人は何で生きるか (トルストイの散歩道) by レフ トルストイ
レフ・トルストイ
帝政ロシアの小説家、思想家で、フョードル・ドストエフスキー、イワン・ツルゲーネフと並び、
19世紀ロシア文学を代表する文豪。
文学のみならず、政治・社会にも大きな影響を与えた。
代表作に「戦争と平和」「アンナ・カレーニナ」「復活」など…
世界的大文豪トルストイの短編を集めた民話シリーズ。
文豪だからと敬遠することはない。
100ページ前後で子どもから大人まで楽しめる。
目次
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MEMO
人は何で生きるか
◆神がミハイルにあたえた
「人の心の中には何があるか」、
「人は何によって生きるのか」、
「人が知る力をあたえられていないのは何か」
という3の課題は、寒さの中で、
裸で凍えているひとりの男を、
どうしても見て見ぬふりをすることのできなかった
セミヨンとマトリョーナの心の中にあったのは「愛」であるということ、
両親を亡くした双子が生きのびることができたのも、
我が子と同じようにお乳を含ませているうちに、
百姓の妻の心に自然に湧き出た「愛」があったからだということ、
そして、もうひとつは生き死には誰にも決められないということ。
1年先までゆがみもほころびもしないような靴を注文した男が
その日のうちに死んでしまうということは、
人は、自分の死を知る力があたえられていないということ、
つまり私たちは、自分がいつ死んで悔いのないような
生き方をしなかればいけないということを教えてくれる。
◆人々に与えられていないものとは…
「自分たちの体のために何が必要か?という知識」である
◆人は1年先のことまで心配するが、
日暮れ前に自分が死ぬことも知らない
◆3つの言葉
▶人の中には何があるのか?▶愛
▶人は何によって生きるか?▶愛
▶人に与えられていないものは何か?▶いつ死ぬか