人とは違う生き方をしよう – 自分の強みを見つける50の方法 by 中谷彰宏
中谷 彰宏
1959年、大阪府生まれ。
早稲田大学第一文学部演劇科卒業。
84年、博報堂に入社。
CMプランナーとして、テレビ、ラジオCMの企画、演出をする。
91年、独立し、株式会社中谷彰宏事務所を設立。
ビジネス書から恋愛エッセイ、小説まで、多岐にわたるジャンルで、数多くのロングセラー、ベストセラーを送り出す。
「中谷塾」を主宰し、全国で講演・ワークショップ活動を行っている…
人生は、安定か、ワクワクか、
どちらを選ぶか。
一度選べばよいのではなく、
その選択の連続が人生。
そこで成功する人は、
好きなことのために、
好きではないことを平気でできる人。
目次
プロローグ
01 「いいね! 」が集まらないことが、 個性だ。
◆第1章「天職」は、自分で決める。
02 やりがいは、「儲からないこと」をすることで手に入る。
03 「自分らしい」ことは、「好きなこと」とは限らない。
04 「反対されているのに、してること」が、自分らしさだ。
05 親が保守的なのではない。親の言うことを聞く自分が保守的なのだ。
06 「やりすぎと叱られていること」が、好きなことだ。
07 失敗が多いことが、好きなことだ。
◆第2章 人とは違う、生き方を選ぶ。
08 安定とワクワクの好きなほうを選べる。
09 「自分らしさ」なんて考えない人が、自分らしく生きることができる。
10 「自分らしさ」の定義をし直そう。
11 「自分では気づかないこと」が、自分らしさだ。
12 個性とは、「人と違うこと」だ。他者が認めることは、個性ではない。
13 成功する人は、好きなことのために、好きではないことを平気でできる。
14 二択で迷わないことで、自信がつく。
15 「自分らしさ」は、挨拶の仕方に出る。
16 どんなデメリットを引き受けられるかで、個性が生まれる。
◆第3章 「損できること」で、稼げる。
17 「人に知られずにしていること」が、稼ぐ力になる。
18 「損できること」で、稼げる。
19 「めんどくさいこと」を引き受ける人が、稼げる。
20 「断りたかったけど、断りきれなかったこと」が強みになる。
21 「向いてないのに、していること」で、面白さに出会える。
22 「まだまだ」と感じることで、技を磨ける。
23 「稼ぐ1時間」を、「勉強の1時間」にまわせる人が、稼げる。
24 ありすぎる才能は、稼げない。
25 「才能ではないこと」が、自信になる。「才能がある」と思うと、続かない。
◆第4章 人のためにすると、自信になる。
26 自信は、才能ではなく、人の役に立つ「役立ち感」で生まれる。
27 何を捨てるかで、「自分らしさ」が生まれる。
28 世の中から受けた恩恵にお返しをすることが、自信になる。
29 「日常でしていること」が、自信になる。
30 「高いと感じない高いもの」に、お金をかける。コスパを考えると、くじける。
31 「自分らしさ」は、そぎ落とすことで生まれる。
32 「ムダになるとわかっているのにしていること」が、好きなことだ。
33 利他的なことをすると、自信が持てる。
34 仲間を助けることで、エネルギーが湧いてくる。
35 「持っているもの」より、「持っていないもの」が自信になる。
36 「自分に向かないこと」をする。「向いていないこと」をする時に、自分の強みを知り、仕事の面白さに出会える。
37 好き嫌いを言わないことで、縁が生まれる。
38 「ほめてもらえないのにしていること」で、信用が生まれる。
39 「忙しいのに、していること」が、好きなことだ。
40 マナーがあっての「自分らしさ」だ。マナーがなければ、ただの赤ちゃんだ。
41 羨んだことは、自信がなくなる。「他者を羨ましいと思わないこと」が、自信になる。
42 感動は、めんどくささから生まれる。
◆第5章 できた後、学び続けよう。
43「朝早く起きてしていること」が、好きなことだ。
44 基本的なことができていないと、ただのチャランポランでしかない。
45 「頑張っているなと感じること」より、「頑張っている感がないこと」が、自分らしさだ。
46「遅れていること」に気づける人は、気づいていない人に勝てる。
47「浮いているのに、していること」が、信用になる。
48「苦手なのにしていること」が、強みになる。
49「引き寄せようとしていないこと」が、引き寄せる。
エピローグ
