33歳で資産3億つくった僕が43歳であえて貯金ゼロにした理由 (使うほど集まってくるお金の法則) by 午堂 登紀雄
午堂 登紀雄
1971年岡山県生まれ。
米国公認会計士。
中央大学経済学部卒業後、会計事務所、コンビニエンスストアチェーン本部を経て、世界的な戦略系経営コンサルティングファーム、アーサー・D・リトルに参画。本業のかたわら不動産投資を始め、1年で3億円を超える賃貸用不動産を取得。
2004年に独立。株式会社プレミアム・インベストメント&パートナーズ、株式会社エデュビジョンを設立し、不動産投資コンサルティング事業、ビジネスマッチング事業、教育事業など、複数のビジネスを手がける…
才能に投資する時代!
稼ぐ→使う→能力が向上する→もっと稼げる!
目次
第1章 3億を使い切った10年間(3億貯めることと、3億使うことの、どちらの人生がよりリッチで豊かか?/投資家としての経験 ほか)
第2章 お金を稼いで使って人生をつくるということ(才能に投資するとはどういうことか/判断力や意思決定力、問題解決能力はどこから来るか ほか)
第3章 お金を使う軸を持つ(人生を変えてくれた出費/旅の効用 ほか)
第4章 可処分所得を高めるためのお金の使い方(モノからコトへの出費へ/モノを買わず、減らしていくことは自由への第一歩 ほか)
第5章 未来が開けるお金の使い方(もっとたくさんお金の話をしよう/状況や出来事に対する捉え方を変えよう ほか)

MEMO
33歳で資産3億つくった僕が43歳であえて貯金ゼロにした理由
◆あなたが生まれたとき、
あなたは泣いて、
周りは笑っていたでしょう。
だからあなたが死ぬときは、
周りが泣いて、
あなたが笑っているような人生にしよう…
◆子は親の履歴書
親自身がたくさんの経験をして、
家と学校の外側には広大な世界が広がっていて、
いろんな職業や生き方があっていいんだということを
知る必要がある。
「子は親の履歴書」
という言葉をかみしめてほしい。
◆子の教育格差は親の情報格差
子どもの教育格差の大きな原因のひとつは、
親の情報格差にある。
親は子どもの教育の
どこにお金をかける必要があるのか?
本質的に重要な分野なのか?
子どもが社会に出る10年後、20年後にも通用するのか…
等を考える必要がある。
◆「雇われる」という働き方のみに
価値観が固定化されると、
自ら商品をつくって
自ら売るという能力が退化する。
◆注目を集めるSTEM教育
STEM教育とは
▶サイエンス (Science)
▶テクノロジー (Technology)
▶エンジニアリング (Engineering)
▶マスマティクス (Mathematics)
の頭文字による造語である。
STEM教育は従来型の理系教育とは異なり、
プログラミングやデータサイエンスなど、
AIやロボットが社会を激変させる未来を
生き抜くために必要なハイテク分野に
重点を置いた教育のこと。
◆1億稼ぐ子どもに育てる
これは単にお金のことだけを指しているのではなく、
「自立し、自分の力で人生を切り開く人間になる」
という意味である。
本質的に重要なことは、
年収1億を成し遂げる土台となる
能力を獲得することにある。
そうなるためには、
学校教育だけでは不十分。
極論だが、
学校で習う勉強はほどほどにして、
クリエイティブ教育に
お金をかけるべきである。
なぜか?
今の子どもが成人する20年後には、
現在よりも学力や学歴の価値は低下し、
クリエイティブな仕事ができる人材、
イノベーションを起こせる人材こそが
活躍できる社会になっている思われるからである。
◆不満とは、
思考力を低下させる感情である。
◆他人の成功例から法則を抽出し、
自分にはどう当てはめられるか、
どうすれば再現可能性が高くなるかを考える。
◆スマホは通話機能付きSIMフリーに切り替える!
家族との通話やメールはLINE、
外部との通話は1回5分間までなら、
かけ放題のサービス、
自宅では光回線のWi-Fiを使用。
これで月8000円~1万円ほどかかっていた
スマホ料金は、
月3000円にできる。
◆固定費を減らし、人生を変動費化する!
