アイデアのヒント by ジャック フォスター
ジャック フォスター
アメリカの大手広告代理店でサンキスト、マテル、スズキ、マツダ、ユニバーサル・スタジオなど多数のメジャー企業の広告を担当し、いくつもの広告賞を受賞。
クリエイティブ・ディレクターとして率いたフット・コーン&ベルディング社は米西海岸で最大手に成長した…
アイデアを思いつかなければならない時の、
シンプルで簡単な発想のヒント14!
新製品の開発、大成功するCM、今日の夕食のメニュー、誕生日のプレゼント選び、イエスと言ってもらえるプロポーズの仕方…。
目次
序 章 まずは道案内から
第1章 アイデアって何だろう
第2章 もっと楽しもう
第3章 自分を信じよう
第4章 「その気」になろう
第5章 子供に戻ろう
第6章 「知りたがり」になろう
第7章 笑われることをおそれるな
第8章 「考え方」のヒント
第9章 いろいろなものを組み合わせてみよう
第10章 質問を変えてみよう
第11章 情報をかき集めよう
第12章 とにかく数で勝負しよう
第13章 いったん全部忘れてしまおう
第14章 ひらめいたら実践しよう
第1章から第9章では心の準備の仕方を解決。これらの章はどんな順序で読んでもよい。第10章から第14章は、アイデアを考えるさいに順を追っておこなうべきプロセスを説明。

MEMO
アイデアのヒント
◆道を拓くには根気と決意が必要!
何より肝心なのは「根気」だ。
▶才能じゃない…才能があっても成功しない人はうようよいる
▶金じゃない…金持ちに生まれて、貧しさのなかで死ぬ人はたくさんいる
▶天才じゃない…天才が報われないのは、ほとんど常識だ
▶教育じゃない…世の中には学のある落伍者があふれている
▶運じゃない…運命の気まぐれは何人もの王の命を奪ってきた
根気と決意だけがすべての道を拓く。
◆ひとつの問題から離れるときは、
ほかの問題に取りかかる。
ひとつの問題を寝かせておいて別の問題に着手する。
◆インプレッションは、
無意識下にあるアイデアが意識的な「厳しい労働」によって刺激を受け、
そのあと「休息」によって解放されることで生まれる。
◆いいアイデアを手に入れる一番の方法は、
アイデアをたくさん考え出すことだ。
◆問題に意識を集中させる。
頭をいっぱにする。
どこまでもどこまでも質問し、
できるかぎり探求する。
できるかぎりの努力をして、
仕事にかかる前に情報を集める。
そうして集めた情報が、
飛躍への踏み切り板になる。
◆アイデアを考えはじめる前に、
できるだけの情報を集めることが肝心だ!
◆「おカネをもっと貯めるにはどうしたらいいか」を考えているなら、
次にように考えなおしてみる。
▶支出を減らすにはどうしたらいいか?
▶おカネをもっと稼ぐにはどうしたらいいか?
▶同じ金額でもっとたくさんのものを手に入れるにはどうしたらいいいか?
▶ただで何かを手に入れるにはどうしたらいいか?
▶おカネをかけずに暮らしていくにはどうしたらいいか?
▶いまおカネを払って手に入れているものなしでやっていくにはどうしたらいいか?
問いかけを変えれば答えも変わる。
解決法も変わってくる。
◆泥沼にはまったときは、
角度を変えた質問を投げかけてみる。
もし「生産ラインをもっと効率的にするにはどうすればいいか」
といいう問題に悩んでいるなら、
「生産ラインの非効率的な部分を少なくするにはどうすればいいか」
とか
「働いている人が自分の仕事をもっと楽しめるような生産ラインに変えるにはどうしたらいいか」
という質問に置き換えてみる。
◆すべての問題の答えは、
前もって存在している。
私たちに求められているのは、
正しい問いを投げかけて、
その答えを明らかにすることだ。
◆問題を作ることはしばしば問題を解くことよりも大切である。
問題を解くのは、単に数学や実験の技能があればできることかもしれない。
だが新しい疑問や新しい問題を提示したり、
前からある問題を新しい角度から見る…
こうしたことにはクリエイティブな想像力が必要であり、
そこから本当の進歩が生まれる。
◆進歩のほとんどは…
本当のところどんな分野においても「常識」を誰かが破った結果なのだ。
◆創造性そのものが
制限を必要としている。
なぜなら、自分を制限するものと苦闘するところから
創造という行為は生まれるからである。
◆何か問題にぶつかったら、
自分に問いかけてみる。
▶付けなくてもいい条件を付けていないか?
▶不必要な制約を自分で作っていないか?
