喜びから人生を生きる!

喜びから人生を生きる! ― 臨死体験が教えてくれたこと by アニータ・ムアジャーニ

アニータ・ムアジャーニ (ANITA MOORJANI)

シンガポールでインド人の両親のもとに生まれる。2歳の時に香港に移り、人生のほとんどを香港で暮らす。2002年4月に癌の宣告を受けるまでは企業で働いていたが、2006年の初めに経験した臨死体験が人生を大きく変える。現在は、「向こう側の世界」で得た深い洞察を、世界中を旅しながら分かち合っている。また、香港大学の行動科学部にて、末期疾患への対処、死への直面などといったテーマについて講義を行うほか、多国籍企業の異文化コンサルタントとしても活動している

恐れずに本当の自分を生きたいと願うすべての人に贈る奇跡の実話。医療記録付。病気の本当の原因は、「恐れ」だった…。愛が究極の癒し!

◆動画

Dying to be me! Anita Moorjani at TEDxBayArea

アニータ・ムアジャーニ 「臨死体験で学んだこと」と「無条件の愛」

目次

パート1 正しい道を求めて

第1章 多様な文化の影響
第2章 ヒンドウー教とキリスト教のはざまで
第3章 お見合い結婚でつまずき
第4章 真のパートナーとの出会い
第5章 癌の宣告
第6章 救いを求めて

パート2 死への旅路、そして生還
第7章 身体を離れて
第8章 神の愛を体験する
第9章 この世に戻る決心
第10章 すべての癌が消えた
第11章 コー医師による医学的見解
第12章 大きな意識の変化
第13章 恐れずに生きる
第14章 シンクロニシティに導かれて

パート3 臨死体験が教えてくれたこと
第15章 私が癌にかかった理由、そしてなぜ癒やされたか
第16章 私たちは神と一体である
第17章 ありのままの自分を生きる
第18章 臨死体験についての質疑応答

 

喜びから人生を生きる! ― 臨死体験が教えてくれたこと
喜びから人生を生きる! ― 臨死体験が教えてくれたこと

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MEMO

喜びから人生を生きる

◆「ネガティブな考えが、
人生にネガティブなものを引き寄せる」
という大雑把な説は、
必ずしも真実ではない。

この説のせいで、
すでに苦しみを経験している人たちが
一層ひどい思いをしている。

さらに、
自分の考え次第で、
もっとネガティブな状況を引き寄せるかもしれない
という恐怖感も生み出す。

この考え方をやみくもに主張すれば、
つらい時期を過ごしている人たちに、
彼ら自らの出来事を引き寄せたと
思わせてしまう。

それはまったくの偽りである。

もし不愉快な状況を生み出したのが
自分のネガティブな思考だと信じれば、
私たちはびくびくするようになる。

でも、
そのような状況は、
実際は、思考よりもむしろ感情と関係している。

特に、
自分自身についてどう感じているかが大切。

また、
ポジティブなものを引きつけるには、
単に陽気でいればいいというのは
本当ではない。

自分自身についてどう感じているかが、
人生の状況を決める上で一番大切なことである。

つまり、
自分自身に正直でいることが、
ポジティブでいるよりもずっと重要である。

◆人類は多種多様なので、
組織化された宗教やスピリチュアルな道が合う人もいれば、
合わない人もいる。

自分をはぐくみ、
自分の創造性を表現し、
自分のすばらしさを示すことが、
私たちの最善の生き方である。

ひとつの教えに執着することは、
本当の自分やこの世にやってきた目的と
つながる妨げとなる。

◆身体から自由になると、
私たちは、
視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚をとうしてではなく、
自分の気づきだけで、
すべての時間や空間の中を動ける。

