願えば、かなう。 by 佐伯 チズ
クリスチャン・ディオールを定年退職後、
エステティック・サロンを開業、
現役エステティシャンとして活躍中の
佐伯 チズさんの著書です。
佐伯チズ初の「生き方読本」!
何が欲しいのか
これさえわかれば、
仕事も人付き合いも
お金もどんどん好転する!
- 悩む前にまずやってみる
- 嫌なことは、一晩寝て忘れる
- 自分なりの気分転換法をもつ
- 年齢を重ねることを恐れない
- 「元気がとりえ!」で福が来る
- 「一匹狼」になることを恐れない
- 幸せのビジョンをもつ
- 「肩たたき」になんか負けない
目次
第1章 人との上手な付き合い方(「厄介者」を味方にする方法/「負け犬」ではなく「負け猫」になれ! ほか)
第2章 仕事の鉄則(悩む前にまずやってみる/化粧は引き算、サービスは足し算 ほか)
第3章 女性としてきれいに生きる(「一匹狼」になることを恐れない/幸せのビジョンをもつ ほか)
第4章 逆境を乗り越える方法(嫌なことは、一晩寝て忘れる/年齢を重ねることを恐れない ほか)
MEMO
◆失敗をしたら、出直せばいい!
人はなぜ、失敗を恐れるのか?
それは、「失敗をすると、
取り返しのつかないことになる」
と思い込んでいるから。
でも、取り返しのつかない失敗なんてない。
すべての失敗は自分の糧になる。
失敗を回避するための一番の方法は何か?
それは、行動しないことである。
誰にも合わず、家でじっとしていれば、
失敗のリスクは限りなくゼロに近づく。
ただし、その代償として「成功」を手に入れることもできない。
つまり、行動をすれば失敗が生まれるわけで、
失敗のないところに成功はない。
失敗はどんどんしていい。
でも勘違いしてほしくないのは、
「失敗してもいい」という前提で、
ものごとに取り組んではならない。
◆毎日小さな目標を達成する!
大きな目標を持つことは、
自分のモチベーションを上げるうえで
とても大切なことである。
それと合わせて
「小さな目標」ももつことをすすめたい。
なぜか?
小さな目標を達成することで、
「自分は前進している」という自信が生まれる。
大きな目標を達成するには時間がかかるし、
途中で挫折する可能性もある。
でも、小さな目標で「達成する」という感覚をつかんでおけば、
いずれ大きな成功に結びつく。
◆諭吉さん、大好き!
世の中はお金だけではない。
でも、お金で苦労すると、
その大切さが痛いほどわかるようになる。
だから、お財布からお金を出すときは、
心の中でこう唱える。
「諭吉さん、大好きよ。
行ってらしゃいませ。
でもすぐに帰ってきてね」
そうすれば、
不思議と福沢諭吉さん(1万円札)は、
自分の元に戻ってきてくれる。
◆歳を重ねるのが怖くなくなる方法
それは「目標」をもち続けることである。
定年を迎えて、
日々の目標を失った人が、
突然老けこんでしまうように、
「やることがない」というのは、
人間をダメにする。
「生き方上手」の著者としても知られる、
日野原重明先生は、「長生きの秘訣」として、
次のように語っている。
「大事なのは、将来のスケジュールを決めること。
私は98歳(2004年当時)までスケジュールが決まっているから、
死ぬことができない」
目標を見つめていれば、
年齢など気にならなくなってしまう。
◆真の倹約とは?
自分のものに関してはケチってもいいが、
人のためにケチるのは、
心が貧しいということ。
たとえば、香典を5000円にするか
3000円にするかで迷ったとき。
そこで2000円をケチるなら、
感謝の気持ちだと思って
5000円を包みなさい。
◆段取り八分!
「段取りさえきちんとしていれば、
8割は終わったも同然だ」
という意味である。
それほどまでに、段取りは大切である。
◆孤高!
自分を徹底的に孤独な状態に置かねば、
自分とは出会えない。
そういった意味では、
毎日15分のマインドフルネス(瞑想)が
おすすである。
◆考えるクセをつける!