自分の使える金額を大きくしつつ、
収入や環境の変化に柔軟に対応できるようにするには、
固定費をできる限り低くし、
コントールしやすい変動費の割合を高くする。
◆モノの値段と価値の関係を知る
ある程度の金額までは
価格と品質は比例するが、
そこを超えると価格の差ほど
価値の差はなくなっていく。
たとえばワインにしても、
1本数万円のものまでは、
値段が高いほうがほいしい。
素人でもわかるくらい味は歴然。
しかし10万円を超えるワインになると、
飲み比べでもしない限り
それほど差は感じなくなる。
◆上手なお金の使い方とは、
単純に安い値段で買うということだけではなく、
入り口から出口までトータルで考えること。
◆マイホームを選ぶとき、
貧しくなる人は、
戦略的(立地や将来の資産価値を考慮して)に
不動産を選ぶというよりも、
自分の収入で買える価格帯から、
その場所のその物件を選ぶ、
という傾向がある。
そのため、
都心から遠く離れた郊外とか、
最寄り駅からバス便などの不便な場所の家を選ぶ。
そして将来の資産価値は大きく下がる。
◆稼いでいる人が家計を握るべし
お金持ちの多くは、
自分自身で家計の管理をしている。
配偶者にまかせきりというケースは
少数派である。
それは家族を信用していないとか
妻に明細を隠したいからという理由ではない。
あくまで金銭マネジメント上の問題で、
やはり家庭の生活原資を稼ぐ人が家計の支出も
管理するほうが、
お金の出入り全体の把握・予測が容易だから。
反対に、
家計を専業主婦の奥様が握り、
夫は小遣い制だとしたら?
◆他人の目を意識してお金を使うということは、
他人の目を意識した人生を送っているということ。
自分の基準ではなく
他人の基準で生きているということ。
つまり、
自分の人生ではなく、
他人の人生を生きていることになる。
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◆節税と貯蓄の2段構え
▶確定拠出献金(DC):掛け金が全額所得控除になる。
▶小規模企業共済:掛け金の上限は月7万円で掛け金全額が所得控除となる。
▶生命保険、医療保険、個人年金
◆フローを生むストックへの投資
フローを生むストックへの投資とは、
収入をもたらす資産という意味。
つまり、利息や配当、
家賃収入といった不労所得を生む資産に
お金を投下する。
たとえば、
株や債券、不動産などに投資する。
◆老後対策のために節約貯金するという発想はおすすめできない
最強の老後対策は生涯現役であり、
だからそんな自分になっておくのが重要。
とは言いながら、
いつかは働けなくなる日がやってくる。
(理想はピンコロだがこればっかりは難しい)
そこで
「フローを生むストックへの投資」と、
一度の行為で複数の目的が達成できる
「2段構えの投資」がよい。
◆まずは本業に邁進して収入を上げる
取り組みをする。
本業では難しいなら、
複業で実現する。
副業禁止の会社なら、
資産運用で実現する。
攻撃こそ最大の防御である。
◆飲食費は人脈形成への投資と考える
自分が誘った飲み会では
必ず自分が全額支払う。
「おごる」というのは、
非常に戦略的な人脈形成法である。
誘った方がおごるのが
大人のお金の使い方である。
逆に、自分から誘っておいてワリカンにしようとする人は、
「自分の都合で相手の時間を奪った挙げ句、
カネまで使わせる」という、
自己中心的な人物だと考えてよい。
◆「格差、格差」という人は、
本当の格差がどういうものか知らない。
世界水準で比較すれば、
日本には格差なんてないに等しい。
また、「自分はツイてない」
「日本は夢が見られない社会になった」
なんていう人は、
「本当の絶望がどういうものか」を知らない。
◆本を読まない人間に未来はない
本を読まずして、
どうやって自分が持っていない考え方を取り入れ、
進化させることができるのか。
本を読む人間こそが、
成長への切符を手にする。
◆人間の幅を広げるものは3つある
1)人と会うこと
2)本を読むこと
3)旅をすること
◆収入とは他人の役にたった量
お金を頂けるというのは、
顧客の役にたっているということ。
なのでたくさんのお金を頂けるのは、
喜んでくれた顧客の数がお多いか、
喜びの度合いが大きいからである。
◆貯金が減っていくだけの余生に意味はあるか?
毎月毎月預金残高が減っていくのはかなりの恐怖で、
どんなに貯金があっても、
お金を使う気にはなれない。
仮に定年退職時に5000万円貯めたとして、
毎月20万円を使うとしたら?
5年後には3800万円、10年後には2600万円、
20年後には残り200万円。
もし、さらに長生きすれば、
いずれ貯金は底をつく…。
それよりも、
仮に300万円しかなくても、
毎月安定的に20万円入ってくるとしたらどうか?
