読んだら必ず「もっと早く教えてくれよ」と叫ぶお金の増やし方 by 山崎 俊輔
山崎 俊輔(やまさき・しゅんすけ)
AFP、消費生活アドバイザー。
1972年生まれ。
中央大学法学部卒。
企業年金研究所、FP総研を経て独立。
退職金・企業年金制度と投資教育が専門…
日々のちょっとした心がけから将来設計まで
今すぐ始めれば勝手にお金が貯まり出す!
知れば絶対得する&人生が豊かになる
お金の新常識をやさしく解説…
目次
第1章 財布&口座
知ってる? お金が貯まる人の財布は軽い
・財布の中のお札の向きを揃えるより、財布の重さを気にする
・紙のポイントカードは「最高の割引システム」
知ってる? 口座が1つだとお金は逃げる
・お金の流れシンプルにして確実にお金を残す
・クレジットカードと証券口座を賢く使いこなす
第2章 節約&稼ぎ方
知ってる? 100円の支出も不満なら大損
・賢い人ほど、節約で苦しまない理由
・誰も教えてくれなかった、ラクして続く家計簿術
知ってる?働き方で2億円の損をする! ?
・絶対無理と思う人ほど知っておきたい「稼ぎ」を増やす方法
・人生100年時代は家の買い方が変わる
・子育ての常識はそろそろ捨てたほうがいい
第3章 投資
知ってる? 投資はしないと損をする! ?
・投資は自分のためにも世の中のためにもなる
・誰でも年3%稼ぐくらいの投資ができる
知ってる? 投資は「ほったらかし」が正解
・「売り買いで増やす」より「積み立てで増やす」
・株価は毎日見なくていい、10年間ほったらかしでOK
第4章 老後マネー
知ってる? 年金は破綻しないが減る
・国の年金は「つぶれない」「でも減る」「でも死ぬまでもらえる」
・正しい年金の入り方、たくさんもらう簡単なコツ
知ってる? ローンがあると退職金が激減
・借金の早期返済もまた、老後資金の準備である
・金融機関が教えない「吾唯足るを知る」の老後のやりくり

MEMO
読んだら必ず「もっと早く教えてくれよ」と叫ぶお金の増やし方
◆クレジットカードの利用は
「一括払い」のみにする。
カード会社によっては2回払いも、
利息がつかないところもある。
この場合「一括払い」ではなく「2回払い」にするとお得。
◆年金を増やす方法は簡単…
- 長く入る(40年加入した人は20年加入した人に比べ、年金が2倍になる)
- たくさん払う(給与が1.5倍なら年金額も1.5倍になる)
- 遅くもらう(65歳以降、受け取り開始を1ヶ月遅らせるごとに0.7%増え、最大で42%年金額を増やせる)
◆厚生年金に入る働き方をする
自営業者は国民年金のみ、
会社員・公務員は国民年金に加えて
厚生年金が適用される。
国民年金だけなら満額でも月6.5万円。
厚生年金に加入したときは月15.6万円。
◆ざっくり「日常生活費はなんとか足りる」と考える
国のモデル年金額が夫婦2人分で月額22.1万円。
実際には月25万円くらい。
共働き夫婦なら月30万円くらいになる。
◆国の年金は…
「つぶれない」▶「でも減る」▶「でも死ぬまでもらえる」
◆証券口座を開設するときのお得な口座とは
- NISA(年間120万円まで。投資元本は最大600万円まで)▶株式・投資信託など▶5年間運用収益が非課税。最長10年間非課税で運用できる
- つみたてNISA(年間40万円まで。投資元本は最大800万円まで)▶投資信託とETF(上場投資信託)▶20年間非課税で運用できる。
- iDeCo(働き方によって異なり、年間14.4万~81.6万円まで。投資元本は上限なし)▶定期預金・保険・投資信託
非課税投資枠:
- NISA(年間120万円)
- つみたてNISA(年間40万円)
投資は積立が原則。
おすすめは「つみたてNISA」。
◆確実に「投資残高を増やす」には…
毎月しっかりと家計を節約して、
定期的に入金すること。
つまり、積立投資を行う。
◆最近のバランス型投資信託は手数料が下がっている
