それは、
自分が満足でき、
充足する環境を知らないから。
◆2000円の投資が2000万円以上の儲けを生み出す!
私にとって「本」に投資することこそ
自分なりの価値の物差しで測った最良の投資方法である。
本は学びという経験を買うために
もっとも適した形をした商品である。
しかも、費用対効果がすばらしい。
たとえば、「影響力の武器」という本、
現在は第三版の定価が3000円ほど。
当時2000円程度で手に入れた。
この本から学び取り、
実践したことを通じてどれだけの
価値を得たか想像もつかない。
金銭に換算するなら、
少なくとも1万倍以上儲けているはず。
本はそこに書かれた内容と
付けられた価格の差があまりにも大きすぎる。
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◆「おカネ」と「幸せ」のバランスをとるには?
自分が何をやりたいのか?
どんなことが好きなのか?
といったことをトコトン考えてみる。
たとえば、
あなたは新しい知識を求め、
本を読み、世界を広げていくこと。
それが自分にとっての人生の中で
一番楽しいことであり、
価値あることだとする。
衣食住に困らず暮らせて、
好きなだけ本を読めればいい。
これがあなたにとって、
ちょうどいい器だとする。
本を読むことをおカネの柱だとした場合、
出費は本の購入、快適な読書環境の追求、
本を読むための時間を作ることの
3つに絞られる。
自分の知識欲に沿って好きなだけ本が買えること。
誰にも邪魔されず、
気分よく集中して本が読める環境を整えること。
買った本を読むための時間を捻出する
自由を手に入れること。
この3つのことにおカネを使うことで、
幸せになれる。
そして、それが実現できるだけ稼げば、
幸せな状態を維持できる。
こうなると、
おカネに振り回されることはなくなる。
つまり、自分の好きなことを掘り下げ、
自覚することで「おカネ」と「幸せ」の
バランスが見えてくる。
「おカネ」の悩みから抜け出すには、
自分が満足できる器、充足感を覚える環境が
どのようなものかを知ることが欠かせない。
おカネについて考えることは、
あなた自身を掘り下げ、
幸せにつながる道を探り出す行程でもある。