マレーシア大富豪の教え

マレーシア大富豪の教え by 小西 史彦

小西 史彦

1944年生まれ。
1966年東京薬科大学卒業。
日米会話学院で英会話を学ぶ。
1968年、明治百年を記念する国家事業である「青年の船」に乗りアジア各国を回り、マレーシアへの移住を決意。
1年間のマラヤ大学交換留学を経て、華僑が経営するシンガポールの商社に就職。
1973年、マレーシアのペナン島で、たったひとりで商社を起業(現テクスケム・リソーセズ)。
その後、さまざまな事業を成功に導き、1993年にマレーシア証券取引所に上場…

「お金」も「コネ」も「才能」もない青年は、
なぜ、わずか24歳で日本を飛び出し、
アジア有数の「ミリオネア」になれたのか?

お金・仕事・信頼・交渉・人脈・幸運など、
「無一文」から「大富豪」になる25のシンプルな教え…

目次

プロローグ マレーシア大富豪との出会い

第1章 「持たざる者」の武器(選択―成功したければ、「誰もいない場所」を選びなさい。
リスク―「リスク」とは避けるものではなく、自ら取りに行くものである。 ほか)

Philosophy1【選択】
成功したければ、
「誰もいない場所」を選びなさい。

Philosophy2【リスク】
「リスク」とは避けるものではなく、
自ら取りに行くものである。

Philosophy3【未来】
「未来」を心配するより、
「今」に全力を尽くしなさい。

Philosophy4【非凡】
「才能」があるから非凡なのではなく、
「熱中」するから非凡に至る。

Philosophy5【戦略】
「下働き」が最強の戦略である。

Philosophy6【人脈】
セールスマンシップが、
「強力な人脈」を生み出す。

第2章 「幸運」をつかむ秘訣(幸運―あらゆる「幸運」には必然性がある。
信頼―「信頼する」とは、「決断する」ことである。 ほか)

Philosophy7【幸運】
あらゆる「幸運」には必然性がある。

Philosophy8【信頼】
「信頼する」とは、
「決断する」ことである。

Philosophy9【判断基準】
「損得」よりも、
「フェアネス」を判断基準とする。

Philosophy10【人間関係】
相手を理解し、尊重し、助けなさい。

Philosophy11【劣等感】
「あるがまま」に世界を見れば、
劣等感を克服できる。

第3章 「人生の背骨」をもつ(お金―「お金」を貯める者は貧しくなる。
実力―目の前の仕事を究めて、「人生の背骨」をつくりなさい。 ほか)

Philosophy12【お金】
「お金」を貯める者は貧しくなる。

Philosophy13【実力】
目の前の仕事を究めて、
「人生の背骨」をつくりなさい。

Philosophy14【現場】
ビジネスの女神は「現場」にいる。

Philosophy15【交渉】
強者との交渉は、
「これ」さえあれば勝てる。

Philosophy16【覚悟】
人間はひとりになるから「覚悟」が決まる。

Philosophy17【謝罪】
正しい謝罪は、
身を守る「最高の武器」である。

第4章 人生は「下」から始める(健康―「知力」も「気力」も、その根源は「体力」にある。
自信―「自信」をもつより、「不安」を味方につけなさい。 ほか)

Philosophy18【健康】
「知力」も「気力」も、
その根源は「体力」にある。

Philosophy19【自信】
「自信」をもつより、
「不安」を味方につけなさい。

Philosophy20【謙虚】
人生は「上」からではなく、
「下」から始めなさい。

Philosophy21【失敗】
失敗したときは、
決して「自分」を守ってはならない。

Philosophy22【根性】
「能力の差」ではなく、
「根性の差」が人生を決める。

Philosophy23【楽観主義】
成功者はすべて「楽観主義者」である。

第5章 人生の成功とは何か?(家族―「家族」こそ最大の援軍である。
人生―心に太陽をもて、唇に歌をもて。)

