世界で一番カンタンな投資とお金の話 by 村上 世彰, 西原 理恵子
村上 世彰
1959年大阪府生まれ。83年から通産省などにおいて16年強、国家公務員として勤める。99年から2006年までファンドを運営。現在シンガポール在住の投資家。全国の小・中学校、高校などで「お金の授業」を行うなど、子どもたちへの金融教育に力を入れている。
西原 理恵子
1964年高知県生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒。88年「ちくろ幼稚園」でデビュー。97年「ぼくんち」で文藝春秋漫画賞を受賞。2004年「毎日かあさん(カニ母編)」で文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、05年「毎日かあさん」「上京ものがたり」で手塚治虫文化賞短編賞、11年「毎日かあさん」で日本漫画家協会賞参議院議長賞を受賞。
麻雀もFXも負けっぱなしのサイバラが、“お金のプロ”のススメで、息子と株に挑戦!
目次
第1章 投資とギャンブルはどう違う?
第2章 親子で株を買ってみた!
第3章 投資をすれば世界がわかる
第4章 お金と仲良くするために

MEMO
投資とお金の話
◆お金を貸すときには、
返せなかったら、
自己破産するぐらいの気持ちでやってくれ、
逃げるなと言ってから貸す。
ちなみに、
自己破産しても税金はチャラにならない。
◆10分の1理論
どうしても断れない人に100万円
お金を貸してくれと頼まれたら、
10万円あげる。
それなら友達の縁も切れないし、
貸したんじゃなくてあげたんだから
惜しくもない。
そして、借りた人には
あと9人に頼む努力くらいはしろと言えばいい。
◆FXというのは実はゼロサムゲーム
売る人と買う人をマッチングしているだけ。
たとえば、
1ドルを100円で買って
110円で売った人は10円儲かるけれども、
逆に110円で買って100円で売った人がいる。
つまり、売る人と買う人の差額、
その集合体で値段を決めているだけだからだ。
その中で自分はどう動くかって言うゲームをしている。
そういう意味では、
FXはギャンブルである。
◆株は投資、FXはギャンブル
◆資産の2割は投資に回していい
◆「期待値」の考え方
100円の株が100円のままである
可能性が100%のとき
1(1倍) ✕ 1(100%) = 1(期待値)
株A(100円)が300円になる可能性が10%、
50円になる可能性が90%とすると期待値は0.75になる。
(3✕0.1)+(0.5✕0.9)=0.75
株B(100円)が1000円になる可能性が10%、
50円になる可能性が90%とすると期待値は1.45になる。
(10✕0.1)+(0.5✕0.9)=1.45
◆宝くじのリターン率は45%ぐらい
半分以上がテラ銭である。
◆競馬と競輪もボートレースも
期待値は全部0.75である。
◆競馬や競輪は1000円賭けたら、
750円戻っている仕組みである。
テラ銭が25%と高い。
◆お金は社会の血液で、
その流れが滞ると病気になる。
お金は稼いで貯めて回して増やす。