ベンジャミン・フランクリン 富を築く100万ドルのアイデア by リン・G. ロビンズ
米国の歴史において最も偉大な政治家・科学者であるベンジャミン・フランクリン。
17歳で家を飛び出し、
幾多の困難を経て成功した裏には、
彼独自のマネーコントロールシステムがあった。
その方法を学ぶ…
ベンジャミン・フランクリンは、
アメリカ合衆国の政治家、外交官、著述家、物理学者、気象学者。
印刷業で成功を収めた後、
政界に進出しアメリカ独立に多大な貢献をした。
また、凧を用いた実験で、
雷が電気であることを明らかにしたことでも知られている。
目次
第1章 もしもベンジャミン・フランクリンがあなたのお金をマネジメントするとしたら
第2章 お金に関する七つの間違った認識
第3章 フランクリン・システム
第4章 レベル(1)フランクリンの100万ドルのアイデア
第5章 レベル(2)フランクリン・キャッシュコントロール・システム
第6章 レベル(3)フランクリン・財務ツール
第7章 さらなるファイナンシャルサクセスをめざして

MEMO
富を築く100万ドルのアイデア
◆投資における原則6選!
世の中の経済状況は、
短い時間で大きく変わってしまうこともある。
ただし、状況や方法が変わっていても、
投資に関して変わることのない原則がある。
その原則を理解し、
それにそって状況に合った方法で
投資を行っていくことで常に賢い選択ができる。
- 最高の投資は自分自身への投資
自分に対する投資には学校などで教育を受ける場合と、自分の才能や興味を持っていることに対し個人的に行う場合がある。いずれにしても自分自身に対する投資は、投資の中で最も身近で重要な投資である。 - うまい儲け話はないと思え
詐欺師に引っかかる人のほとんどは、「楽をして儲けられる話」、「うまい儲け話」を探している人たちである。人が損をしたり財産を失う原因で最も大きなものは、その人の欲深さから来るものである。詐欺師は人の欲を巧妙に操る。 - 儲けの一部は自分のために貯めていく
自分が稼いたお金をすべて使い切ってしまう人は、自分が稼いだもののすべてを自分以外の人に払っている。考えてみて欲しい。あなたは他人のために働いているようなものだ。
つまり、奴隷が仕事をして、ご主人から食物と寝床を与えられているのと大差ない。 - 素人の知識を盲信しない
投資の話しがあったら、その人が投資に詳しいプロなのかを見極めること。素人が投資の話しを持ち込んだらその話しには乗ってはいけない。 - ほとんどの投資は物ではなく、人に対して行うもの
投資をするときは、その投資を取り扱う人(会社)の「能力」と「信頼度」を評価すること。投資をするときは、感情に左右されずにその投資の裏にいる人たちを調べること。 - 唯一100%確実な投資
いちばん確実な投資とは…「今あるローンや借金を返済する」ことである。これほどリスクの少ない投資はない。あなたの財産を増やすには、「プラス」の財産を増やして、「マイナス」の財産を減らすことである。まずは、マイナスの財産を減らすことを優先すること。
◆投資の原則
投資に関してあなたが犯す可能性のある
最大の間違いのひとつは、
失敗を恐れて投資をしないことである。
◆お金を貯めるにはダムの法則を使え!
貯金のプランを成功させるために
いちばん大事なことは、
収入と出ているお金を別々に管理して
収入の10%は常に貯めること。
そうすれば、
水を貯めておくダムと同じ原理で、
あなたの貯金は毎月増えてる。
そして、貯金が増えれば増えるほど、
あなたの将来の選択も広がる。
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◆銀行口座を3つに分ける
▶マスター口座(すべての収入をとりあえずマスター口座に入れる)
▶月間支出口座(食糧費、娯楽費など日常的に使う支出)
▶定期支出口座(税金、教育費など月ごとに支払う必要がない支出)
◆支出の優先順位を決める方法
現在、または将来購入したいものをA-Dに分類する。
- A:必要不可欠(現在|将来)
- B:必要(現在|将来)
- C:あればよい(現在|将来)
- D:なくてもよい(現在|将来)
◆お金についての間違った認識7選!
- 収入が増えれば、お金の問題はすべて解決する▶支出が収入を超えないことが、金銭的問題を解決する道
- 予算は行動を束縛するので、人生がつまらないものになる▶予算を組み、それにしたがって暮らすことにより、大事な選択にも正しい判断を下せるようになる
- 支出の状況は、貯金通帳の残高を見ればわかる▶銀行の通帳では、予定外の支出を見通すことはできない
- 必要なものは購入する▶人は感情で物を買う
- お金が貯まるまで我慢するよりも、先に手に入れて楽しんだほうが利口だ▶ローンは将来の選択を狭めてしまう
- お金そのものに価値がある▶お金は価値あるものと交換するためにある
- 私の現在の金銭的状況は景気や周囲で起こっている出来事など、自分でコントロールできないものの影響によるものだ▶私の現在の金銭的状況は、今までの私が下した決断と、お金に関して信じていることの結果である
◆あなたの現在の金銭的状況は、
今までに下した決断と、
お金に関して信じていることの結果である。
◆報酬が仕事の内容の価値によって決まるように、
お金の価値はどのように使われたかによって決まる。
◆成功というのは、
お金をいくら使ったかということよりも、
お金をどのように使ったかによる。
お金の量を増やすことよりも、
お金の質を上げること。
◆お金は何かを交換したり、
使われて初めて価値がある。
お金は、使う人にとって価値のある物と
交換するために使われなければ意味がない。
◆ひとりひとりの価値観により、
優先順位が決まる。
◆世の中でいちばん幸せな人は、
自分で自分をコントロールしていると
感じている人である。
◆予算を立てる目的は、
1円にいたるまでのお金を管理することではない。
目安と妥当なガイドラインと上限を定めることにある。
◆夢を実現する3つの段階
- 優先順位
- システム
- ファイナンシャル・ツール
◆勤勉と倹約!
この2つの言葉の中に
富を築くためのすべてが要約されている。
◆地球上にあるすべての物、
出来事は変わることのない
自然の法則や原理によって成り立っている。
何かが起こるときには、
必ずそこには自然の法則にかなった原因がある。
たとえば、水が高いところから低いところに流れる。
◆人は、自分の人生を
自分自身でコントロールしていると感じているとき、
最も幸福感を感じられる。
逆にあらゆることにおいて
自分がコントロールできない状況に陥ると、
そこにストレスが発生する。
お金はストレスの最も大きな
根元といっても過言ではない。
◆離婚の最大の原因は…
なんらかの形でお金が関係している。
◆時間とお金は、
人生において最も貴重な資源であると同時に、
最もムダに使われている資源であるともいえる。
人はこの2つの資源を使い、
いろいろなことを成し遂げ、
またさまざまなものを手に入れる。
この2つの資源を有効に活用することは、
成功するために必要不可欠であり、
逆に間違った使い方をすれば、
あなたを失敗へと導く。
◆お金そのものは無価値である。
お金は使うことによって
初めてお金を持つ意味がある。
◆1円を節約するということは、
1円を稼ぐのと同じことである。
1円を使うということは、
1円の喜びを得ることである。