人とお金 by 斎藤一人
斎藤一人(さいとう・ひとり)
銀座まるかん創設者、納税額日本一の実業家。
1993年から納税額12年間連続ベスト10という日本新記録を打ち立てる。
土地売却や株式公開などによる高額納税者が多い中、納税額はすべて事業所得によるものという異色の存在として注目されている。
また、心の楽しさと経済的な豊かさを両立させるための著書を何冊も刊行している…
「お金(経済)」と「人間関係」。
この二つのことが、
しっかりわかっていれば、
もう恐いものはありません。
この二つのことに気づいた人から、
成功することができるのです…
目次
第一章「いい人」だけに、こっそり教える!
「お金(経済)」に関する魔法のルール
第二章「いい人」が一発逆転できる 仕事に関する魔法のルール
第三章「いい人」は、なめられたらいけない!
「人間関係」の魔法のルール
第四章「いい人」こそ、絶対に幸せにならなきゃいけない!
「強運をつかむ」魔法の法則

MEMO
人とお金
◆運が上がらない原因は
心の中に「我」があるから
一生懸命やっているつもりなのに、
「なぜか物事がうまくいかないとき」がある。
それは、
たいてい、
自分の中にある、
「あること」がジャマをしている。
その「あること」とは…
「我」
自分の中に「我」がある。
では、「我とは、何か?」
「私は、がんばっているのに、
何であの人のほうが認められちゃうの?」とか。
「あの言葉は、
いい言葉だと思うけれど、
私は、恥ずかしくて言えない」とか。
「あのやり方はすごいと思うけど、
私は、マネができない」とか。
こういう、「私は」という思いは、
「我」である。
幸せになりたければ、
「我」を捨てて、
幸せになっている人のマネをする。
お金持ちになりたければ、
「我」を捨てて、
お金持ちになった人のマネをする。
運がよくなりたければ、
「我」を捨てて、
運がいい人のマネをする。
これしかない…
幸せになるのをジャマしているのは、
あなたの中にある「我」である。
これを捨てたとき、
あなたは、
あっというまに幸せになれる。
◆「常識にとらわれない!」
そう決めた人から幸せになる
◆運がいい人になるには、
何度も果敢に挑戦していくこと。
そう、「行動すること」しかない。
◆運を最短で上げるコツ
それは…
「そっくりそのままマネること」
「マネる」という言葉の語源は、
「マネぶ(学ぶ)」。
だから、
成功している人のマネをする…
ということは、
「最高の学び」である。
ここでいう「マネる」というのは、
「人生や生き方をマネる」ということ。
成功している人の生き方を
素直にマネするようになると、
いままで自分のやってきた
「まちがい」が何であったか、
初めてわかる。
ちなみに、マネるコツは、
「そっくりそのままマネる」こと。
多くの人がよくやりがちなまちがいに、
「自分流にアレンジして、マネる」ことがある。
これをすると、
失敗する原因になる。
なぜか?
「自分流にアレンジすること」で、
いままで自分がやってきた
「まちがいのエッセンス」を
加えてしまうことになるから。
マネをする、
ということは、
「自分の我を捨てて、謙虚になる」
ということでもある。
◆待たずに行動すること
強運をつかむ人は「自主的にやる人」
不幸な人は、
誰かが幸せにしてくれるのを、
待っている。
待っているだけで、
何かいいことが起こるだろうか?
いいえ、
待っていても、
何も起こらない。
「待ちの姿勢」でいても、
いいことはひとつも起こらない。
◆人間関係においていい悪いはない
「グレーゾーン」を大切にする。
人は誰でも、
「グレーゾーン」を持っているもの。
人って都合がいいもので、
自分の「グレーゾーン」に対しては、
「これは、しょうがない」と思っている。
とろこが、
他人の「グレーゾーン」に関しては、
「許せない!」と思ってしまう。
「グレーゾーン」があるから、
世の中には悪くならないこともある。
◆「人は変わらない」と腹をくくると
奇跡が起こることもある。
人間関係の悩みは、
実は「あること」が大半だ。
その「あること」とは…
「人が自分の思い通りにならないこと」。
人は、
人を変えることはできない。
「変えることができるのは、
自分だけ」
さらに、
「人は人を変えることができないから、
変わらない人に対して、
自分は何をしてあげようか…」
と考えられるようになったら、
あなたの魂にとって、
最高の修行になる。
「変えることができるのは、自分だけ」
そう腹をくくると、
生きるのがラクになる。
◆人になめられない魔法の言葉は…
「えばっちゃいけない、
なめられちゃいけない」
誰にでもやさしいというのは、
最高の美徳。
ところが、
こういう人の最大の欠点が、
人から「なめられやすい」ということ。
◆人は、「人がいい」だけでは生きられない。
「いい人」でも、
悪に弱ければ、
人からなめられて、
いつもバカにされたり、
詐欺にひっかかったりして、
つらい思いをすることになる。
◆「加速の法則」という連続性を知る。