Philosophy24【家族】
「家族」こそ最大の援軍である。

Philosophy25【人生】
心に太陽をもて、唇に歌をもて。

マレーシア大富豪の教え
マレーシア大富豪の教え

Amazonに移動する…

MEMO

マレーシア大富豪の教え

◆お金や名誉を得ることは
人間にとって本質的な喜びではない

自分の人生に納得し、
満足することこそが、
心の底からの幸せを得る唯一の方法なのだ。

◆不確実な時代を生きるうえで最も危険なのは、
自分以外の「何か」になんとなく追随するような生き方をすること

その「何か」が明日にも崩壊するかもしれない時代なのだから、
当然のこと。

しかも、
「何か」に身の安全を預けたつもりになっているがために、
世の中の変化や脅威にも鈍感でいられる。

その結果、「何か」が崩れ去る前兆に気づくことができず、
身の破綻を招いてしまう。

◆人生に必要なのは、
決して珍妙なノウハウではない

当たり前のことを徹底することで、
必ず満足できる人生を送ることができる…

◆何のために働くのか?

答えはシンプル…

家族のために働く。

これに尽きる。

日本人はいまだに会社が最優先だと
考えているビジネスパーソンが多い。

私たちは、
ビジネスパーソンである以前に
一個の人間である。

家族より大切な存在があるとは、
どうしても思えない。

そこにはウソがあると思う。

そして、自分にウソをついて生きている人を、
心の底から信頼することができない。

◆重要なのは「楽観主義」

成功するためには根性が必要だが、
それだけでは足りない。

そのうえで、
楽観主義者であるべき。

事業家として成功している人は、
根性があって楽観主義者。

絶対にこのふたつを兼ね備えている。

◆窮地に立たされたときに、
それまでの延長線上でモノを考えても解決策は見いだせない

だから、
机を180度回転させる。

モノの見方をガラッと変えてみる。

そうすれば、
必ず解決の糸口が見いだせる。

◆根性があるから、
ときに私たちは諦めることができずに、
「頑張ってしまう」

その結果、
大怪我をしてしまうこともある。

しかし、だからこそ、
その経験から「根性」と「往生際の悪さ」の
紙一重の違いを理解できるようになる。

◆「根性がある」「あきらめない」ということと、
「往生際が悪い」ということとは、
まさに紙一重の違い

その紙一重を誤ると、
深手を負ってしまう。

◆仕事をしていれば、
大小さまざまな失敗をする

そのときには、
すぐに過ちを認めること。

そして、
ダメージコントロールに全力を注ぐこと。

それを徹底できれば
必ず道は拓ける。

重要なのは、
自分を守るのではなく、
周りの人々を守ること。

その結果、
いずれ周りの人が
あなたを守ってくれる。

◆いざ失敗が明らかになったときには、
その現実にどう向き合えばいいのか?

