頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法 by 田村耕太郎
田村 耕太郎
日本戦略情報支援機構代表取締役、国立シンガポール大学リー・クワンユー公共政策大学院兼任教授。
前参議院議員(鳥取県選出、2期)。
第1次安倍政権で、内閣府大臣政務官(経済財政・金融・地方分権担当)をつとめる。
元参議院国土交通委員長。
前大阪日日新聞代表取締役社長。
エール大学、ハーバード大学、ランド研究所でも研究員を歴任。
早稲田大学、慶應義塾大学大学院(在学中にフランス高等経営大学院に単位交換留学)、デューク大学法律大学院、エール大学経済大学院を各修了。
オックスフォード大学AMPおよび東京大学EMP修了…
苦手なヤツほど、徹底的に利用せよ!
▶相手の欲望を見抜き
▶腰を低くして、助けを求め
▶味方にする!
目標がみるみる叶う最強の「人の動かし方」…
目次
第1章 アホと戦うのは人生の無駄
第2章 臆病者のための戦略的コミュニケーションのススメ
第3章 どんな強者でも味方にする“人たらし”の技術
第4章 権力と評価の密接な関係
第5章 他人の目を気にするな
最終章 アホとではなく自分と戦え!

MEMO
頭に来てもアホとは戦うな!
◆成功者がSNSをしない理由(ワケ)
成功者はほとんどSNSを使わない。
なぜか?
そもそもSNSを見たり書いたりしている時間がない。
SNSを自分や会社のためのマーケティングに使うのはよいが、
それ以外ではSNSにはまればはまるほど、
自分でものを考えたり、
自分を成長させたりする機会が少なくなる。
SNSは他人の動向が気になるばかりで、
自分の主体性を失い、
妙なストーカー気分になり、
自己嫌悪に陥る。
◆I wish I’d had the courage to live a life true to myself, not the life others expected of me.
他人の期待に応えようとするばかりの人生ではなく、
自分が真に生きたいと思う人生を生きる勇気を持つ。
◆目的遂行のためには、
どんなに滑稽であってもバカにされても、
他人の目を気にすることなく行動に移すことが重要な場面がある。
◆人間は一人では生きていけないので、
いろんな人とうまく連携するためには
自分の立ち位置を客観的に確認する必要がある。
だからといって他者の視線に振り回されてはいけない。
あくまで自分が主役でないと、
どんな仕事であろうと結果は出せない。
◆上から見た視点を持つこと!
部下として部下目線で上司を見るのではなく、
上司目線で自分を見ること。
今の自分は上司の役に立っているのか?
信頼されているか?
相手の期待は何だ?
それに応えているか?
◆結果を出したいなら、
常に相手の気持ちを知れ。
結果を出したいなら、
遠回りだが自分のことは忘れて、
相手の立場に立って相手の思いを常に考えろ…
◆他人を動かすには…
動かしたい相手の立場に立って、
相手の最大のニーズやウォンツを想像することだ。
◆他人を動かす3原則
▶非難するな
▶認めよ
▶相手の欲しがるものを理解せよ
◆「アホと戦わない」ことを実現するためには、
相手の気持ちを見抜くことが必要不可欠である。
他者を怒らせずに、戦わずに、
味方にしてその力を使い倒すためには、
相手の気持ちを理解する力をつけないといけない。
◆絶対的な価値とは…
頭がいいことにはそれなりの価値があるが、
絶対的な価値ではない。
真の叡智、他者から抜きん出るための人生最高価値は、
単なる頭の回転ではない。
記憶力や発想力だけではない。
事を成すために必要な能力とは、
「相手の気持ちを見抜く力」である。
この能力を持つ人がいちばん賢い人であり、
この力さえあれば、あなたの人生は「鬼に金棒」である。
◆自分がコントロールできることだけに時間とエネルギーを集中する!
他人の気持ちはコントロールできない。
だから、余計なおせっかいほど危険なものはない。
◆おせっかい
他者を正してやりたいと思う気持ち。
他人の喧嘩の仲裁に入るだけでなく説教もしてしまう。
親切にもアホを是正しようと思ってしまう。
残念ながら、すでにいい年になった人物を正すのは不可能である。
◆自分が本当に何がしたいのか?
そのために何が必要なのか?
それがわかれば、
他者のことを気にするヒマなんてないことがわかる。
◆日本人は他人に関心がありすぎる。
お互いが他人に関心を持っていて相互監視社会のように
感じるときさえある。
他人ばかり気にしていたら自分と向き合う時間がなくなる。
◆成功する人は善悪ではなく、
真理を追求している。
いい人生を送りたかったら、
善悪の判断はできたほうがいいが、
善悪、もっといえば勧善懲悪にこだわってはいけない。
追求すべきは「真理」だ。
◆百戦百勝は善の善なる者に非(あら)ず。
戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり
敵と戦わず屈服させるだけでなく、
その力を自分の目的を達成させることに利用する。
◆アホな連中とムダに戦ってしまい、
心がすり切れてしまわないように…
前向きな成果を何も生み出さない行為に
時間やエネルギーを費やすことを止める。
そして、その限られた時間とエネルギーを
一度しかない大切な人生を輝かせることに使う!