社長失格 – ぼくの会社がつぶれた理由

社長失格 – ぼくの会社がつぶれた理由 by 板倉 雄一郎

板倉 雄一郎
本のコンサルタント、経済評論家、著述家。
千葉県船橋市出身。
福島県立福島高等学校卒業。
上智大学理工学部中退。

おれが書かなきゃ、だれが書く。

注目のベンチャー企業は、なぜ倒産したのか。

迫真の告白ノンフィクション。

目次

プロローグ 1997年12月24日
第1章 創業―1984年2月~92年9月
第2章 展開―1992年10月~95年8月
第3章 ハイパーシステム―1995年9月~97年1月
第4章 転落―1997年2月~10月
第5章 倒産―1997年11月~12月
エピローグ 再び、1997年12月24日

社長失格
社長失格

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MEMO

社長失格

◆ベンチャー企業の経営者は、
組織とそこに属する人間が逆風の環境下で
どのような行動をとるのか
冷静に予測する必要がある。

たとえば、
ビル・ゲイツのように、
個人主義的な自分を見失わずに
一方で組織の論理を理解し、
企業経営を推進できるだけの技量が要求される。

◆ベンチャー企業の経営者に圧倒的に足りないもの…

それは「組織」に対する理解が不足していることである。

◆企業の成功や失敗から何かを学ぶには…

最後に示された「結果」だけに注目するだけでは不十分だ。

その「結果」に至るさまざまな過程を丹念に追い、
背景にある時代を透視し、
分析する必要がある。

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◆銀行から融資を受けるときは、
複数の銀行から受けないこと!

なぜか?

銀行は、
基本的に横並びで行動するからである。

カネを貸すときも、
カネを回収するときも、
みな仲良くいっしょに動く。

◆ベンチャー企業にとって大事なこと…

銀行に頼って、
融資額ばかり増やしていてはダメ。

直接金融、
つまり投資家を探すこと。

◆ヒトは企業の最大の財産である!

特に中小企業にとっては、
最後はカネじゃない、ヒトだ。

経営が厳しくなると、
ほとのどの経営者は、
資金繰りに追われて、
この基本を忘れてしまう。

◆社員数が80人程度の企業ならば、
経営者は各社員の動向を
正確に把握しておかねばならない。

◆得意先企業から理不尽なクレームがついたら…

とにかく目の前の理屈よりも
先に慰謝料を払ったほうが、
ビジネス上は得策である。

ビジネスの社会では、
その場その場の取引が
理不尽かどうかは必ずしも問題ではない。

問題は結果なのだ。

◆ベンチャー企業の社長がやってはいけないこと…

それは、相手企業ではなく、
相手企業の個人と仕事をするな!

◆企業というのは、
経営の脇の甘さから
簡単に崩壊するものである。

◆リース会社は、
システムをまるごと買い上げ、
リースしてくれることもある。

◆多くの金融機関はベンチャー企業にカネを貸すのではない…

最初にベンチャー企業のバックについた
メインバンクの看板に貸すのである。

◆起業に必要なもの

▶カネ
▶設備
▶技術
▶ヒト

◆新規事業を立ち上げるときに大事なこと!

それは小さくテストして、
大きくスタートすることである。

そして、
テストを開始するためには、
事業のモックアップ(雛形)を
開発しなければならない。

◆いかに自身の事業をつぶせるか?

誰もが自分の事業の永続を願っている。

しかし、時代が、環境が変われば、
一つの事業が同じ様相で生き延びることはできない。

ならば、どうすればよいか?

その事業の当事者が先回りして
「この事業はどうやったらつぶれるのか」
を想定し、原因を先に突き止めればよい。

◆倒産は、
各銀行の相次ぐ無担保融資と
その後の貸し渋りが直接の原因だった。

◆コンピュータの世界では、
ストレスの溜まった技術者が仕事を放り出して
失踪するのは珍しいことではない。

◆一般に広告というのは、
いくら打っても、
はたして本当に効果があったのかどうかわかりにくい。

しかし雑誌広告では、
その効果が非常にはっきりと確認できた。

広告を掲載した雑誌の発売日の直後、
ユーザーからのコール(電話)が明らかに増えた。

それだけはない。

各雑誌の広告費用対効果を
はっきり知ることができた。

投稿者: book reviews

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