答えは簡単。

ダメージコントロールに全力を集中させる。

これに尽きる。

失敗の原因や責任の所在の追求は必要なことではあるが、
一刻も早くダメージコントロールに着手する。

◆人生は「上」からではなく
「下」から始めなさい…

「上」からの景色しか知らない人は弱い。

「下」から世界を見つめ、
そこで痛みを伴う経験をすることが、
あなたを強くしてくれる。

◆私たちは、
自分よりも立場の弱い人々に支えられている

これは、非常に重要な認識だ。

彼らに対して偉そうな態度をとるのは
愚の骨頂で、
むしろ、感謝の気持ちをもって
彼らと接しなければならない。

それが、
身を守ることにつながる。

◆地位ますます高くして、
いよいよ謙虚にならねばならむ

この言葉をひたすら
徹底する…

◆自分が満足する生き方をしていれば、
わざわざ誰かに偉そうにする必要などない

これは、自分自身の問題である。

◆貫禄を育てたければ、
自分より強い人物、
優れた人物と付き合う。

◆自信を持つ必要はない

それよりも、
世の中に対して「畏(おそ)れ」をもつ。

そして、不安を味方にする。

不安に打ち勝つために、
出来る限りのことをする。

その結果、
あなたのなかに自信などなくとも、
相手にはあたかも自信があるかのように映る。

◆自信などないほうがいい

常に不安だからこそ、
細心の注意を払う。

臆病な目で世の中の動きを観察する。

そして、
考えに考え抜いて最善の策を打ち立て、
必死で準備をして全力で物事に当たる。

この姿勢を徹底することで、
初めて成功を手繰り寄せることができる。

◆頭のいい人ほど、
落ち込んだ局面で無理に頭を振り絞って
拙速に判断しようとする

これが危ない。

普段はどんなに頭が切れる人でも、
精神状態が悪ければ判断を間違える。

◆最もいけないのは、
落ち込んだ気持ちのまま
何か重要な判断をすること

慌てて何かをすると必ず墓穴を掘る。

◆何事も一人前になろうと思えば、
続けることが必須

そのために必要なのは
根気や気力だが、
それを支えるのは体力。

気力や根気の根源には
体力がある。

◆何事かを成そうと思えば
全力を注ぎ込む必要がある

そのハードワークに耐えるだけの体力がなければ、
どんな知力に優れていてもたいしたことはできない。

◆勉強よりも、仕事よりも、
まず「身体」を鍛えなさい

◆正しい謝罪は身を守る
「最高の武器」である

◆妥協は必要

意固地になって100%の正義を押し通すと、
「返り血」を浴びることになる。

その結果、
正義を守ることはできても、
多くのものを失う結果を招いてしまう。

どこかで「落とし所」を見出すのも、
人生の知恵だ。

◆ビジネスにおいて問題が発生したときには、
必ず「白黒」をはっきりさせる

友人関係ならば多少のことがあっても、
ナアナアで済ませることもあるが、
ビジネスではこれはいけない。

必ず、どちらにどのような
瑕疵があったのかを明確にする。

そして、
謝罪すべきは謝罪して、
過ちを修正する具体策を協議する。

これを徹底しなければ、
絶対にビジネスはうまくいかない。

◆厳しい場所にこそひとりで行く…

そもそも、
厳しい場所であればあるほど、
ひとりで行くほうが強い。

交渉の場にズラズラと何人も連なってやってくると、
これは、実は弱そうに見える。

人数が多ければ多いほど、
弱そうに見える。

人間はひとりになるから
覚悟が決まる。
——————————————-
◆交渉するときには、
どんな相手に対しても
「自分の最低ラインはここだ」と、
「交渉決裂のライン」を明確にしておく。

「これ」を超えたら終わりだと「思う」
ことがきわめて重要だ。

これがないと、
相手のエゴにずるずると引っ張られて
際限がなくなってしまう。

◆弱者が強者に勝つ鉄則

相手の要望を踏まえて、
フェアな提案を行う。

相手がエゴを出してきても、
可能な範囲でそのエゴを叶えられるように工夫をする。

しかし、
そのエゴが一線を超えたときには、
決然と交渉決裂を突きつける。

これが、
弱者が強者に勝つ交渉術の鉄則である。

◆交渉決裂のライン(Deal Breaking Line)を明確にする

あらかじめ、
自分にとって最悪のシナリオを見極めて、
「絶対に譲れない一線」を明確に引いたうえで交渉に臨む。

そして、
いったん「交渉決裂のライン」を引いたら、
相手がどんな強者であろうと最後まで絶対に譲らない。

必要であれば、
「この交渉はやめた」と
交渉決裂を宣言する。

◆交渉するうえでまずやるべきなのは、
「相手が何を望んでいるか」をよく分析すること。

そして、
「どうすれば相手の希望に合わせていくことが可能か?」
と考えて、折り合いをつけていく。

こちらの要求を突きつけるのではなく、
相手の要望を知り、尊重し、
それに合わせながら、
いかに自らの利益を確保できるかを考える。

◆大事なのは世の中に役立つビジネスを
最速で立ち上げること。

それこそが、
社会に求められていることであり、
ビジネスで成功する鉄則である。

◆ビジネスとは、
食うか食われるかという闘争の場でもある。

これは否定しようのない現実だ。

ビジネスで成功するためには、
この現実から決して目をそらしてはいけない。

◆会社のなかでどのような立場にあったとしても
常に仕事の原点は「現場」にある。

役職が上がって「現場」から離れざるを得なくなったときこそ、
「現場」の大切さを思い出さなければならない。

◆現場に一度も足を運ばないで
重要な決断ができるはずがない。

なぜか?

現場を五感で感じなければ、
大きな決断をするだけの腹が決まらない。

どんなによくできたリポートを見せられても、
それだけでは決断ができない。

それが、
人間というものだ。

◆大企業のサラリーマンの多くが、
「持ち帰って検討します」と言う。

それでは交渉相手にならない。

であれば、
意思決定権限のある人物に出てもらう。

それが、
的確な意思決定をスピーティに行うという、
ビジネスの基本である。

◆MBAを学ぶことは重要だ…

ただし、
現場で汗をかいてバックボーンをつくったうえで
学ばなければ危険である。

なぜか?

