うまくいったやり方から捨てなさい by 椎原 崇
椎原 崇(しいはら・たかし)
1981年生まれ。コンサルタント。
中学を卒業後、高校へ進学せずパチンコ店に入り浸るうちにパチプロの師匠を得、多いときで月200万円以上を稼ぐプロ生活を送る。
その後一度も就職することなく「学歴なし」「資格なし」の状態でビジネスオーナーとなり、お金と時間の自由を手にいれる。
セミリタイア生活中に「成功」と「心の幸せ」の相関に着眼。
「成功者ほどラクラクと捨てている」と知り、独自の手法で成功者たちを徹底的に研究。
現在はコンサルティング業を本業とする…
お金、仕事、人間関係、親子問題、恋愛…
「人生の目的がわかって劇的に幸せになった」
と話題騒然の伝説のコンサルティングが1冊の本に…
目次
1 捨てる練習をしよう(うまくいったやり方を捨てる
執着とこだわりをほどく ほか)
2 あなたの「ほしいもの」を知る練習(ほしいもの、ちゃんとわかってる?
ほしいものは最短距離で手に入れる ほか)
3 「あなたらしさ」を武器にする(スキルアップより大切なことがある
自分らしさを武器にしている人の共通項 ほか)
4 とことん受け取って幸せになる(受け取り上手はジャッジしない
他力を信じて受け取っている ほか)
5 知ると人生が変わる秘密の法則(人生のバイオリズムをつくる6つの「しんか」
「アクセル」と「ブレーキ」の法則)

MEMO
うまくいったやり方から捨てなさい
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◆「当たり前」から抜け出せ!
ある人が養鶏場をビジネスにしようとした。
そして、
ニワトリを小屋に入れて飼うことにした。
ところが、
小屋に入れた翌日から、
ニワトリたちがまったく卵を産まなくなった。
今まで自然のなかで自由にのびのび育っていたから、
小屋に入れたことで、
環境の変化のストレスを感じたのかもしれない。
その人は
「あること」を思いついて実行すると、
ニワトリがとたんに卵を産み出した。
その「あること」とは何か?
それは、
「生まれたときから小屋に入れておく」
ことである。
生まれたときから小屋に入っているニワトリは、
何の問題もなく卵を産んだ。
生まれたときから小屋の中という環境にいたら、
それが自然なことだから
「当たり前」になる。
今の自分の状態を疑いもしないし、
ストレスにも感じない。
ところで、
この「当たり前」は、
人間にも当てはまる。
知らないうちに私たちも、
養鶏場のニワトリのように、
「小屋」の中で生活していることがある。
だが、
人間がニワトリと違うのは、
あなたの小屋にはカギはかかっていないということ。
だから、
あなたが苦しくなるような
「当たり前」の小屋からは、
自分のその足で出ていくことができる。
◆人は自分で自覚している以上に、
自分のなかにいくつものモードがあって、
それがつねに変わっていく。
大事なのは、
止まらずに何かをやろうとすること。
止まらずに、
今、やれる範囲で動いていること。
なぜか?
「何かをやること」よりも、
「今、それを通して楽しんでいるかどうか」
が大切だから。
◆人がもったいない、
と思うのは、損したくないから
人は「得をしたい」「成長したい」という
ポジティブな思いよりも、
「損したくない」「失うかも」
というネガティブな思いを避けようとする。
◆「手放すべきもの」を見つけるコツ
- 喜びでやっているか?
- もったいないからやっているか?
そして、
「もったいないから」という理由で
やっているころから手放す。
例:
- 今までやってきた仕事を辞めるのはもったいない
- せっかく取得した資格を使わない仕事はもったいない
◆自分のいる人生のフェーズによって、
方法は変えていく必要がある。
次のステージに移ったときは、
それまでうまくいっていたやり方こそ秒速で手放して、
新たな方法を模索するほうが、
人生はうまくいく。
◆人生を変えたいなら、
ステージに合わせて思い切って古いやり方や考え、
もっているものを捨てること。
そして、
今まで自分が知らなかったやり方考え、
手法を取り入れること。
◆新しい価値観を見出すヒント
あと1年後に死ぬってわかっていたら今の仕事、続ける?
◆人生のルールを変えてみる
- 今まで、誰かのために働くことを大事にしていたのであれば、
次は、自分のためだけに働くことを大事にするタイミングかもしれない - 今まで、時間があったらすべて勉強や自己成長に費やしてきたのならば、
次は、思いっきり時間を無駄に過ごしてみる時期かもしれない - 今まで、お金よりも好きなことを追いかけていたのであれば、
次は、好きなことよりもお金を追いかけるタイミングかもしれない
◆幸せに人生を楽しんでいる人たちがやっている
- 捨てる
- ほしいものを見つける
- 自分らしさを武器にする
- とことん受け取る
というこの4つのサイクルを身につけると、
あっという間に激変する…
◆ステージを変えてしまう成長
をしたいというとき必要なのは…
なるべく身軽であること。
○○でなきゃ
という固定観念や
○○はこうだ
というジャッジを
自分のお荷物にしないこと。
◆今までと違うことをやってみる
- これまで成果が出ていたやり方と違う方法をやってみる
- 普段これがベストだろうと続けていたトレーニングを変えてみる
- 疑いもせずに最短距離と思っていた通勤路を変えてみる
- 自分に一番似合うと思っている今の髪型を変えてみる
- あえて、今までなら選ばなかった色を選ぶ
◆人は、
自分が今いるステージそれぞれで、
「うまくいくための方程式」が違う。
うまくいく人は
「軽々と楽しそうに
捨てられる人」
◆あなたを「現在」に
連れてきたものが
あなたを「ゴール」に
連れて行くことはない。