30代のあせりをふき飛ばす31の言葉 by 久志尚太郎
久志尚太郎(くし・しょうたろう)
月間5000万PV、ユーザー数900万人を誇るメディア、『TABILABO』の代表取締役。
30代。中学卒業後、単身渡米。
16歳で高校を卒業後、起業。
9.11テロの後、アメリカ大陸を放浪して日本に帰国。
帰国後は外資系金融企業や米軍基地のITプロジェクトにエンジニアとして参画。
19歳でDell株式会社に入社後、20歳で法人営業部のトップセールスマンに。
21歳から23歳までの2年間は同社を退職し、世界25か国のヒッピーコミュニティをまわる。
2014年2月22日にTABILABOをローンチ…
転職、結婚、貯金、持ち家…
「人生を決める不安」から僕たちを解き放つ30代必読の1冊。
30代代表の著者が語る、
あせらず自分の道を生きていくための31の言葉…
目次
第1章 「新しい自分」をつくる努力をしているか?
第2章 「いま」を大切にしているのか?
第3章 「うまくいかないとき」何をすべきか?
第4章 「人の視線」をまだ気にしているのか?
第5章 「それ」は本当にやりたいことか?

MEMO
30代のあせりをふき飛ばす31の言葉
◆最低は最高のはじまり、最高は最低のはじまり…
人生には波がある。
その波は、自分で意図的に起こせるものではない。
潮の満引きのように繰り返される、自然現象のようなものだ。
満ち潮と引き潮は、いろんなふうに見える。
好調なときと、どん底のとき。
幸せなときと、不幸なとき。
多くの人は、「いいとき」だけを求める。
だが、どちらがいい、悪いというのはない。
どちらであってもいい。
むしろ、どちらもあったほうがいい。
なぜなら、人が生きる意味は、
最高の喜びも、最低の絶望も、
すべて感じつくすことだからだ。
◆「誰かのために」ではなく、「自分のために」やれ!
誰かのためになるような行動をすること自体は、
もちろん悪いことではない。
でも、「誰かのためになる」というのは、
あくまでも結果にすぎない。
人のために動きはじめるのではなく、
自分のやったことが、結果として人の役に立つことになる。
だから、何かを始めるときは、
「人のためになるか」よりも、
「自分が本当にやりたいと思っているか」のほうが重要だ。
◆いきなり輝く未来を思い描くと、
そこそこほど遠い「いま」を愛せなくなる。
急いでそこへ行こうとするから、
心配が増えたり、とても無理だとあきらめて、
進みたくない道をしぶしぶ歩き続けることになる。
▶いま、自分がやっている仕事は、本当にやりたいことなのか?
▶いま、自分が考えていることは、ワクワクすることなのか?
▶いま、自分が感じていることは、心地いいことか?
◆自分を縛る荷物になるなら、使命感など捨ててしまえ!
「これ」という仕事にめぐりあえたとき、
何かをして人にすごく喜んでもらえたとき、
人はある種の興奮を覚える。
「自分はこれをするために生まれてきたのではないか」
「これこそが自分の天職ではないか」
そう思える仕事に出会えることは幸せだ。
ただし、ここには危険なワナがある。
「自分がやらなければ誰がやる」という
「使命感」をもってしまうことだ。
使命感を持ち続けると荷物になり、
自分自身を苦しめる。
「自分にしかできない」と思うより、
「自分などたいしたものではない」と思って生きるほうがずっといい。
何にも縛られないように意識する。
自分の使命とか、会社の使命とかは考えず、
単純に楽しいと思う仕事をやる。
自分がやっている仕事を「好き」であることが、
いちばん大事…
◆乗り越えられないカベに当たったら、
1秒でも早く真逆に行け!
「どうせ反対方向に行くなら」、
中途半端ではなく極端に真逆のエッジまで振りきる。
マックス極端に振りきれ!