ビジネスとは人間の営みだから、
このうえなく生々しい。

究極の場面では、
動物的「勘」がものを言う。

それを身につけないまま、
経営学の「モノサシ」を
機械的にあてはめているようでは
必ず失敗する。

◆世の中の「悩み」や「問題」をつかみ、
それを解決するためにビジネスを
オーガナイズする「媒介」となる。

重要なのは、
相手の気持ちをよく理解して、
相手を動かすようなコミュニケーションをとること。

◆ビジネスの本質(その2)

すべてのビジネスには特性があり、
それぞれ異なるアプローチが必要であるが、
やっていることの本質に変わりはない。

世の中のニーズをつかみ、
ビジネスをオーガナイズする。

これに尽きる。

◆営業の本質(その1)

セールスマンシップを発揮するためには、
実は「モノ」は必要ない。

重要なのは、
何かが足りないために困っている人々の
存在を知ること。

そして、
その問題を解決するためのアイデアを考え、
パートナーとともにビジネスを構築する。

つまり、
ビジネスをオーガナイズする力こそが
「営業の本質」であり、
ビジネスで成功するうえで
決定的に重要なものだ。

◆世の中には常に、
何かが足りないために不便をしている人々がいる。

その問題を解決することができれば、
多くの人々に「得」を与えることができる。

だから、
その問題の解決策を見出し、
それを実現する力をもつビジネス・パートナーを
集めて事業を立ち上げる。

そして、パートナー全員に「得」を与える構造を
つくりあげる。

これがビジネスの本質であり、
これを実現するために欠かせないのが
セールスマンシップだ。

◆ビジネスの本質

セールスマンシップを発揮するために、
実は「モノ」は必要ない。

元手がゼロでも、
営業はできる。

ここに、
セールスマンシップの秘密が隠されている。

セールスマンシップとは相手に「得」を与えるために
働きかけることだ。

そのためには、
相手の信頼を得て、
深い人間関係を築くことが必須。

そして、
相手に「得」を与えることができれば、
自然とこちらにも「得」が戻ってくる。

この循環を生み出すことが
セールスマンシップだ。

だから、
「売る」「買う」という取引は、
その活動の一部分にすぎない。

◆金銭哲学

人生において、
お金は非常に大切なものだ。

しかし、お金を持っていることに
価値があるのではない。

何よりも大切なのは、
世の中にとって価値があるもの、
自分にとって価値があるものに
投資して汗をかくこと。

価値あるものを生み出すために
お金を使うことに、
意味がある。

◆豊かな人生を送るかどうかは、
「持てる者」であるかどうかとは関係がない。

お金がなければ、
自分の努力を何かに投資すればいい。

正しい努力をすれば、
誰にでもチャンスは訪れる。

豊かな人生を送るために
大事なのはお金ではなく、
生き方なのだ。

◆「お金」は使うためにある

新しい事業に「お金」を投資する。

言い換えれば、
未来に投資する。

これこそ資本主義の本質である。

資本を貯め込むのではなく、
未来に投資してよりよい社会を築くために努力する。

重要なのは価値ある事業を志すこと。

社会にとって、
人々にとって値打ちのある事業に投資して、
成功させるために汗をかく。

そうすれば、
必ず「お金」はあとからついてくる。

◆「未来」に投資すれば、
「お金」はあとからついてくる。

高度成長期にある国では、
遊休資産でももっているだけで資産価値は上がっていく。

しかし、そのような「不労所得」はいらない。

それよりも大事なのは、
常にビジネスを成功させるために汗をかき続けること。

既存の事業を成長させつつ、
新しい事業にチャレンジして成功させる。

この情熱と能力を常に持ち続けていることこそが、
この不確かな世界を生き抜くうえで最大の財産なのだ。

そのためには、
汗をかき続ける覚悟をもつことが欠かせない。

◆「持たざる者」としての戦略はシンプル

ビジネス・パートナーとして
