山田昭男の仕事も人生も面白くなる働き方バイブル by 山田 昭男
山田 昭男
未来工業株式会社創業者。
1931年、上海生まれ。旧
制大垣中学卒業後、家業の山田電線製造所に入社。
家業の傍ら、演劇に熱中し、劇団「未来座」を主宰。
1965年、劇団仲間と未来工業株式会社を設立。
代表取締役社長に就任。
1991年、名古屋証券取引所第二部に上場。
2000年、取締役相談役に就任。
岐阜県中小企業家同友会代表理事、同会長、岐阜県電機工業会会長などを歴任。
1989年に黄綬褒章受章、1999年に大垣市功労章受章、2001年に勲五等双光旭日章受章。2014年、逝去…
仕事が速く楽しくなる、
人に強く、優しくなる。
読めば必ず役に立つ!
日本一“社員”が幸せな
会社をつくった男の集大成!
信頼されるから人は頑張る…
売上目標、ノルマ、ホウレンソウなし!
上司の仕事は部下の不満を消すこと…
年間休暇140日、残業禁止!
最後の1冊に山田イズムのすべてが凝縮!
87の言葉に図やイラストを加えた集大成!
目次
【第Ⅰ部 仕事力編★仕事が速く楽しくなる★】
第1章 仕事の質を高める・…………14の言葉
第2章 仕事のスピードを上げる……12の言葉
第3章 考える力を磨く………………16の言葉
第4章 実践する力を磨く……………11の言葉
【第Ⅱ部 対人力編★人に強く、優しくなる★】
第5章 人を育てる……………………13の言葉
第6章 コミュニケーション力を磨く……9の言葉
第7章 社交力を磨く…………………12の言葉

MEMO
山田昭男の仕事も人生も面白くなる働き方バイブル
◆真面目に働くのは美徳だけれど…
睡眠と食事の時間を除けば、
人は人生の大半の時間を働いている。
もちろん、仕事だけで人生を棒に振るのは
バカらしいが、だからといって「仕事なんて
おカネのためにやるもので、楽しいわけがない」
と決めつけると、途端に仕事も人生もつまらなくなる。
職場にいろんな仕組みがなくても、
自分のできる範囲で「常に考える」を実践し、
仕事のムダを減らしたり、業務の改善などに
つなげたりすることはできるはずだ。
ひとつのムダを減らせば、
その分だけ早く退社できる。
仮にそれが5分の短縮でも、
6つのムダを見つければ30分も早く帰れる。
そうすれば仕事の効率が上がるだけでなく、
私生活もきっと充実するはずだ。
そのためにも「常に考える」習慣を身につけ、
自分ができる範囲で「楽しく働くこと」を、
もっと本気で考えてみる。
真面目に働くのは美徳だが、
ただ真面目に頑張るだけでは、
今後はつらくなるばかりだ。
◆「常に考える」ことで、仕事も人生も面白くなる
未来工業には、社員が「常に考える」ことを奨励するための
「社内提案制度」がある。
その制度で採用されたアイデアのひとつが、
「ドケチ」として有名になった蛍光灯につけた
引きひも式スイッチだ。
社員は離席するたびに、
自分の名前入りのタグを引っぱり、
頭上の蛍光灯をこまめに消すきまりになっている。
しかし、電気を毎回消すことで節約できる
電気代などたかがしれている。
その本当の狙いは、
社員に「コスト意識」を身につけてもらうことだ。
小さな電気代を気にかけないような人間に、
大きなコスト削減などできるはずがない。
◆日本一「社員」が幸せな会社(未来工業)の職場環境
▶就労時間は1日7時間15分、残業は原則禁止
▶年間休日は140日
▶終身雇用と年功序列型賃金で、育児休暇は最大3年
▶社員全員が正社員で、希望に応じて70歳定年制
▶60歳時の再雇用ではないので、60代のヒラ社員で年収700万円が数名いる
それでいて、
創業から2014年3月までの経常利益は13%超で、
赤字決算も創業以来50年間ゼロ。
なぜこの会社には
「売上目標」や「営業ノルマ」
「ホウレンソウ」がないのか?
それは社員たちを「管理する」のではなく、
それぞれを信じて「仕事を任せて」いるからだ。
そして何よりも社員に「常に考える」ことを
大切にしてほしいからだ。