今月20万円使っても、
来月また20万円が振り込まれる。
これなら安心して生活設計ができるのではないか。
だからもし今、
自分ができる努力量を10とすれば、
貯金に向ける努力は1くらいにして、
9の努力を収入を増やすこと、
絶え間ない収入源をつくることに使う。
◆老後対策とは、
お金を貯め込むことよりも、
老後でもお金を稼げる人間になること。
あるいは、
老後も絶えることのない収入源をつくること。
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◆多くの人が躊躇したり様子見をしたりしているものに取り組む。
黎明期に参入することが、
ときに大きな付加価値をもたらしてくれる。
みんながチャンスだとわかったら、
それはもうチャンスではない。
◆誰もしないことにお金を使う
多くの人が「大丈夫?」
「リスクが高いっじゃない」
「それってどうなの?」
と躊躇したり様子見していることに
あえてお金を使ってチャレンジしてみる。
◆移動距離と収入は比例する
収入が多い人は移動距離が長い。
逆に、移動距離が短いと、
仕事での発展可能性が狭まってしまうかもしれない。
◆経験を換金化する発想を持つ
たとえば、
日帰りのイチゴ狩りバスツアーが、
なんと2980円という低価格で募集されていたとする。
このツアーの募集定員が30人だとすると、
合計で10万円にしかならない。
とても採算に合わないということに気がつく。
そこで、ネット検索、書籍等で調べてみると、
利益をだすカラクリのひとつが、
途中休憩で寄るお土産屋にあることがわかる。
つまり、乗客がお土産屋で買い物をすると、
キックバックが入る仕組みになっているのである。
◆人間の行動を広げるのも、
狭めるのも、
本人の思考パターン。
その思考パターンが形成されるのは、
どんな経験をするか、
そして、その経験をどう捉えるかにある。
◆もし今の状態に不満があるとか、
「自分にはムリ」というのが口癖になっている人は、
脳が負債となり、
自分の行動を自分で制限している可能性がある。
◆何かのテーマでナンバーワン、
もしくは一流と呼ばれる水準に達する経験をする。
◆一般的に「要領がいい」
「飲み込みが速い」
「勘所をつかむのがうまい」という人は、
要するに「本質をつかむ力を持っている」ということである。
◆「好きになれる分野を持つ」ことは、
他の人にはマネできない集中力を発揮させてくれ、
それが抜きん出た才能となり、
収入をアップさせてくれる。
◆才能に投資するということは…
自分が無我夢中にあれるものを見つけ、
没頭する。
そしてそのために必要なことには、
惜しまずお金を使う。
才能=夢中になれるもの
◆「死の間際が最もお金持ちになっていて、
多額のお金を残したままこの世を去る」
という平均的な日本人の生き方ではなく、
使い切って人生のバランスシートをチャラにして死ぬ、
というのが理想的な生き方である。
◆お金を使わない生活とは、
今の自分の生活圏の外側へ
踏み出さないということである。
◆毎年新しいことにチャレンジして、
新しい商品・サービスを提供することを目標にする。
◆起業して失敗しやすい6つの典型例
1)最初に立派な事業計画をつくる人
2)最初に法人をつくる人
3)最初にミッションやブランド作りから入る人
4)最初に組織作りから入る人
5)最初から商品のラインナップを広げて欲張る人
6)本人の使命感や熱意が持てる分野ではなく、儲かりそうだからやる人
◆起業するとき、
他人のお金をアテにする人はうまくいかない。
◆投資の世界にいると分かることが一つある。
何か?
それは、
世の中にあふれる情報のほとんどは、
「ポジショントーク※」であるということ。
※自分の立場を有利にする発言。
◆思考が変われば、
自然に行動が変わる。
そして行動が変われば、
間違いなく人生も変わる。
だからまず変えるべきは、
思考体系である。
◆自分の世界を変えるには、
自ら情報を発信することが大切である。
◆ガソリン代がもったいないからといって
マイカーに乗るのを控える。
電気代がもったいないからといって、
エアコンを使うのを控える。
しかし冷静に考えてみると、
乗らない車、使わないエアコンの
存在価値とは何なのか?
◆日本人は平均して、
約3000万円の貯金を残して死ぬ。
これが意味しているのは、
3000万円の貯蓄と引き換えに、
それを使ったならば得られるはずの、
様々な経験をすることなく
この世を去っているということである。
◆自分の経験に投資する
◆複数の収入源を持つこと!
一般的には不安定とされる自営業でも、
複数の収入源(例:15種類)があれば、
リスクの分散と収入の安定化につながる。