技術やノウハウの面で協力してくれる企業を探して、
ジョイント・ベンチャーを組んで事業をスタートさせる。

◆「色眼鏡」をかけたまま一生を終えるのは悲しい

大切なのは、
世の中を「あるがまま」に見る目を養う。

上司だからといって、
親会社だからと言って、
それだけで上等なものであるわけではない。

肌の色によって、
人間に差があるわけではない。

どこにも優秀な人もいれば、
そうではない人もいる。

誠実な人もいれば、
そうでない人もいる。

その当たり前の現実を、
あるがままに素直な目で見る。

◆日本人は同一性が高いとはいっても、
1人ひとりのものの考え方は異なる。

にもかかわらず、
自分だけの思い込みで、
フェアネスを相手に押し付けるのは
フェアではない。

まず、
「相手を理解し、尊重し、助ける」。

この精神を徹底することが、
一歩でもフェアネスに近づく基本。

そして、フェアに付き合うことで
良好な人間関係が築かれる。

◆「謙虚」でなければフェアにはなれない

自分にとってはフェアであることが、
相手にとってはアンフェアである可能性は
捨てきれない。

これを認識することこそが、
謙虚であることだ。

そして、フェアネスを保つためには、
この謙虚さこそが不可欠だと自分に言い聞かせる。

—————————————————–
◆まず第一に自分自身がフェアであることが重要

同時に他者にもフェアであることを求める。

これに反する言動は認めない。

必要であれば徹底的に抵抗する。

相手が圧倒的な強者であっても、
この姿勢を崩してはいけない。

なぜか?

相手によってフェアの基準を変えた瞬間に、
自分がすでにアンフェアな人間になってしまうから。

◆フェアか、アンフェアか…

これが、
あらゆるものごとを判断するときの
最も重要な基準である。

ビジネスでは、
損得も重要な判断基準であるが…

いくら儲かるビジネスであっても、
誰かに一方的な不利益があるような
アンフェアなビジネスには
手をつけてはいけない。

そのようなビジネスが
長続きするはずがない。

◆財産、コネクション、能力…

それらの有無が人生を決めるのではない。

仕事に向き合う「姿勢」が
人生を決めるのだ。

◆ビジネスとは、
お客様に喜んでもらうから成立する。

そして、そのために、
力を合わせるのがビジネス・パートナー。

だから、
お客様に対する「姿勢」が正しい人は、
ビジネス・パートナーとして信頼できる。

◆そもそも、
誰かを信頼せずにビジネスをすることなど
できるはずがない。

たとえば、
営業活動では代金の支払いはあとになる。

支払ってくれることを信頼できなけば、
モノを売ることはできない。

このように、
あらゆるビジネスは
信頼をベースに営まれている。

だから、
人を信頼できない人が
活躍できるはずがない。

そして、
人を信じるかどうかを決めるのは、
自分である。

このとき、
絶対にはずしてはならない原則がある。

それは、
その相手を信じたのは、
あくまでも自分であるという
認識である。

信頼を損なう行為をした相手が悪いとしても、
その相手を信頼したのは自分なのだ。

その認識をしっかりもっておけば、
たとえ裏切られたとしても、
「自分の力が足りなかったのだ」と思える。

相手が信頼してくれたから、
その見返りとして相手を信じるのではない。

そうではなく、
人を信頼するのは自分の決断なのだ。

そして、
「この人を信頼する」と決断できる相手を
見つけることが、
積極的に人生を切り拓く大事なポイントである。

◆「信頼する」とは、「決断する」こと

多くの失敗する経営者の根本的な原因は、
部下すらも信頼できない人間である。

もちろん、
この世の中は天国ではない。

信頼すべきでない人もいるから、
人との付き合いには用心が必要だ。

しかし、
人を信用できない人間が
持続的な成功を手にすることはできない。

人を信頼することが成功の条件だ。

I trust you, before you trust me.

