巨大な夢をかなえる方法 世界を変えた12人の卒業式スピーチ by ジェフ・ベゾス、 ジャック・マー、 イーロン・マスク、チャールズ・マンガー、その他
世界を変えた起業家、
投資家、教育者、俳優、映画監督たちが登場。
イェール、MITなど一流大学の卒業生へ熱く語りかけた、
一世一代の肉声スピーチを完全収録。
人生をどう生きるか。いかに成功するか。人類はどこへ向かうのか。
いま、世界に君臨する12人を豪華ラインナップ、
十年に一度ともいうべき「金言集」!
目次
ジェフ・ベゾス(アマゾン創業者)―賢さと、優しさ
ラリー・ペイジ(グーグル創業者)―巨大な夢をかなえる方法
ジェリー・ヤン(ヤフー!創業者)―“野蛮で失礼な”若者
ディック・コストロ(ツイッターCEO)―この瞬間を生きる
ジャック・マー(アリババグループ創業者)―大学受験に3度失敗して
シェリル・サンドバーグ(フェイスブックCOO)―リーン・イン!
イーロン・マスク(テスラモーターズ創業者)―地球のバックアップを
サルマン・カーン(カーンアカデミー創設者)―思考実験としての輪廻転生
トム・ハンクス(俳優)―不安ではなく、信念を育め
メリル・ストリープ(俳優)―演技する理由
マーティン・スコセッシ(映画監督)―1ミリも才能がない?
チャールズ・マンガー(バークシャー・ハサウェイ副会長)―成功の秘訣は「学習マシーン」

MEMO(ジェフ・ベゾス)
◆祖母の涙が教えてくれたこと
ある夏、キャラバンクラグの旅行に参加したときのこと。
ジェフが10歳ぐらいときだった。
祖父がハンドルを握り、
祖母は助手席に座っていた。
祖母はクルマの中で四六時中タバコを吸っていた。
そのうち、ジェフはタバコの臭い匂いがいやでやまらなくなった。
ジェフは祖母の健康のことを思ってこう伝えた。
「一息吸うごとに2分間、
寿命が縮まるんだよ。
おばあちゃん、
この旅行でもう9年も寿命を縮めちゃったよ」
すると、祖母はいきなり泣き出してしまった。
祖父は、ジェフの顔を見て、優しく、
穏やかな口調で次のように言った。
「ジェフ、
お前もいつか分かる日がくるだろうが、
自分が賢くなるよりも、
人に優しくすることのほうが難しいのだよ」
◆自分の才能に溺れてはならない
「賢さ」は才能だが、
「優しさ」は選択するものである。
才能を使うのは簡単である。
だが、選択するのは難しい。
気をつけないと、
自分の才能に溺れてしまうこともある。
そうなると才能が、
正しい選択をする妨げにもなる。
- あなたは自分の才能をどのように使うのか?
- 自分の才能に誇りを持っているか?
- 自分の選択に自信があるか?
◆人生は「選択」でつくられる
- 惰性で人生を生きるか? それとも、本当に好きなことやるか?
- 世の中の常識に従うか? それとも、独創的な人間になるか?
- 楽な人生を選ぶか? それとも、リスクを取り世界に貢献する人生を選ぶか?
- 批判に屈するか? それとも、自分の信念に従うか?
- 間違いを犯したとき、ごまかすか? それとも、正直に謝るか?
- 恋をしたとき、ふられるのがこわくて何も行動しないか? それとも、思いきって行動するか?
- 冒険するのをやめるか? それとも、ちょっと向こう見ずなこともやってみるか?
- つらいとき、諦めるか? それとも、諦めずに挑戦し続けるか?
- ただの批評家で終わるか? それとも、何かを創造する人になるか?
- 他人を犠牲にしてでも賢い人でいたいか? それとも、他人に優しくする人でありたいか?
80歳になったあなたは、
自分の人生物語を静かに振り返る。
そのとき、最も濃密に思い出すのは、
自分で「選択」したときのことである。
この一連の「選択」が最も大きな意味を持つ。
結局のところ、
私たちの「選択」ことが
私たち自身を形づくっていく。
MEMO(ジャック・マー)
◆ジャックからのメッセージ
▶根気強く、努力を続ける
▶常に楽観的に考える
▶変化を歓迎する
◆冒険には失敗がつきものだ。
失敗を避けるのに一番よい方法は、
「最も成功しているときに、
それまでのやり方を変えること」だ。
◆成功する方法というのは、
千差万別なのであまり参考にならない。
でも、人間は、
だいたい同じようなことで失敗する。
そこに学ぶ価値がある。
成功からではなく、
失敗から学ぶ。
◆人生は、
何かを達成するためではなく、
何かを経験するためにある。
◆常に楽観的であれ!
