孤独の磨き方 by 植西 聰
植西 聰(うえにし あきら)
東京都出身。著述家。心理カウンセラー。
学習院大学卒業後、資生堂に勤務。
独立後、人生論の研究に従事。
独自の「成心学」理論を確立して、著述活動を展開する。
「いつも誰かと一緒」じゃなくていい。
他人に依らず、
人目を気にせず「一人の時間」を楽しむ80のヒント。
孤独を味方につけて、
人生を深く、
濃く生きる…
目次
第1章 「孤独は寂しい」は思い込みにすぎない
第2章 「一人の時間」を大切にする
第3章 発想を転換すれば孤独は不安ではなくなる
第4章 「孤独を楽しむ」と人生は豊かになる
第5章 孤独によっても物事がうまくいく
第6章 「孤独な時間」の中で自分らしく生きる
第7章 一人になって心を癒す
第8章 友だちが少なくても恋人がいなくても大丈夫
第9章 「孤独な時間」を通して人は成長する

MEMO
孤独の磨き方
◆孤独が好きな人ほど、
実は協調性がある
なぜか?
自立性が高く、
個として完成しているから。
そういう人は、
他人に対しても個を重んじて、
適度な距離で関わることができる。
◆邪魔が入らない孤独な環境にいると、
心が鋭敏になる。
考え事に集中できる。
オリジナルティは騒々しい場所から離れた
環境で発揮される。
ニコラ・テスラ
◆最上の思考は孤独のうちになされ、
最低の思考は混乱のうちになされる
トーマス・エジソン
人は孤独な環境にいるとき、
「最高の思考」ができる。
◆成功者の共通点は
「孤独な時間」があること
成功するためには、
「どうすれば、
もっとうまくいくのか。
どうすれば、
もっと大きな成果を出せるのか」
ということを、
ひとりになって、
孤独な時間の中で考え、
また行動していく必要がある。
◆本当の意味で悟りを得るためには、
「ひとりで修行を積み、
孤独の中で真剣に考えるということが重要だ」。
ブッダ
「人間としての真の成長は、
孤独の中で得られるものだ」
と言い換えることができる。
◆我は孤独である。
我は自由である。
我はみずからの王である。
カント
孤独でいる時、
人は何にも制約されることなく、
まさに王様のように、
自由にふるまえる。
つまり、
「孤独になる」とは
「自由になる」ということ。
◆引きこもりの状態から、
将来の成功のタネを生み出す
引きこもりの人が、
孤独というものへの意識を変え、
その孤独を充実したものにしようと考えれば、
この孤独の中から
大きなな成果を生み出すことができる。
◆無量寿経(むりょうじゅきょう)
人は、
色々な人との関わりを求めて生きていくが、
結局は、
1人で生まれてきて、
1人で死んでいく。
つまり、
人間は孤独な存在である。
◆普段から
「孤独の中で自分の人生を考える」
という習慣を持っておくことが大切。
◆「孤独になる」ということは
「自分自身の生き方を発見するチャンス」
でもある。
◆孤独とは、
港を離れて、
海を漂うような寂しさではない。
本当の自己を知り、
この美しい地球上に存在している間に、
自分たちが何をしようとしているのか、
どこに向かおうとしているのか
を知るための良い機会である。
アン・シャノン・モンロー
◆実は、
世の中で偉大なことを成し遂げ、
心穏やかに幸せな人生を実現してきた人たちは、
みな共通して
「孤独な時間を大切にする」
という習慣を持っている。
◆孤独を、
ただ「寂しい」「辛い」と
嘆いているだけでは、
幸福は遠のいてしまう。
ここで発想の転換が必要になる。
孤独を受け入れ、
そして孤独を
「これからの人生のために、
いい意味で役立てていこう」
というように、
考え方を変えることが
大切になってくる。