バカとつき合うな by 堀江貴文, 西野亮廣
堀江貴文
1972年福岡県生まれ。実業家。
SNS media & consulting株式会社ファウンダー。
元ライブドア代表取締役社長CEO。
スマホアプリのプロデュースや、国内初となる民間の宇宙ロケット開発に取り組むなど、多岐にわたって活躍中…
西野亮廣
1980年兵庫県生まれ。芸人。
オンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」は会員数1万1000人 (2018年9月時点) を突破し、国内最大の規模となっている。
芸能活動の枠を越え、さまざまなビジネス、表現活動を展開中…
あなたは自由になるべきだ。
なぜ自由でないのか?
答えは簡単。
バカとつき合っているからだ!
目次
01 バカばっかりの環境に居続けるバカ(堀江貴文)
02 人と同じことをやりたがるバカ(西野亮廣)
03 学校を盲信するバカ(堀江)
04 目的とアプローチがずれているバカ(西野)
05 我慢を美徳にしたがるバカ(堀江)
06 未熟なのに勘に頼るバカ(西野)
07 欲望する力を失っているバカ(堀江)
08 「自分の常識」を平気で振りかざすバカ(西野)
09 機械の代わりを進んでやるバカ(堀江)
10 付き合いを強要するバカ(西野)
11 ひとつの仕事で一生やっていこうとするバカ(堀江)
12 先に設計図を描きすぎるバカ(西野)
13 にわかを否定するバカ(西野)
14 人生の配分ができないバカ(堀江)
15 新しさばかり追求するバカ(西野)
16 無自覚に人の時間を奪うバカ(堀江)
17 善意なら何でもありのバカ(西野)
18 マナーを重んじて消耗するバカ(堀江)
19 自分は老害にならないと思っているバカ(西野)
20 孤独を怖がるバカ(堀江)
21 一貫性にこだわるバカ(西野)
22 未来に縛られるバカ(堀江)
23 空気を読むバカ(西野)
24 バカを笑って、自分は棚上げのバカ(堀江)
25 西野亮廣という「バカ」(堀江)
26 堀江貴文という「バカ」(西野)
27 ぼくは「バカ」(堀江)
28 ぼくも「バカ」(西野)

MEMO
バカとつき合うな
◆情報は、
自分自身が行動することによってしか
集まらない。
◆真似することは、
個性を育てる。
いいと思ったことは、
好きに自由に、
真似る。パクる。
人と違うことをしなければと考える
「自分探し」とは逆の道。
◆善や正義は恐ろしい!
それは必ず思考停止を生む。
◆サラリーマンの25%が、
自分の会社はブラック企業だと思っている。
そんな会社、
辞めればいいのに…
それでも
ブラック企業を辞められない人が言うのは…
- まわりの目が
- 親が辞めるなと言ってくる
- 3年はいないと職歴に傷がつく
- せっかく就職できたのに次が見つかるか不安
- 転職先を先に見つけてからじゃないと
◆未来に縛られた人は、
「失敗するかもしれない可能性」
に縛られてしまう。
それは考えが足りないからだ。
中途半端にしか考えてない。
考え詰めれば、
それは考えてもしょうがないことに
必ず行き当たる。
ほんとんどの人が
「小利口」止まりなのだ。
小利口をやるくらいなら、
最初から考えなくてもいい。
先のことを考えず突進していく
人(バカ)は、その意味で強い。
結果的に、
「考えても意味がない」
という考え詰めた利口と
同じ結論を持っている。
その上、
考えることに時間を費やさなかった分、
バカのほうが利口より時間コスバがいい。
◆失敗を恐れて行動しないでいると、
「存在しない人間」に近づいてしまう。
失敗する未来を想像してしまって
行動できないというのは、
未来に縛られているからだ。
行動するということは、
いま現在を生きていることの証である。
◆金持ちを貧乏人にしたところで、
貧乏人が金持ちになるわけではない。
金持ちや成功者を嫉妬で攻撃しても、
そうする人の財布が潤うわけがない。
同様に、
行動している人に文句を言っても、
文句を言う人が行動できる人になれるわけがない。
◆空気を読むな!
一番の問題は、
世間一般で使われている
「空気を読む」の意味が、
「対局を見る」ではなく、
「多数派につく」
になっていることだ。
世間一般でいうところの
「空気が読めるヤツ」は、
意思決定を大衆に委ねてしまっているので、
信用することができない。
本来、
「空気を読む」というのは、
「対局を見て、意思を決定する」
という意味である。
◆老後の設計など間違ってもやるな!
そんなのは
「死に縛られた生き方」だ。
◆未来から逆算した現在なんて「偽の現在」。
未来に縛られるな!
