アイデアのつくり方 by ジェームス W.ヤング
ジェームス W.ヤング
アメリカ最大の広告代理店・トンプソン社の常任最高顧問、
アメリカ広告代理業界の会長などを歴任。
広告審議会の設立者で元チェアマン。
60分で読めるけれど一生あなたを離さない本。
アイデアをどうやって手に入れるか
という質問への解答がここにある…
目次
・この考察をはじめたいきさつ
・経験による公式
・パレートの学説
・心を訓練すること
・既存の要素を組み合わせること
・アイデアは新しい組み合わせである
・心の消化過程
・つねにそれを考えていること
・最後の段階
・二、三の追記

MEMO
アイデアのつくり方
◆理想の人生とは…
- 好きなことをやり、
- それで食べることができ、
- その上それが他人のためにもいささかの役にたった人生が自己実現の人生であり、理想の人生である。
方法論や道具はそのためのものであり、本末を転倒してはならない。
◆アイデアが作られる5つの過程
- データ(資料)集め
当面の課題のための資料と一般的知識の貯蔵をたえず豊富にすることから生まれる資料と - データの咀嚼
心の中でこれらの資料に手を加えること。 - データの組み合わせ
意識の外で何かが自分で組み合わせをやるのかにまかせる。 - アイデアの誕生
「分かった!」「見つけた!」という段階。そして - アイデアのチェック
現実の有用性に合致させるために最終的にアイデアを具体化し、展開させる段階。
◆事実と事実の間の関連性を探ろうとする
心の習性がアイデア作成には最も大切である。
◆アイデアとは既存の要素の
新しい組み合わせ以外の何ものでもない。
そして原理というのは、
既存の要素を新しい一つの組み合わせに導く才能は、
事実の関連性をみつけ出す才能に依存するところが大きいということである。
◆どんな技術を習得する場合にも、
学ぶべき大切なことは
まず第一に「原理」であり
第二に「方法」である。
特種な断片的知識というものは
全く役に立たない。
それは
「急速に古ぼけてゆく事実」
からできている知識だからだ。
原理と方法こそがすべてである。
◆投機的人間とは…
新しい組み合わせの可能性について
つねに夢中になっている人のこと。
◆直観
知識は、
すぐれた創造的思考の基礎ではあるが、
それだけでは十分でない。
知識は、
よく消化されて、
最終的に、
新鮮な組み合わせと関連性をもった
姿となって心に浮かび出てこなければ意味がない。
これを「直観」と呼ぶ。