たとえば、iFree 8資産バランスだと年0.24%(税込み)の手数料となる。
◆国の年金は分散投資
国の年金運用の基本ポートフォリオ(資産配分)
- 国内債券(35%)
- 国内株式(25%)
- 外国債券(15%)
- 外国株式(25%)
国の年金運用の平均は2.89%
◆投資に対する誤解5選
- 最初に何十万円投資するか考える▶最初は数千円でもいい
- いつ始めれば安く変えるか考える▶投資デビューのチャンスを見計らうことはほとんど無意味
- どの会社の株が安くて値上がりを期待できるか検討する▶「いい会社」を見つかれるのと思わないほうがいい
- 1ヶ月で何十%くらい増やせるか皮算用する▶値上がりを期待できる範囲は1年かけて5~10%程度
- お得な証券会社を比較サイトで吟味する▶ネット証券各社は競争が激しく手数料に大差はない
◆某大学教授の試算によれば、
国内外の株式を対象に20年の積立投資を行って
元本割れする可能性は0.5%である。
◆投資で借金しないための2つのルール
- 借金で投資しない
- 「レバレッジ」を使わない
◆人生には3つの「貯めどき」がある
- 結婚前
- 結婚~子どもが産まれるまで
- 子どもの独立~定年まで
人生の3大支出
- 教育費
- マイホーム購入
- 定年退職後の生活費
◆子どもはあなたの老後を支えてはくれない
いくらお金をかけようとも、
子どもは将来、
自分に経済的恩恵をもたらしてくれることはない。
◆子育てにはお金がかかる
- 公立+国立▶785万円
- 公立+私立▶1170万円
- 私立幼稚園+公立小学校+私立中・高・大▶1499万円
予備校の費用などを含めると
1人当たり2000万円~3000万円になることも。
◆住宅は…
定年まで賃貸、
定年時に築浅中古を一括購入がよい。
◆共働きは
これからの時代
必須の稼ぎ方である。
なぜか?
- 世帯収入が増やせる
- 子育てにかかる費用や住宅ローン返済費用を捻出する力となる
- 老後の備えを手厚くできる
◆転職を考える3つの要素
- お金(報酬)
- 職場環境
- 仕事の内容
◆正社員と非正規社員の生涯の収入差はいくら?
なんと…
1億5000万円
にもなる。
◆おすすめの家計簿アプリ4選(シンプル版)
- Dr.Wallet
- レシーピ!
- Zeny
- Moneybook
◆おすすめの家計簿アプリ4選(高機能版)
- Zaim
- マネーフォワード
- Moneytree
- MoneyLook
◆節約は…
まず「固定費」の見直しから…
◆節約するときのコツは…
少額の無駄遣いを減らすこと。
◆収入が多いから貯められるのではない。
収入より支出を少なくするから貯められるのだ。
◆ネット銀行のATM手数料でもっともお得なのは…
新生銀行
◆ポイント3~4重取りの秘訣
- 例1)家電量販店で3重取り(11%)
楽天カードから楽天Edyにチャージ(0.5%)▶楽天Edyで支払い(0.5%)▶家電量販店のポイントカード提示(10%) - 例2)駅ビル内の書店で5重取り(4.5%)
ビューカードからSuicaにチャージ(1.5%)▶Suicaで支払い(1%)▶書店のポイントカード提示(1%)▶駅ビルのポイントカード提示(1%)
◆財布には、
基本的に銀行のキャッシュカードが2枚、
クレジットカードが2枚あれば十分。
◆お金に苦労しない人生を送るには、
お金をできるだけ多く稼ぎ、
できるだけ効率的に使い、
残したお金を賢く貯めて増やすしかない。
◆スマホの家計簿アプリ
家計簿アプリの中には、
AmazonのアカウントやSuicaのID、
クレジットカード情報を登録すると、
購入履歴が自動的に家計簿に記録される仕組みがある。
また、レシートをスマホのカメラで撮影すれば、
購入内容と金額が自動で記帳される機能を、
ほとんどすべての家計簿アプリが備えている。
◆お金の流れ
- 稼ぐ
- 節約する(使う)
- 貯める(増やす)
- 借りる(返す)
- 備える