50 厳しいことを言われて、受け入れることができたことが、自信になる。

MEMO
人とは違う生き方をしよう
◆人生にはアップ・ダウンがある。
ダウンの時に、
その人の自己肯定感が一番上がる。
アップの時に自己肯定感は上がらない。
◆本当の社員を集めたいと思うなら、
売上を下げること。
売上が下がると、
クモの子を散らすように
みんないなくなる。
その時に残っている社員が
本当の社員である。
◆スナックの本質は、
お客様を増やさないこと。
遠ざけることによって、
本当に大切な人が集まる。
本当のお客様を残したいなら、
遠ざけること。
◆世界一わかりやすい英単語の授業(関正生 先生)
https://www.youtube.com/watch?v=TXKxnrB5vR4
◆世界一わかりやすい英語の授業1 関正生 DVD
https://www.amazon.co.jp/dp/B008CEZBCI
◆世界一わかりやすい英会話の授業 by 関 正生 2009/3/12
https://www.amazon.co.jp/dp/4046026456
◆意識して行動していることは、
その人にとってまだ習慣化していないことだ。
「自分らしさ」は
習慣の中にある。
◆文章は、
シンプルに書かれているものほど難しい。
プロは、
簡単そうに見えるものが、
いかに難しいかがわかる。
だからこそプロなのだ。
◆人から嫌われないために必要なのがマナー。
最低限のマナーがあることが大切だ。
マナーがないまま「自分らしさ」を押し出していくと、
ただの嫌われ者になってしまう。
それが我を張るということだ。
◆チャンスは忙しい時にやってくる。
ヒマな時には
チャンスはやってこない。
忙しい時にできるかどうかで、
その人が本当にしたいことかどうかがわかる。
◆360度の中で、
好きなものは1度ぐらいしかない。
好きな人とだけ会っていたら、
運のもととなる359度の縁を捨てることになる。
人に限らず、
すべてのことでこれが言える。
◆「向いていること」をしていても、
「向いていること」はわからない。
「向いていないこと」を続けることで、
「向いていること」が強烈に意識できる。
◆人生においては、
何かを手放したり、
捨てることから自信が湧いてくる。
◆人間は、
仲間を助けている時に
エネルギーが湧いて強くなる。
ヒーローがヒーローなのは、
利他的だからだ。
◆利己的なことをすればするほど、
自信がなくなる。
自信のもとは、
どれだけ利他的なことを
しているかである。
◆広告のコピーの凄さは、
普通にあるものがないこと。
マネの仕方が難しいのは、
何を削ったか見えない場合だ。
あるものは目立つので、
人がマネしやすい。
売れる広告のコピーには
形容詞がない。
要らないのだ。
広告は、
ほめなければならない。
形容詞でほめるというのは、
最もヘタなやり方だ。
トヨタのコピー
「近道ばかりしていると、顔にでる」
には形容詞がない。
◆好きなことをしていて
「食べていけない」と言う人がいる。
これは、
抜け道が渋滞している時に文句を言う人の
自己肯定感の低さと同じだ。
「こっちが近道なんだよね」と選んだ道が、
ほかのクルマもみんな集まって渋滞していると
情けなくなる。
抜け道が渋滞すると、
結果として抜け道に入ろうとした
自分を責めてしまうというマイナス面がある。
◆人間は、
赤ちゃんの時からずっと、
世の中の人から多くの恩恵を受けて生き延びている。
社会人は、
お返しの段階。
人の役に立つことで、
世の中にお返ししていけばいい。
◆よく離婚した人はモテると言われる。
それは手放したからである。
何かを得ることによって、
自信が湧くのではない。
何を手放したり捨てるかで
一人一人の個性が分かれて、
自信が生まれる。
自信を持てないのは、
「○○がないから」ではなく、
「まだ捨てきれない何かある」ということだ。
捨てることで得たエネルギーを持つ人には、
誰も勝てない。
◆どんな小さなことでもいいから、
人の役に立つことが自信になる。
人の役に立っていることが、
その人の「自分らしさ」だ。
それがその人の特技であり、
強みなのだ。
◆自信を手に入れる方法は、
人の役に立つこと。
人間が一番
「自分ってまんざら捨てたものではない」
と思うのは、
人の役に立つ瞬間である。
この時に自己肯定感が湧いてくる。
◆稼げる人は、
1時間もらった時に、
その1時間を勉強にまわせる人。
