明日のために、心にたくさん木を育てましょう by 若宮正子
若宮 正子
1935年生まれ。
高校を卒業後に都市銀行へ勤務して、定年後にパソコンを独習。
1999年にシニアの生きがい作りを目指す全国ネット「メロウ倶楽部」の創設に参画し、副会長を務めているほか、NPO法人「ブロードバンドスクール協会」の理事や、安倍晋三政権による「人生100年時代構想会議」の有識者として、シニア世代へのデジタル機器普及活動を行う…
60歳でパソコンをはじめ、81歳でアプリを開発。
2017年にはApple社「世界開発者会議」招聘され、
「人生100年時代構想会議」の構成メンバーにも選ばれるなど
インターネットで得た翼で世界にはばたく。
自由な発想でいきいきと過ごす
彼女から届いたメッセージは人生を
楽しく生きるためのヒントに満ち溢れている…
目次
第1章 失敗する勇気
第2章 クリエイティブであれ!
第3章 人間力を養いましょう
第4章 お友達パワー
第5章 エンジョイエイジング
第6章 次の世代へ

MEMO
明日のために、心にたくさん木を育てましょう
◆人と比べない。
比べても意味がない。
自分じゃない誰かと比べるんじゃなくて、
前の自分と比べる。
前の自分から、
どれだけ頑張れたか。
◆シニアにこそ
デジタルが必要!
「リケ老(理系老人)」のススメ!
シニアにはぜひ、
デジタル機器が使えるようになってほしい。
むしろデジタル機器というのは、
シニアにこそ必要である。
◆これからの社会はまさに、
人間とコンピュータのガチンコ勝負。
この勝負に立ち向かえるのは、
「人間力」を持った人。
人間力とは、
知識や情報を持ち合わせていることはもちろんだが、
それ以上に、情けや仁義、
人との付き合いにおけるバランス感覚
といったものが必要となってくる。
人間力を養うには、
生身の人間を知ることが大切。
バーチャルの世界じゃなく、
リアルの世界でたくさんの人と
交流すること。
◆「人間にしかできないこと」に必要なのは、
「創意と工夫と、ほんのちょっとの遊び心」である。
◆おじいちゃんの徘徊をチェックするアプリを開発した17歳の少年
なぜ彼がそういったアプリを作ろうと思ったかといえば、
「おじいちゃんの徘徊で、
おばあちゃんがとっても困っていたから」。
少年は、
おじいちゃんの運動靴の後ろにセンサーを取り付けて、
家から300メートル以上離れると信号が出るようにした。
そして、
その情報をスマホで受け取れる
アプリ(イマココアプリのようなもの)を作った。
http://www.cherrybpm.com/lineup/imakoko_appli/
◆勉強は日々の積み重ね!
たとえば、
プログラミングを習得したければ、
毎日10分でも20分でもいいから
継続して続けることが大事。
◆プログラミングなど何か新しいことを学ぶとき、
基礎から始めるのではなく、
とりあえず自分が必要なことを学ぶ。
そうやって、
まずいちばんやりたかったことを達成したら、
次は「もうちょっと勉強(学習)したいな」
っていう気持ちが湧いてくる。
◆人生は勝負ではない。
勝ち負けなんて
気にしないで…
◆下手でも笑われても
恥ずかしがることなく、
上手な人たちと一緒に勉強するほうが
上達できる。
◆英語を習いたいと思ったら、
英会話教室や英会話サークルに通うのが
上達の近道。
ところが、日本人は
「いくら初心者だからといっても、
あまり下手だと恥ずかしい。
こっそり勉強して、
ある程度のレベルに達してから、
みなさんと一緒に勉強しよう」
なんて考えてしまう。
◆これからの時代、
人間がやっていた決まりきった仕事は
ロボットがやってくれるようになる。
だから、
周りの人と違っていたり、
少し変わったことを考えている人のほうが、
必要とされる人材になっていく…
◆失敗を怖がらずに進んでいけば、
あるとき突然運命がひらけるかもしれない。
100点満点の人生なんて
つまらない…