仕事、健康、家庭において、
「これでいいのかな?」
「もっといい方法はないかな?」
と考えるクセをつける。
些細なことのようでいて、
これが仕事、生活を格段に濃厚なものにしてくれる。
◆3:3:3:1の法則!
「松下電器(現パナソニック)は人をつくる会社です。
ついでに家電製品もつくっています」
これは経営の神様、松下幸之助さんが残した
有名な言葉である。
「人を育てない限り、会社は育たない!」
ブランド力のある会社というのは、
そこにあぐらをかいてしまう傾向がある。
「5:4:1」という数字がある。
商品を売るには、
「マーケティングが5」
「ブランドが4」
「残りの1が営業力」
と意味である。
簡単に言えば、
広告や宣伝などの戦略で商品の半分は売れる。
営業力(人)はたったの1割でしかない。
ほんとうか?
「3:3:3:1」とは、
「マーケティングが3」
「ブランドが3」
「営業力が3」
「立地条件が1」
という意味である。
営業力(人)は、マーケティングとブランド
と同じくらい大事である。
◆「3まめ」のススメ!
仕事をするなら「3まめ」。
3まめとは、
・手まめ
・足まめ
・口まめ
のこと。
「3まめ」の人は、どこへ行っても成功する。
◆松竹梅を用意する!
「5点・8万円」の化粧品セットを販売するために、
「3点・4万円」のセットも用意した。
「ご無理なさらなくて結構ですよ。
まずは、こちら(3点・4万円)をお買い求めになったら
いかがでしょう」
こう言って、4万円のセットをすすめても、
隣の人が高いほうの8万円のセットを選ぶと、
「私もいただくわ!」
となる。
結局、3点セットよりも5点セットのほうが
はるかに多く売れる。
「女性は、選びたがる!」
何千人もの女性と接触していると、
頭ではなく、肌でこれを感じ取れる。
だから、「選択肢」をつくる。
この発想は、デスクにはりついて、
電卓をたたいているだけでは
決して生まれない。
◆すべては現場で起きている!
大阪万博で有名なエピソードがある。
「タイム・カプセル」の展示などが
大人気だった松下電器産業(現パナソニック)の
「松下館」は、入り口に連日、
長い行列ができていた。
とある暑い夏の日。
創業者であり、当時会長の松下幸之助さんが
ふらりとやってきて、列の最後尾についた。
会長の姿を見つけた社員が、
びっくりして声をかけた。
「会長、何をなさっているんですか?」
すると松下さんは、こう答えた。
「この炎天下で、
お客さんがどれくらい待ったら展示館の中に
入れるのか、実験してるんだよ」
待つこと3時間。
ようやく自分の番がくると、
彼は社員にこう指示した。
「これでは、お待たせしているみなさんに申し訳ない。
至急、日よけ帽をつくって、配りなさい」
数日後、さっそく列に並ぶお客さんに配られた紙製の帽子には、
「松下館」の文字が印刷されため、
それが宣伝効果になって、
ますますお客さんが集まってきた。
やはり「経営の神様」と呼ばれる人物は違う。
「現場」に足を運んでいるからこそ、
「今、何をすべきか」が見えてくる。
◆3セット!
「感謝」「お辞儀」「笑顔」
この3つはセットになっている。
◆できるかできないかは世間が教えてくれる
「自分の天職はなにか?」と悩んでいる人。
家の中でボーッと考えていても、答えはでない。
まずはとにかく動いてみる。
そして、ダメだったらやめればいいだけ。
「できるかできないか?」
それは、あなたが決めるのではなく、
世間(マーケット)が教えてくれる。
◆幸福は香水のごときのものである。
人に振りかけると自分にも必ずかかる。
by エマーソン
◆頼るのではなく自分で行動する!
「あなたの{国家}があなたのために
何をしてくれるかではなく、
あなたがあなたの{国家}のために
何ができるかを問うてみる」
これはアメリカの
ジョン・F・ケネディー大統領の
就任スピーチの一節である。
この「国家」の部分を、
自分の「親」「恋人」「兄妹」「子ども」
「会社」「地域」などと入れ替えてみる。
欲しい、欲しいとわめいているうちは、
絶対に欲しいものは手に入らない。
「欲しいときは与えるとき」
これが真実である。