◆問題と向き合ったときには、
言葉にするのではなく、
イメージを思い浮かべてみる。
◆勇気とは、
おそれないことではない。
勇気とは、こわくても、
絶望に襲われてもいても、
危険を冒して前に進むことだ。
◆ただ「ながめている」のではなく、
意識して見る。
「見る」には努力がいる。
自分からの働きかけがいる。
このこつさえ飲み込めば、
「ながめる」のとほとんど同じくらい
自然に「見る」ことができるようになる。
◆「まったく興味のない分野」の本を月に最低1冊は読んでみる。
これまで一度も聴いたことのなかったラジオ番組を聴いてみよう。
ラテン語を勉強しよう。
レストランで、よく知らないメニューを注文してみよう。
とにかく何か違ったことをやってみる。
◆あなたは毎日型にはまった生活をしている。
あなたの五感は毎日毎日同じことを記録する…
同じ光景、同じ気持ち、同じ匂い、同じ音、同じ味…。
型にはまったままで生活し、
新しいものは自然にはいってくるにまかせるでけでは、
新しいアイデアを生み出すのに必要な、変化に富んだ、
広範囲にわたるデータベースを構築することはできない。
だから、意識して目を向けなくてはならない。
早く目を向ければそれだけ、
今まで存在する知らなかった「既存の要素」に早く気づくことができる。
◆「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」のなら、
既存の要素を多く知っている人のほうが、
既存の要素をあまり知らない人よりもアイデアを手に入れやすいということになる。
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◆前例がどうか、なんてことは忘れよう。
常識なんて気にしない。
論理なんて考えない。
バカになろう。
自由になろう。
子どもに戻ろう…
◆解決しなくてはならなに問題が出てきたり、アイデアを生み出したいときは、
自分に次のように問いかける…
「もし私が6歳だったら、どうやってこの問題を解決するだろう?」
「もし4歳だったら、これをどう考えるだろう?」
◆見るものすべてについて、
なぜそうなのかを考えてみる。
納得のいく答えが見いだせない場合、
そこには改善の余地があるかもしれない。
◆子どもは「前例」を知らない。
彼らが知っているのは「今」だけだ。
だから問題への解答を探すときには
自分の力を頼りに新しい視点で物事を眺める。
◆発明の才能を世界で
誰よりももっているのは子どもの心だ!
◆大人は考えすぎ、経験をもちすぎ、あまりにも多くの知識と、
あまりにも多くの枠と規則と条件と先入観にしばられている。
◆アイデアを手に入れたいと思うなら、
アイデアを手に入れたイメージを思い浮かべる。
◆アイデアを手に入れたいなら…
1)成功するためにはセルフ・イメージが最も大切だということを認識する。
性格、行動、他人とどう付き合っていくか、どう仕事をしていくか、
感情、信念、やる気、向上心、才能、能力、すべてはセルフ・イメージに影響されている。
いや、コントロールされている。
2)人間は自分の気持ちを変えることで人生を変えることができる。
人はセルフ・イメージを変えることができる。
「心は心を変えることができる」という考え方を受け入れる。
◆セルフ・イメージがその人のあり方とパフォーマンスの出来を決める。
努力や意志の問題ではない。
セルフ・イメージこそがカギなのだ。
自分のパフォーマンスを大きく伸ばす唯一の道は、
自分のセルフ・イメージをよくすることだ。
◆問題を与えられたとき、
ほとんどの人は唯一の正解を探そうとする。
◆アイデアを手に入れる人は、
アイデアが存在することが「わかって」おり、
そうしたアイデアを自分が見つけられることを「わかって」いる。
アイデアが浮かばない人は、アイデアが存在することが「わかって」おらず、
自分がアイデアを見つけられることが「わかって」いない。
◆ビジネスは楽しくなくてはならない。
楽しくないなら、人生をムダにしていることになる。
◆まずは楽しむことだ。
いい仕事は、その結果としてついてくる。
楽しむことで創造性が解き放たれる。
それはアイデアを手に入れるためにまく「種」のひとつなのだ。
◆創造的な行為とは、
すでに存在する事実、考え、技能、技術を新たに発見し、選び、並べ直し、組み合わせ、
統合することである。
◆クリティエイブな独創性とは、
何もないところからアイデアを創造することではない。
しっかりと確立された考え方を組み合わせ、
相互に深め合うというプロセスからアイデアを生むことだ。
◆新しいアイデアを手に入れる方法はただひとつ。
それまでにもっていた2つ以上のアイデアを組み合わせたり
結びつけたりし、以前は気づかなかった関係が見いだせるような
新しい並べ方にすることだ。
◆アイデアとは
「連想の産物」である
◆芸術家であろうと科学者であろうと、
多種多様な自然のなかに新しい統一を見つけたときに創造が始まる。
それまで似ていると思わなかったものの間に類似点を見つけることで、
人は創造的になる。
創造的な心とは、
思わぬ類似性を見出そうとする心なのである。
◆アイデアを手に入れるのは、
新しい料理のレシピを作るようなものだ
すでに知っている材料を、
これまでとは違った方法で組み合わせるだけ。
◆アイデアの作り方5ステップ
1)資料を集める
2)集めた資料を咀嚼する
3)問題をすべて忘れ、問題をできるだけ完全に心の外に追い出す
4)どこからともなく、アイデアが浮かんでくる
5)生まれたてのアイデアを現実の世の中に連れ出し、うまくいくかどうか試す
◆アイデアとは
既存の要素の組み合わせ以外の何ものでもない