今日はつらい。
明日はもっとつらい。
でも明後日には、
素晴らしい1日が待っている。
ほとんどの人は、
「明日」の夜ぐらいで、
諦めてしまう。
死に物狂いで努力した人しか、
「明後日」の朝日を見ることはできない。
◆「尊敬されるリーダー」になるのは
簡単なことではない。
人から尊敬されるためには、
まず自分を犠牲にしなくてはならない。
人よりもつらいことを乗り切って、
初めて人から尊敬される。
◆何か新しいことを始めようとするとき、
「すでに成功している人」よりも、
「成功したいと思っている人」に声をかけたほうが
ずっとうまくいく。
アリババが成長できたのは、
ともに成長したいと思ってくれた若い人たちのお陰である。
MEMO(イーロン・マスク)
◆「理論上、計算上、この事業は必ずうまくいく」
といくら紙で示しても、
現物の威力にはかなわない。
あなたも会社を創業したら、
最初にやるべきことは、
「試作品(プロトタイプ)」をつくることだ。
プレゼン資料には、
いくらでも美辞麗句を並べられる。
でも、デモンストレーションできる試作品があれば、
それに勝るものはない。
起業するときには、
仮に未完成な状態であっても、
必ず、現物の試作品を用意する。
投資家を説得するのに、
紙の資料なんかよりも、
何倍も効果がある。
◆会社を起業するとき、
「最もお金が儲かりそうな事業は何か?」
と利益を基準にビジネスを選んでも間違いではない。
でも、イーロン・マスクは、
お金を第一には考えない。
そのかわりに
「人類の未来に最も貢献できそうな事業は何か?」
と考えて、そこからビジネスを発想する。
MEMO(チャールズ・マンガー)
◆信頼関係を築け
最高の智慧は、
信頼関係で結ばれた人間の
ネットワークの中にある。
◆トラブルに備えよ
いつもトラブルのことを考えていたら、
心配ばかりして
不幸になるのではないかと思うかもしれない。
でも実際はその逆だ。
◆逆境に気を取られない
人生で起こるすべての不幸な出来事は、
自分の行動を改善するためにある。
エピクテスト
◆勤勉さを大切に
「勤勉である」とは、
実際に結果が出るまで
コツコツと努力しながら待つことを意味する。
◆強い好奇心を持て
◆学ぶ達人のもとで学べ
◆不平等であるほうがうまくいく
◆客観性を維持せよ
人生において、
「客観的に考えることを習慣にする」
というのは、
とても重要なことだ。
なぜか?
正しい思考ができるようになるから。
◆嫌な人間関係を避けよ
不快な人間関係を避ける。
特に直属の上司に対して、
「この人は尊敬できない」、
「自分の模範にいならない」
と思ったら、
その人のもとで働くのは極力避けること。
無能な上司のもとで働けば、
自分もダメになってしまう。
先に自分で尊敬できる上司を見つけてきて、
その人のもとで働かせてほしいとお願いします。
◆悪しき報酬システムに組み込まれるな
人生をダメにするもの、
それは、
お金で人間を働かせいようとする報酬制度だ。
お金を得ることだけを目的に働くと、
どんどんバカな行動をするようになる。
◆「自己奉仕バイアス」から自分を解放する
自己奉仕バイアスとは、
「私の中には、”本当の私”がいて、
その私がやりたいと言っていることを実行して何が悪い?