あなたが私を信頼する前に、
私はなたを信頼する

これを「信条」に
日々のビジネスに向き合う。

◆「不運」なときに慌てる者は必ず負ける

ツキが回ってきたら、
徹底的に勝ち切る必要がある。

麻雀で「ガメル」という。

これができないと
勝ち切ることができない。

ビジネスも同じで、
ツキが回ってきたときに
「ガメル」ことができないと、
成功を手に入れることはできない。

このメリハリをつけられるかどうかが、
勝敗を決する。

◆逃したチャンスは2度と巡ってこない

成功したければ、
チャンスが来たら迷わず飛び乗る。

チャンスの女神に後ろ髪はない。

訪れたチャンスを瞬時に
つかまえなければ、
すぐに過ぎ去ってしまう。

そして、二度と戻ってこない。

だから、
「これは!」というチャンスがあれば、
まず飛び乗る。

そして、
全力を尽くす。

これが、
成功を手繰り寄せる、
秘訣なのだ。

◆あらゆる幸運には必然性がある

根源的に重要なことを
コツコツとやり続けている人には、
幸運が巡ってくる。

奇跡ともいうべき
現象が起きる…

◆「損得」より「好き」という感情を大事にする

あなたが、「戦う場所選ぶ」とき
リスクと可能性を慎重に検討する必要があるが…

実は、最も大切なのは、
「好きな場所」を選ぶということだ。

人生には、
必ず逆境が訪れる。

それを乗り越える力は、
どこから生まれるのか?

「そこで頑張れば得する」からといった、
「損得」ではない。

「損得」を動機にする人は、
ちょっと具合が悪くなると、
「もっと得する場所はないかな?」と
別の場所に目移りする。

そして、あちこち手を出しては、
すべてが中途半端という結果を招く。

重要なのは「損得」ではなく、
「好き」とい感情。

「好き」だからこそ、
どんなにひどい目にあっても、
諦めずに頑張ることができる。

そして、ひとつの場所で
粘り強く努力することによって、
本物の実力を身につける。

◆どんな仕事でも、
セールスマンシップが基本。

自分の「得」を考えるのではなく、
まず相手の「得」を考える。

これができれば、
誰かに投資してもらうに
値する人間になれる。

そして、
どこへ行っても生きていける。

◆相手に「得(いい情報)」を
与えることに徹する。

そうすれば、
自分にも「得」が戻ってくる。

無理に売ろうとしなくても、
自然と売上は増えていく。

さらに、
セールス活動で積み重ねた信頼が、
自分に訪れる危機を救ってくれる。

◆セールスにおいて、
最初の障壁はアポイントだ。

相手が「偉い人」であればあるほど
アポイントが難しい。

しかし、
「いい情報」を持てば、
相手から「会おう」と声がかかるようになる。

重要なのは、
相手から「いい情報」を
与えられるような関係性を築くこと。

そして、
それを必要としている人に提供すること。

◆「持たざる者」にとって、
セールスマンシップは必須である。

なぜか?