◆未来から逆算した生きた=死に縛られた生き方
なぜ受験勉強するのか…
いい大学に入るため。
なぜいい大学に入るのか…
大企業に就職するため。
なぜ大企業に入るのか…
老後に十分な退職金と年金をもらうため。
これが、
老後、もっと言えば、
最後に死ぬときから逆算して
現在を生きているということである。
これは、
死に縛られた生き方である。
◆将来何かをやるために、
いまこれをする。
つまり、
未来から逆算して現在を生きているとき、
それは「真の現在」ではない。
未来に縛られた現在なんて、
偽りの現在だ。
◆現代人は、
「現在」という時間を、
過去と未来に挟まれた
中間点として把握するようになった。
つまり、
「過去でも未来でもない時間」として、
現在を逆算的に理解するようになった。
そのことで、
近代以降の人間は、
「真の現在」を生きられなくなった。
◆これからは、
単純に「個人の時代」とかじゃなくて、
「組織人と個人を自由に横断できる時代」
になっていく。
◆「自分の時間」はあなたを守る
だが、「他人の時間(雇われて働いている時間)」は、
あなたを守らないどころか、
最終的には孤独に追いやる。
◆最近、
「孤独になったらどうしよう」
と恐れている人が多すぎる
こういう人は
「嫌われる勇気」とか「哲学書」を読んでほしい。
哲学書には次にようなことが書いてある…
- 早くから孤独になじみ、孤独を愛するところまできた人は、金脈を手に入れたようなもの…
- 寂しさにかられてむやみに他人と寄り添いたがる世間の人たちをよそに、群れたい衝動をコントロールし、自分の内面を深く耕すことをよしとすべき…
- 人間が孤独をつらいと感じる理由は、「人間の内面的な空虚さと貧弱さ」ゆえであり、自己の内面の空虚と単調から生じた社交の欲求が、人間を集まらせる…
- 人付き合いとは、他人に合わせるがゆえに「自分を捨てる」ことだ…
- 哲学とは生きながら「死ぬことを練習すること」である…
◆わざわざ不要なマナーを作る人
Twitterで「FF外から失礼します」
って書く人がその典型。
そもそも、
ないところにわざわざ
不要なマナーを作っっている。
◆長いメールはやめる!
仕事ができない人ほど、
メールが長い。
メールの長い人の
9割は無駄な習慣と忖度(そんたく)
が原因…
◆駐輪場で風で倒れた自転車を
善意で立たせている人がいるが…
これった間違った善意である。
なぜか?
風でまた自転車が倒れて
場合によっては壊れる可能性がある。
風が強いときは、
かえって自転車を倒れたままにしておくのが
本当の善意…
——————————————–
◆サラリーマンが時間に鈍感な理由(ワケ)
サラリーマンにとって、
勤務時間とは、
企業に奪われた時間。
サラリーマン同士が仕事の電話をかけるのは、
奪われた時間同士の掛け合わせにすぎない。
とっくに自分の時間じゃないんだから
別にいいじゃん…。
そういう諦めがある。
サラリーマンでも、
休日の日曜日に、
つまり「自分の時間」に、
会社から電話がかかってきたら、
さすがに嫌だと思うのだが…
◆時間に対して鈍感という最たるものは、
自分が時間を取られることに鈍感になるうちに、
人の時間を取ることにも鈍感になっていくこと。
人の時間を奪うことに
鈍感な人間が多すぎる。
◆日本の労働人口に占めるサラリーマン(被雇用者)
の割合はいまだ8割強とずっと変わっていない。
学校を出て企業に就職、
というライフモデルの縛りは、
まだまだ強固。
それはすなわち、
時間を奪われることに対して
人を鈍感にしていくこの社会の刷り込みが、
それだけ強力だということだ。
◆学校や企業は、
あなたの時間の主導権を握る。
1週間のうち月曜から金曜を、
1日のうち9時から18時までを、
こちらに譲り渡しなさい…
そうやって、
あなたの時間の使い方を、
あなたより先に決めてしまう。
牛肉で言えば、
サーロインとかヒレとかの美味しい部位を先に、
企業が取っていく。
残っているのは内蔵。
いわゆるホルモン。
残りものしか自分のものにならなくて、
それだけが「自分の自由な時間」。
つまり、
「他者に時間の主導権を握られている人」
にとってのプライベートって、
ホルモンなのだ。
◆時間は無限ではなく有限で、
たかだか80年程度。
大学を出て企業に終身雇用されるという
ライフモデルを受け入れるなら、
学校教育に16年間、企業に43年間。
人生の時間を80年とするなら、
そのうち60年近い期間、
つまり人生の4分の3を、
学校と労働に明け渡す。
これって、
自分で納得した配分か?
◆社会は、
目先の自由を感じさせることで、
大事な問題に気づかせないようにしている。
その大事な問題とは何か?
時間。
人生とは単純に、
時間のことである。
◆能力Aを得たあと、
次に、能力Bに1万時間をかけて、
その能力を得る。
そうして、
能力Aと能力Bを同時に持つ人物となれば、
「100人にひとり」✕「100人にひとり」で、
「1万人にひとり」の人材になれる。
さらに、能力Cを得れば、
「100万人にひとり」のレアカード人材になれる。
つまり、
凡人でも、超レアカード人材になれる。
◆ひとつのことに1万時間をかければ、
「100人にひとり」くらいの能力は得られる。
「1万人にひとり」になるには
才能が必要だとしても、
「100人にひとり」には、
才能がなくても時間さえかければなれる。
◆ひとつの仕事で一生を生き抜くなんて、
天才にしかできない生き方だ。
◆テクノロジーに抵抗を示す人たちは、
機械になりたい人たち。
それが経営者なら、
人間を機械扱いしたい人たち。
非合理的であることは
もちろんのこと、
反テクノロジー主義のほうがむしろ、
半人間主義である。
◆座学というスタイルには、
「行動するな」とのメッセージが含まれている。
「知識▶行動」にあらず。
「行動▶知識」だ!
◆文句を言わずコツコツと作業する力では、
人間は機械にかなわない。
機械やAIには、
そもそも我慢という概念がない。
いまの時代に必要なのは、
我慢できないほど、
「これをやりたい!」
と欲望する力。
◆学校は単に「我慢体質」を刷り込むだけ。
「我慢体質」しか売りがない人間は、
AIに取って代わられる。
◆みんなが同じことを
やっているときはチャンス!
別のことをやれ…
みんなと違えば、
勝率はぐっと上がる。
◆想像できないというのは、
単に情報を持っていないだけ。
情報がないから、
想像力もないのだ。
◆もし、あなたがいま自由でないとしたら、
その理由は簡単だ!
バカと付き合っているからだ。