「ちょっと微調整しよう」というくらいでは、
結局もとに戻り、前と同じ道をたどってしまう。
◆ロジックではなく感情を伝えろ!
いくら仕事ができても、
いくらロジックの正しいことを言っても、
人は動かない。
正しいことを言うより、
一緒に話しをしたり、
悩みを話すことのほうがよっぽど重要だ。
◆今日にフォーカスするとは…
銀行口座に50万円入っていたとする…
今日の暮らしのことだけ考えれば、
十分すぎる金額だ。
使おうにも使いきれない。
でも今後1年間のことを考えると、
不安になる金額だ。
さらに老後のことを考えると、
恐怖しかない。
老後のことを考えすぎると、
いまある50万円を、
できるだけ3000万円にしなくてはとあせる。
あと2950万円も増やさなくては生きていけないと、
強迫観念するもっている。
だから今日を楽しんで生きられない。
今日の恵みに気がつかない。
今日だけにフォーカスすればいいのだ。
50万円あるなら、それだけでちゃんと満たされるはずだ。
もしお金を貯めたいなら、
50万円を、51万円にすればいい。
いきなり3000万円にしようと必死になるのでなく、
「1万円」増やすことだけを考える。
今日にフォーカスするとは、
そういうことだ。
◆明日死ぬかもしれないのだから、
そんな余裕はない。
今日はすべてだから、
明日のことを考える必要はない。
それなのに人は、
明日の心配ばかりして生きている。
◆まだ何ももっていない人が勝つためには、
何倍も努力すればいい。
とはいっても、ただ努力するのではなく、
足し算ではなく、掛け算になるような仕組みづくりを徹底する。
◆目の前の「いま、このとき」に集中するには、
荷物は少なければ少ないほどいい。
チャンスが来たときに、
身ひとつですぐ飛び込んでいけるから。
荷物には「スケジュール」も含まれる。
自分の「こだわり」も荷物になる。
◆過去を悔いるのは、
そのときの「いま」をしっかり生ききっていなかったからだ。
未来が心配なのは、「いま」やっていることに自信がないからだ。
すべてのカギは「いま」になる。
「いま」をしかり生ききらないと、次に進めない。
◆人が変わるということは、2種類ある
ひとつは深さ、もうひとつは広さ、幅だ。
ひとつのことを極めていくと、
深さが身に付く。
より広い世界を知っていくと、幅が身に付く。
深さは問題解決の力になる、
幅は物事を多面的にとらえる力になる。
◆Live as you were to die tomorrow.
Learn as if you were to live forever.
明日死ぬかのように生きよ。
永遠に生きるかのように学べ!
◆「多様性」こそ変化の糧
そうしても達成したい目標があるときは、
考え方や経験がそれぞれ違う、
多様性のあるメンバーを集めたほうがいい。
ひとつの価値しかにあコミュニティは、
やがて衰退する。
たえず新しいものを試してみなければ、
必ず行き詰まる。
◆「わかった気」になっていないか?
「わかった気になるな」と自分を戒める。
そして、「やってみなければ、
本当のことはわからないじゃないか!」
そう思って、とにかく実践して、
結果を検証することを大事にする。
◆きわめたい仕事があるなら、成功者のKSFを見抜け
KSF(Key Success Factor)を見抜くためには、
相手を徹底的に観察すること。
その人が「なぜ」その行動をしているのかを見極める。
商売に興味があるのなら、
お客さんの様子を徹底的にインプットし、
より適切なアウトプットに結びつけるという「姿勢」をもつ。
◆「まんべんなく…」ではなく、「一点」に定めて突き抜けろ
足りないところを補おうとするよりも、
すでにできることを集中的に伸ばす。
「一点に定めて突き抜けろ」
◆「いま、このとき」「その場所」を味わいつくす…
旅に出るときは、
荷物は最小限にしぼる。
そうすれば、いつも目の前の景色を楽しむことができる。