私たちは、
純粋な意識そのものになる。

◆自分が愛であると知っていれば、
他人への愛を示す努力も必要ない。

私たちは、
ただ自分に正直でいればよい。

そうすれば、
愛のエネルギーの媒体となり、
私たちに触れた人はみんな愛を感じる。

愛の存在であるとは、
自分の魂をはぐくみ、
自分の欲求を満たし、
自分のことを後回しにしないことが

大切だと気づくこと。

◆ひとつの信念にもとづいて行動すれば、
自分が知っている領域内だけに閉じこもり、
結局、自分の体験を制限することになる。

自分が思いつくものだけに縛られていれば、
自分の可能性は狭められてしまう。

でも、
自分の理解が十分ではないことを受け入れ、
不確実な状態を心地よく思えるようになれば、
無限の可能性の領域が目の前に広がる。

自分を自由にし、
信念や不信から離れ、
心をあらゆる可能性に開いたとき、
一番強い状態にある。

そして、
そのような状態で、
最も深い明晰さやシンクロニシティを体験する。

確実性を必要とすることが、
大きな気づきの体験を邪魔する。

◆気づきとは、
判断せずに、
何が存在していて、
何が可能かを理解すること。

気づきを得れば、
防御する必要がなくなる。

信念は、
自分が確かだと思っているものだけを受け入れ、
他のものはすべて締め出してしまう。

癒やしに必要なのは
信念を捨てること。

◆癌が治ったのは、
自分の有害な思考が完全に消えてなくなったから。

◆恐れると…
「癌」になるリスクが高くなる。

◆最高の気分になるには、
自然の中、
特に海の近くにいけばよい。

◆状況が困難に思えたら
それを物理的に変えようとするのではなく、
まず自分の内側の世界を調べる。

ストレスや不安、
惨めさを感じたら、
内側に入って、
その感情と向き合う。

気持ちが落ち着き、
自分の中心を感じられるまで、
一人で座ったり、
自然の中を歩いたり、
音楽を聴いたりする。

そうすると、
外側の世界も変わり始めて、
何もしなくても障害物が消えていく。

周囲の人がどう思うと
時間をとって自分の中心に戻るようにすると、
全体とのつながりに気づけて落ち着きや満足感を取り戻すことができ、
大きな障害のほとんどは消えてしまう。

◆本当の喜びや幸せは
自分を愛し、
自分の心に従い、
ワクワクすることをしているときに、
見つけられる。

自分の人生が方向性を失っているように思うときや、
どうしてよいか途方に暮れるのは、
自分を見失っているからである。

◆恐れずに、
もう一度、
自分の人生を生き直しなさい!

◆私たちは、
みんなお金や経済的なことについて
かなりのストレスを感じている。

どうしてお金のために、
愛とか人間関係とか才能とか創造性や
個性のような大切なものを無視して、
好きでもない仕事に就いて何時間も働くのか理解できない。

優先順位や価値観がずれていて、
すべてがさかさまのような気がする。

お金のためだけに、
好きでもない仕事をすることは2度とない。

仕事だけでなく物事を決める基準も、
まったく以前とは違う。

自分の人生や今という時間が、
一番かけがいのないものだと思う。

◆恐れずに生きる

臨死体験をした人は、
病気も、年をとることも、死も、
お金を失うことも怖くない。

死はいつも最悪のシナリオだと
考えられているので、
死ぬことが恐ろしくなくなったら、
恐れるものはほかにない。

最悪のものにひるまなかれば、
ほかに怖いものがあるだろうか?

◆「精神的な」癌を患っている人たちは、
私たちの社会で侮辱を受けている。

彼らの状況に対して助けはほどんと与えられていない。

なので、
ますます症状がひどくなる。

このような扱いを続ければ、
私たちの社会に存在する「癌」は
ますます増殖していく。

私たちは、
精神的癒やしや身体的癒やしを
促すような社会を創造していない。

◆私たちは将来のことや、
お金仕事、家庭内の問題などについて心配するように、
日常的なつまらない問題で身動きがとれなくなっている。

でも、これらのことは
あまり重要なことではない。

◆私たちは人生や問題を
あまりにも深刻にとらえすぎている。

さらに、
自分の問題だけでなく、
他人の問題の大騒ぎにまでも関わっている。

◆ただ存在するだけで、
愛される価値がある。

必要だったのは、
ただありのままの自分でいること。

自分の本当の姿である「愛」でいれば、
自分も他人も癒せる…

投稿者: book reviews

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