セールスマンシップを発揮するために、
「モノ」は必要ない。

元手がゼロでも、
営業はできる。

ここに、
セールスマンシップの秘密が隠されている。

◆セールスとは「売る」ことではない

営業とは、
何かを売りつけることではない。

相手が「得」することを提案すること。

相手が「得」すれば、
こちらにも「得」を与えてくれる。

これが、
ビジネスの本質だ。

この関係を築くことができるようになれば、
どこでも生きていける。

そして、
成功のチャンスも訪れる。

この関係を築いていくのが
セールスマンシップだ。

◆人間関係において最も重要なのは「信頼」だ。

であれば、「はやる」「はやらない」の問題ではなく、
「下働き」はいつの時代においても
最強の戦略である。

進んで「下働き」を買ってでる人間には
希少価値がある。

それだけで、
あなたの市場価値は上がる。

◆「下働き」は、
「持たざる者」の最強の戦略である。

下働きをするのに「武器」は何も必要ない。

お金も知識も一切なくていい。

ただ、相手が求めるものを、
それを越える水準で返すことに徹するだけ。

腹さえ決めれば、
誰でもできる。

しかし、
これに徹すれば、
必ず信頼を手に入れることができる。

そして、
この信頼が最強の援軍となってくれる。

◆頼まれたことを、
イヤな顔をせずに頼まれた以上の水準である。

これは、誰にでもできる。

これを愚直にやれば、
必ずチャンスが訪れる。

「下働き」は買ってでもやるべきだ。

◆誰もやりたがらないことに「値打ち」がある

誰もやりたがらない、
つまりチャンスが少ないからこそ
「下積み」には値打ちがある。

いきなり陽のあたる場所を目指すよりも、
「下積み」をするほうが
よほど成功に近づくことができる。

◆平凡な人間も必ず「非凡」に至る

何かを習得するのに必要なのは
「才能」ではなく「熱中」。

熱中して徹底的に「数」をこなせば、
誰でも1人前になれる。

どんな仕事でも、
とにかく「数」をこなすことに集中する。

徹底的にやれば、
どんな平凡な人間であっても、
必ず「非凡」に至る。

◆圧倒的な「数」が「質」を保証する

平凡な人間であっても「数」をこなせば、
圧倒的な「質」を生み出すことができる。

◆何事も、まずは徹底的に「数」をこなす

徹底的に「数」をこなす。

要するに、
「下手な鉄砲も数打てば当たる」
というわけだ。

◆苦しい状況が
人間をつくる…

◆想定外のトラブルに巻き込まれたことを
嘆くのではなく、
「目の前」の問題解決に集中すること。

これが、
「不確かな人生」
を生きる基本である。

◆人物を見極めるひとつの指標が、
窮地に陥ったときに、
「目の前」の問題解決にどれだけ誠実に向き合うかにある。

多少、不器用でも構わない。

トラブルから逃げずに、
全力を尽くす人間は信頼できる。

そして、そのような人物には、
自然と支援の手が差し伸べられて、
人生が切り拓かれていく。

———————————————
◆想定外のトラブルに巻き込まれても、
その不運を嘆いたり、
将来を案ずるよりも、
とにかく「目の前」の問題解決に全力を尽くすことが、
未来を切り拓くことにつながる。

「目前の問題」に集中する…

◆どんなに慎重にリスクを量っても、
想定外の事態に巻き込まれるのが人生。

だからこそ、
最悪の事態が生じても生き残る術を確保したうえで、
リスクをとらなければならない。

◆「未来」を心配するより、
「今」に全力を尽くす!

◆成長の方程式

[リスク]✕[時間]✕[努力]=成長

リスクと努力には相関関係がある。

人間はリスクがあると思うから、
必死になる。

人一倍努力するようになる。

だから、
リスクが大きければ大きいほど、
成長のレバレッジは強くきく。

◆リスクを取らなければリターンはない

リスクを取れば必ずリターンはある。

逆に言えば、
リスクを取らなければ、
決してリターンは得られない。

だから、
リスクを避けるように生きるのは間違いだ。

リスクとは避けるべきものではなく、
自分が取れるリスクをしっかりと見極めたうえで、
許容できる範囲内で積極的に取りに行くべきものだ。

あらゆる角度から勝算を見極めたうえで、
最悪の事態を招いても命までは取られない範囲で
リスクを取るのが絶対条件。

◆「ハイリスク」と「無謀」はまったく異なるもの

可能性とリスクをじっくりと検証したうえで、
許容できる最大限のリスクを取る。

これが、
「ハイリスクを取る」ということ。

◆「持たざる者」の最大の強みとはハイリスクが取れること!

「持たざる者」であるがゆえに、
たとえ失敗したとしても失うものが何もない。

だからこそ、
ハイリスクが取れる。

これは、
「持たざる者」の最大の武器である。

◆平凡だからこそリスクを冒すべき!

「リスク」とは避けるものではなく、
自ら取りに行くものである。

◆まず「群れ」から離れる

世の中の多数派と同じ選択をすることで、
安心を得ようとするのではなく、
自分の意志で「戦う土俵」を選び取る。

そして、
そこで全力で戦うことが、
自分の人生を切り拓く第一歩なのだ。

◆「戦う場所」をどう選ぶか?

まずは、
「人が多い場所は避ける」。

この定石を打たない人が多い。

むしろ、逆の手を打つ人ばかりだ。

「寄らば大樹の陰」

人が群れている場所についていく人が多い。

しかし、競争相手が多いのだから、
苦戦するのは目に見えている。

なんとなく群れるような行き方を
すべきではない。

世界は広い。

誰でも、自分が有利に戦える「場所」はある。

だから、できるだけ広い視野をもって、
「戦う場所」を決める。

◆常に「戦う場所」を選ぶことを意識する

なぜか?

「持たざる者」が活路を見出すためには、
絶対に必要なことだから…

私という人間に変わりはないが、
「戦う場所」変えれば結果は変わる。

同じ努力をしても、
「戦う場所」によって
人生には天と地の差が生まれる。

ランチェスター戦略も
これと同じである。

投稿者: book reviews

私のプロフィール