勝間式超コントロール思考 by 勝間和代
勝間 和代
経済評論家。
株式会社監査と分析取締役。
中央大学ビジネススクール客員教授。
1968年東京生まれ。
早稲田大学ファイナンスMBA、慶應義塾大学商学部卒業。
アーサー・アンダーセン、マッキンゼー・アンド・カンパニー、JPモルガンを経て独立。
少子化問題、若者の雇用問題、ワークライフバランス、ITを活用した個人の生産性向上など、幅広い分野で発言を行う。
なりたい自分になるための教育プログラム「勝間塾」を主宰するかたわら、麻雀のプロ資格取得、東京・五反田にセミナールーム&キッチンスタジオ『クスクス』をオープンするなど、活躍の場がさらに拡大中…
人生を最適化する究極の思考法。
超コントロール思考とは
「お金と時間を効率的に使いながら自分のイメージ通りに人生を動かすスキル」。
自分のできることがどんどん広がる→ストレスがなくなる→毎日が大満足。
だから、「超コントローラー」の人生は最高に楽しい!
目次
序章 なぜ「超コントロール思考」が必要なのか
第1章 仕事をコントロールする
第2章 お金をコントロールする
第3章 健康をコントロールする
第4章 人間関係をコントロールする
第5章 家事をコントロールする
第6章 娯楽をコントロールする

MEMO
勝間式超コントロール思考
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◆仕事のパフォーマンスを上げるための
最速にして最大の方法は、
努力ではなく、
コントロールすること…
つまり、
仕事の領域を整え、
仕事の環境を整え、
そして自らが仕事内容を
デザインすることである。
◆「引き受けた仕事を完璧にこなす」よりも
「どのような仕事を引き受けるか」という意識が、
収益性に多大な影響を与える。
◆企業に勤めている多くの人は、
仕事についてコントールできないと諦めいると思う。
しかし、実はそんな難しいと感じる環境の中でも、
コントールは可能である。
一番簡単なコントールの方法は
「仕事を断る」こと。
断れない場合には
「仕事の内容を変える」
「仕事の締切を変える」
「自分一人で行わずに他の人との共同作業にする」
など、少しでも自分がコントールできる
範囲に仕事を近づけていく。
◆自分の能力のデコボコは
基本的に生涯変らない。
突出しているところは磨けば非常に伸びるし、
へこんでいるところは頑張って磨いたとしても
せいぜい人並みくらい…
人よりややへこんでしまって当たり前、
と考える必要がある。
◆コントール思考で考える場合、
仕事のパフォーマンスアップを望むときに重要なことは
「嫌な仕事、苦手な仕事を我慢する癖をなくす」
ことである。
「石の上にも三年」という諺があるが、
苦手なことでも我慢していれば
そのうち得意になるという考え方がある。
ところが残念ながら、
実際には苦手なことが得意になることは、
なかなか難しいというのが本当のこと。
もっと正確に言えば、
苦手なことをほどほどにできるようにすることは
さほど難しくないが、
得意なことにすることは、
まず不可能である。
この「人並みにできる」か
「人並み以上にできる」かというところが、
仕事上では格段に大きな差となる。
「人並みにできる」だけでは、
残念ながらビジネスにおいて重宝されないうえ、
大したお金にはならない。
「人並み以上にできる」となって、
初めて資本主義社会において
その能力をお金に変えることができる。
◆やらされ仕事
どんなに高給でも
「やらされ感のある仕事」は
なぜつまらなく感じるのかというと、
自分がコントールできる範囲や、
自分が影響を与えられる範囲が極めて狭いからである。
◆自己啓発本の名著「7つの習慣」では、
1つ目の習慣として「主体的であること」を示している。
そして、
主体性を発揮するという意味は、
自分の「関心の輪」の中で、
自分が影響を与えられる部分について「影響の輪」を広げていくことであるとし、
反応的な生き方ではなく、
主体的な生き方をすることを推奨している。
自分が影響を与えることができる…
つまり、
自分がコントールできることを増やしていくことこそが、
主体的な生き方へとつながる。
◆ビッグファイブ理論
開放性、真面目さ、外向性、協調性、精神的安定性
という5つの要素から性格を読み解く
「ビッグファイブ理論」という心理学的な性格診断がある。
そして、
性格がかわれば対処方法もわかる。
勝間和代さんは、
「精神安定性が低い」という結果が出た。
勝間さんは、
自分である程度、
状況や時間をコントロールできる状態を
保っておかないと、
不安にかられて不安定になってしまう。
ただ、
こうした欠点になることも、
様々な最新機器や人脈などをフルに活用して
問題解決をしていけば、
見方が変わる。
◆ストレスがなぜ発生するのかというと、
何か困ったことがあった場合に、
それを解決できるという見込みがないから
ストレスに押しつぶされる。
しかし、
何か困ったことがあった時にも、
その問題に対する解決方法を知っていたり、
働きかけ方を知っていたりすれば、
ストレスに押しつぶされずに済む。
◆私たちはお金があると幸せになれると考えがちだが、
お金だけが私たちを幸せにするわけではない。
お金があることによって、
様々な選択肢が生れ、
その選択肢の中から最適な方法を取ることで
自らコントロールできる裁量権が広がり、
人生が生きやすくなって幸せを感じる。
◆主体的に生き、コントロールするには…
- 自分のストレスや問題意識に気づく
- さまざまな世の中の枠組みについて当たり前と思わずに、それを疑ってみる
- 自分の力だけでできることは少ないので、色々な人と協力体制を組む習慣とそのスキルを身につける
- 様々な選択肢や解決方法を知る
◆コンロールを言い換えてみる
自分も他人も大事にしつつ、
時間やお金を効率的に使いながら、
自分のイメージ通りに物事を進める方法。
別の言い方をすると、
「自分と相手の裁量権を見極め、
お互いによりよい結果を生み出そうとする」
ということになる。
つまり、
「コントロールする」ということは、
「受け身的に生きるのではなく、
自分が主役となって主体的に生き、
そして、環境や周りに働きかける」
ということになる。