「ちょっと休もうかな」と思ったときが危ない。
仕事には、
「加速の法則」というものがある。
成功を手に入れたときこそ、
次の成功もすぐにやってくる。
こうやって、
いいことが連続して、
どんどん起こる。
この勢いをとめてしまっては、
もったいない。
できるだけ早く、
「次の仕事」にとりかかること。
そうすれば、
あなたは勢いを落とすことなく、
さらなる成功へと突き進んでいける。
成功した直後の、
「ちょっと休もうかな…」と思う心が、
危ない。
◆新しいことを誰よりも早くやる
「新しいこと」には、
まだ誰も慣れていないので、
1日でも1時間でも早く取り組んだ人の勝ち。
「上位の人が」ぐっすり寝ているあいだに、
「下の順位の人」は、
新しいことをジャンジャン・バリバリ進めていく。
そして、「上位の人」が気づいたときには、
順位は逆転している。
いままでライバル視することもなかったような
「下の順位の人が」、
自分の手の届かないような先まで
行ってしまっている。
このとき、「上位の人」は、
改めて、下にいた人の本当の実力を知ることになる。
◆人間には2つの「欲」がある。
いい人ほど「正当な欲」を捨ててはいけない。
お金を稼ぐには、
「欲」というものが必要になってくる。
人の「欲」には2つある。
ひとつは、
「新しいモノが欲しい」とか、
「旅行に行ってみたい」とか、
「生活をもっと快適にしたい」とか、
人間として当然の欲求である。
これを「正当な欲」という。
「正当な欲」を持っていると、
「もっと、がんばろう!」とか、
「もっと、お金を稼ごう!」とか、
「もっと上を目指そう」
というファイトが湧いてくる。
そのファイトが、
あなたに、
さらなる幸せをもたらす。
「正当な欲」以外に、
あとひとつ、
「悪魔の欲」というものがある。
「悪魔の欲」とは、
「人を押しのけてでもお金がほしい」
という自分本位の気持ちで持つ欲である。
また、
「たくさんの人からすごい!と言われたい」とか、
「人から、ちやほやされたい!」という
「名誉欲」のことでもある。
この「悪魔の欲」を持ったとたん、
その人のところからお金はだんだんとなくなっていく。
成功とは
「人から押し上げられるもの」。
周りの人から、
「あの人だったら、
自分のすべてをかけても応援したい」
と思われる人に、
人も、お金も集まるようになっている。
「地位」や「名誉」の欲を求めると、
お金はその人のところから離れていく。
◆お金の使い方について「名言」がある
「仕事がうまくいったときは笑顔で定食を食べて、
仕事がうまくいかないときもフランス料理を食べられる」
どういう意味か?
仕事で成功して、
どんなにお金持ちになっても、
下町の定食屋さんの料理を、
笑顔でおしく食べるような
きさくな人柄でいること。
また、
仕事がうまくいかないときでも、
フランス料理を楽しむことができるような、
まとまった額の貯金をしておくこと。
こういう人に、
なりものである。
◆お金が入ってきても、
自分に必要のないものまで
買ってはいけない。
お金が入ってきたら、
まず貯金しなけれいけない。
なぜか?
「お金の流れ」というのは、
必ず変動があるから。
世の中は、
「無常」である。
いまの状態(コロナショック前)がずっと続くことは、
絶対にない。
必ず、
コロナショックのように
流れが変わるときがくる。
そういうときに、
その流れを乗り越えるためにも、
貯金というのは必要になってくる。
◆商売を成功させたければ「出金」をできるだけ減らすこと
「マイナスをつくらないこと」は、
商売や仕事をやるうえで、
もっとも大切こと。
商売や仕事で使うお金のことを「出金」という。
この「出金」を、
最初から、
できるかぎり減らすこと。
このことがわかっているかどうかで、
商売が成功するかどうかが決まってしまう。
たとえば、
あなたが会社をやめて、
商売を始めるとする。
このとき大事なのは、
最初の時点で、
「出金」をだれだけ削るかで、
勝負が決まる。
「自宅」で事が足りるなら、
自宅で十分。
「出金」をゼロ円にすれば、
たとえ事業で失敗したとしても、
1円も借金を負うことはない。
商売で一番大切なことは、
とにかく「儲け」を出すこと。
事業で「儲け」が出たら、
その「儲け」でまかないながら、
商売を広げていけばいい。
「儲け」を出す前に、
商売道具にお金をかけてしまうことは、
一番やってはいけないこと。
◆お金(経済)に強くなるために
最初にすることは「赤字」を出さないこと
いままで貯金をしたことがない人は、
いままでより少ない金額でやりくりする工夫をして、
月に1万円でも、2万円でも、
貯めていく。
◆人はなぜ、お金に困るのか?
それは…
「あなたのやっている何かが、
”まちがい”
だということに気づきなさい」
という神さまのメッセージである。
あなたのやっている
「まちがい」に気づいて、
そこを直せば、
あなたのところにスムーズに
お金が流れるようになる。
もしあなたがお金に困っていたら、
一刻も早く、
あなたのやっている
「まちがい」に気づくことが大事。