”本当の私”が望んでいることをやってるのだから、
お金を使い果たしてもいい」
と自分中心に考えること。
◆過剰なイデオロギーに洗脳されるな
イデオロギーは思考を麻痺させる。
たとえば、「テレビ牧師」は
洗脳されていることは明らかだ。
極端なイデオロギーに心酔しないというのは、
とても重要なことだ。
・正しい知識を身につけたい
・他の人よりも賢くなりたい
と思うのであれば、
イデオロギーへの傾倒は大きなマイナスとなる。
◆物事を反転して考えてみる
難しい問題は結果から考えてみる。
物事を逆から考えたほうが、
正解を導きやすい。
たとえば、インドの人々を援助したかったら、
インドの人々は、
私に何をしてほしいか、
と自問してみる。
つまり、インドの人々を最も苦しめているものは何か。
その原因を取り除くために私に出来ることは何か、
と考える。
相手の立場になって
論理的に考えてみる。
人生でどうしても解けない問題に直面したときは、
「反転」して考えてみる。
たとえば、何が人生をダメにしてしまうか。
何をやってはいけないか。
そう考えれば、
・怠けること
・人からの信頼失うこと
の2つが挙げられる。
なので、人からの信頼を失いたくないと思えば、
約束を守って、契約したことを忠実にやりとげることが重要だとわかる。
◆集学的なアプローチの補足
自分が生まれる前に起きたことを知らないでいれば、
生涯、ずっと子どものままだ。
自分の生まれる前のこと(歴史)を
知ろうとしない人は愚か者である。
成熟した人間になるためには
歴史はもとより、
他にも知るべきことがたくさんある。
◆時には自分の才能を隠す
自分の才能をひけらかしてしまうと、
危険な状況に陥ってしまうこともある。
時には謙遜して自分の才能を隠すことも大事である。
◆集学的に考えよ
常に「すべての学術分野に通用する大きな概念とは何か」と考える。
そうすれば、物事を一面からしか見ない愚か者にならなくてすむ。
どんな問題も全体の状況と切り離して
考えることはできない。
まずトータルで見て上で、
建設的に判断しなくてはならない。
◆知識を世に広めよ
自分が体験して得た知識(知恵)を
本にして世の中に広める。
もしあなたが世の中に伝えるべきことが見つかったら、
出来る限り、それを本などの形にして広める。
◆知識を得ることは、
道徳上の義務である
知識を得るのは、
自分の生活を向上させるためではない。
人間は、一生学び続けなければならない。
そうしなければ、
豊かな人生も送れない。
バークシャー・ハサウェイの投資方針:
この10年間で得たスキルは、
次の10年間には通用しない。
学習マシーンになる:
毎日何かを学習し、
朝起きたときには、
前日より賢くなっている。
こんな日々を重ねていけば、
成功する確率はぐんと高まる。
ウォーレン・バフェットは、
働いている時間の半分、
いや、ほとんどの時間を、
読書に費やしている。
ウォーレン・バフェッが成功したのは、
毎日、毎日、
学び続けているからである。
◆賞賛されるための愛は間違っている
褒められるために人を愛することは、
間違っている。
死後、賞賛されたいがために、
自らの命を犠牲にすることも、
正しい行為ではない。
◆手に入れたいものにふさわしい人間になる
自分が欲しいものを確実に手に入れたいならば、
それにすさわしい人間になれるよう努力すればいい。
これは「人生の黄金ルール」である。
たとえば、自分が買う立場だったら、
何を買うか?
そこから発想して、
自分が買いたいものを世の中に送り出していけばいい。
お金の関係を考える上でも、
このルールは役立つ。
エピクテトスの名言集
- 幸福への道はただひとつしかない。意思の力でどうにもならない物事は、悩まないことである。
- この地上で最も程度が低いものは貪欲・快楽欲・大言壮語。最も高いものは寛容・柔和・慈悲心だ。
- 順境に友人を見つけることは簡単だが、逆境に友人を見つけることは極めて難しい。
- 正しき人は、心の状態を最も平静に保つ。不正なる人は、心の状態が極度の混乱に満ちあふれている。
- あなたを罵倒したり、殴ったりする人間が、あなたを虐待するのではない。それを恥辱だと考えるあなたの考えが、あなたを虐待するのだとよく考えなさい。
- 自由な意思は、盗人の手の届かない財宝である。
- あなたの敵にどうやって復讐すべきだろうか?できる限り多くの善行を行うよう努力しなさい。
- 与えられたものを受け取りなさい。与えられたものを活かしなさい。
- 病気は身体の障害であるが、気にしない限り意志の障害にはならない。
- 神は人間にひとつの舌と、ふたつの耳を与えた。しゃべることの2倍多く聞けということだ。
- 快楽に抵抗する人は賢者。快楽の奴隷になるのは愚者。
- 人間を不安にするものは物事そのものではない。物事に対する見解が人間を不安にさせる。