億万長者になる7つの鉄則

NYで大成功した日本人から学ぶ 億万長者になる7つの鉄則 by 大根田勝美

大根田 勝美

1937年、東京都生まれ。
中卒後、オリンパスに入社。
64年、ニューヨーク駐在員。
69年に退社後、米国で医療機器のセールスレップ。
その後、町田製作所、ペンタックスとそれぞれ合弁会社を作り、社長に。
のちに起業支援ビジネスを展開。
2006年に一線から引退…

幼少時代に極貧生活を経験し、
中卒の組立工からNYの億万長者になった著者が、
自らの経験を基に、
成功のコツについて語る。

学歴やお金がなかったのは、
むしろラッキー、
たゆまぬ努力と一歩踏み出す勇気さえあれば、
いくらでも飛躍できる…

億万長者になる7つの鉄則とは?

鉄則1―苦境はチャンスである
鉄則2―人と違うことをする
鉄則3―Good enough isn’t good enough
鉄則4―流行を先取りする
鉄則5―ハンディをポジティブにとらえる
鉄則6―自分の力には限界がある。能力のある人間の力を借りる
鉄則7―「当たり前」のことこそ、大事

目次

鉄則1―苦境はチャンスである
鉄則2―人と違うことをする
鉄則3―Good enough isn’t good enough
鉄則4―流行を先取りする
鉄則5―ハンディをポジティブにとらえる
鉄則6―自分の力には限界がある。能力のある人間の力を借りる
鉄則7―「当たり前」のことこそ、大事

億万長者になる7つの鉄則
億万長者になる7つの鉄則

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MEMO

億万長者になる7つの鉄則

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◆Difficulties make you a jewel
困難はあなたを宝石にする

困難と宝石とは直結しない。

だが、なぜ困難が宝石になり得るのか。

困難を結晶化させ、
転換させるのは、
間にあるあなただ。

そこに努力と工夫を生むのは、
あなた自身であり、
漫然と苦しみの時間を
過ごしているだけでは
宝石が手に入るわけではない。

苦しい状況に放り込まれたとき、
その中で自分のあり方、
立ち位置を把握してみる。

そして、どうしたらそこから抜け出せるか
徹底的に考える。

「抜け出せたらいいな」という夢想では
状況は何も変わらない。

自分の苦しさは人にはわからない。

自分だけの苦しみだ。

ということは、あなたは人とは違う世界を
生きているということで、
その苦しみをごまかすことなく生き抜き、
自家薬籠中(じかやくろうちゅう)のものとしたとき、
あなたは困難を宝石に変えることができる。

人と同じことをしていては、
あなたは泳いでいるイワシの群れの一匹にすぎない。

「苦しい状況はみんな同じだから」とか
「どうせこんな時代だから何をやってもムダだ」
「今の時代、勉強したっていい会社には入れない」
と横並びの価値観に甘んじるとき、
向上心や情熱、努力、工夫といった、
個人が奮起して立ち上がる力も生まれてこない。

時代の価値観を言い訳にすると、
あなたがあなたの人生を生きる意味がない。

◆今あなたが
「一生懸命やったけど結果が出ない」
と思っているなら…

それは一生懸命、
ただ働いただけだからダメなのであって、
あなたがダメなのではない。

今のあなたに必要なのは工夫だ。

まったく他の人と同じことを
時間をかけてやっているだけでは
人とは違った抜きん出た成果を出すことはできない。

◆人間万事塞翁が馬
にんげんばんじさいおうがうま

この故事は、
運命は予測できなというふうに解釈もできるし、
ひとつの事実がはらんでいる多面的な出来事
というふうに理解できる。

なるようにしかならないというふうに
読むこともできる。

運命は予測できないし、
次の瞬間にどうなるか分からないのだし、
なるようにしかならないのだから、
何もしないでいい。

そういう結論を導き出すこともできそうだ。

けれども、なるようにしかならないのは
「何もしないでいい」
ことの言い訳にはならない。

できることしかやろうとしないから、
なるようにしかならないのだ。

できることは限られていて、
私たちは選びようがない。

たとえば性別も生まれた国も家族も
選びようがない。

選びようがない環境に対して、
どうせ貧乏だからと恨んだり、
諦めてしまい、
そこに「なるようにしかならない」
という言葉をかぶせるのは、
単なる自暴自棄(じぼうじき)であり、
自分に対する責任放棄だ。

◆どう自分を磨くか?

人それぞれ磨けば光る何かを持っている。

その「何か」が分かるためにはどうすればいいか?

自分を「磨けばいい」

けれども、多くの人は磨いて光始める
「何か」をダイヤに違いないと期待している。

なぜか自分がダイヤの原石であると信じて、
そこに安心し、肝心の「磨く」という努力をしない。

能力は、ある日突然与えられるものでも
光るものでもない。

人生は磨き続けた者しか光ることはできない。

自分が侵食忘れて取り組める何かを見つけるのも、
持ち前の原石を磨く行為だ。

自分が夢中になれるものに没頭するのは
特別なことではない。

誰しもできることだ。

決断し、それに脇目もふらず自分をかけてみる。

その態度が今の日本人には欠けている。

磨いた果てがダイヤではなく石かもしれない。

石かもしれないからやらない。

磨きもしないうちから諦める。

そういう考えが今の日本人、
特に若者に見受けられるように感じてならない。

何が現れるか分からないからこそおもしろい。

だからやる。

仮に石であったとしてもいいではないか。

その石は人を魅了せずにはいられない
光を放っているはずだ。

誰かにとってダイヤに匹敵する価値を
持っているかもしれない。

自分で自分を決めつけず、
何者であるかわからないからこそ
何かに欠けてみる。

それは若さの特権ではないだろうか。

◆単に自分らしくあるだけでは生きていけない
自分を変える必要がある。

新しいことにチャレンジしない限り、
環境は変わらないし、
チャンスは巡ってこない。

◆不満を解消するには?

組織の中で「自分はポテンシャルはあるのに
評価されない」といたずらに待っていても
ストレスをためるだけである。

そうであるならば自分の行動を決断する必要がある。

不満というのは結局のところ時間が解消するものではない。

ある種の決断による行動の中で解決されていく。

自分が動き出さない限り、
自分を取り巻く状況は変わらない。

良し悪しは別にして、
リストラが日本でも行われているのだから、
働いている人が企業に義理人情を求めても、
企業のほうはそのロジックですでに動いていない。

現状を認識すれば、
勤勉さと我慢強さをイコールでとらえず、
自分の牙を磨く必要がある。

その自覚を得ることが国際人としての力を培うもとになる。

会社に何があっても、
自分をつぶしの利く人間にしておくことが大事だ。

◆アメリカ人から見た日本人とは?

日本人は自分を「勤勉である」と考え、
「アメリカ人は勤勉でない」と思っているかもしれないが、
アメリカ人は非常に勤勉でよく働く。

と同時に彼らの勤勉は我慢強さがない。

日本人は勤勉さと我慢強さをイコールで考え、
それを真面目と評価する。

アメリカ人はそうではない。

なぜか?

彼らは我慢して現状維持にかまけるよりも、
何か違うアイデアで現状を突破することに
価値を置いているからだ。

彼らからすれば日本人の真面目さは、
ただがむしゃらに働くだけの創意工夫のない
態度に見える。

投稿者: book reviews

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