その1時間を
稼ぐために使う人は稼げない。
ある女性がイエール大学に留学した。
留学費は4年間で4000万円なので、
1年1000万円、1日当たり3万円になる。
彼女は高い留学費を払ってくれた親に悪いと考えて、
留学先でファーストフードのバイトをしようとした。
これは本末転倒である。
アメリカのファーストフードのバイト代は安い。
時給800円とすると、
8時間働いて1日6400円になる。
留学日は1日3万円なので、
8時間で1万円のコストがかかっている。
それに対して6400円。
それを4年間されたら、
たまったものでない。
彼女は間違ったことをしている。
生活のために残業をするサラリーマンがいる。
残業代はバカにならない。
だんだん残業代を「おいしい」と感じ始める。
日本の会社は、
基本給が低くて残業代が高い。
日本のサラリーマンは残業代に頼っている。
しかし、
残業代で稼ぐ時給よりも、
その時間を使って勉強して、
将来稼げるようになるほうが、
金額としてははるかに大きい。
稼ぐ時間を勉強する時間にまわすことが、
稼いでいけるコツである。
◆AIは、いかに効率的にできるかで動いている。
ここがAIと人間の分かれるところ。
AIはめんどうくさいことを効率化して、
なおかつスーパーテクニックを持っている。
めんどうくさいことが嫌いな人間は、
当然、AIに負ける。
AIに使われる人になる。
職人は、
AIが苦手とするめんどうくさいことをしている。
AIの時代に生き残れるのは、
職人である。
◆稼げるから自信がつくのではない、
自信があるから稼げるのである。
◆「損して得とれ」という金銭哲学は、
短くて深い名言である。
損をできると、
その人は将来にわたって稼げるようになる。
仕事を選ぶ時に
「この仕事では食べていけない」と言うのは、
目先の得に走る人である。
今日や今月という短い時間で
得を考えるのではない。
一生、そのことで食べていく
「覚悟」があるかどうかである。
◆情報化社会は、
「人に知られたい」と思う人が稼げなくなって、
「人に知られたくない」と思っている人が稼げるようになる。
この二極化が起こる。
◆「自分らしい」とは、二択で迷いがない人
最もイヤらしいのは、
あれもこれも欲しいと言っている人。
勉強代と貯金を半々にするのは、
最もあやふやで中途はんぱ。
割り切ってAとBの二者択一ができる人は、
半分ずつする人に勝っている。
成功する人は、
二択で迷わない人。
◆「好きなことだけしなさい」というのは
「好きなことだけ目標にしなさい」という意味。
「そのために、
どんなに好きでないこともしろ。
私はそうしてきた」
という下の句が欠けている。
成功している人は、
一つの好きなことをするために、
嫌いな99のことをしてきた。
ただ、
それを忘れてしまっているだけ。
◆ネットユーザーと、
ネット社会をつくった人とでは根本的に違う。
つくった人は、
人と違うことを恐れない人たち。
ユーザーは、
人と違うことを恐れる人たちである。
これが「ネット資本主義」である。
恐れる人が恐れない人に搾取されるのが、
資本主義の本質である。
◆人と違うことを恐れない。
他者から評価されなくても、
ビクビクしないことが大切。
◆自分らしさは、
客観の目を持たないとわからない。
◆就活で
「私は協調性があります」という人は、
協調性のない人である。
それを言うのは、
自分に協調性がないことを
気づかれたくないから。
「協調性なんて当たり前」
と思っている人は、
あえてそんなことは言わない。
◆自分らしさは、
その人が無意識にしていることの中にある。
反復回数が、
一番多いこと。
飽きるほどしていること。
◆保守的なのは、
保守的な親の言うことを
聞かなければいけないと思いこんでいる
自分自身の考え方にある。
自分の仕事を親に決めてもらう必要などない。
外国でそんな相談はない。
親がなんと言おうと、
自分の仕事は自分で決めるのが
世界のルールである。
◆天職は、
探すものではなく、
決めるもの。
自分らしも同じ。
「自分らしさはこれにしよう」と決めて、
そうなるように反復回数を増やす。
◆人間の脳はバランスをとろうとする
儲からない仕事は、
せめてやりがいを見つけようとして
一生懸命頑張る。
一生懸命の中にしか、
やりがいはない。
手を抜いたら、
やりがいはなくなる。
やりがいが欲しいなら、
儲からない仕事をしたほうがいい。