カエルを食べてしまえ! by ブライアン・トレーシー
トレーニング・コンサルティング会社
ブライアン・トレーシー・インターナショナルの会長。
スピーカー、トレーナー、コンサルタントで有名な
ブライアン・トレーシーさんの著書です。
本書タイトルの「カエル」とは
一番大きく重要なことである。
「カエルを食べる」とは、
一番重要でやっかいな事をやる!
ということである。
朝一番に生きたカエルを食べれば
その日の最悪事はもう終わったと
安心してすごすことができる…
目次
目標をはっきりさせる
一日の計画を立てる
「80対20の法則」をすべてに当てはめる
結果を考える
後回しにすべきもの
常に「ABCD法」を用いる
カギとなることに専念する
三大仕事の法則にしたがう
周到に準備する
一度に一樽ずつ…
MEMO
◆楽天主義者の特徴
1)どんな状況でも、いい面を見つけようとする。
2)常にどんな挫折や難事にも教訓を見出そうとする。
3)どんな問題にも解決策を見つけようとする。
4)たえず自分の目標について考え、語る。
◆週に1日は完全な休みにすること
その日は本を読んだり、書類を片付けたり、仕事の関連すること、
そのほか頭を使うことは一切しない。
◆今日どんなに優れていても、知識や技能はすぐ時代遅れになる
どんなことであれ、成功するには常に学習することが最低限必要である。
◆本当に重要なものを教えてくれる7つの自問
1)最も重要な3つの「ビジネスまたは職業上」の目標は何か?
2)最も重要な3つの「家族や人間関係」の目標は何か?
3)最も重要な3つの「経済的」な目標は何か?
4)最も重要な3つの「健康上」の目標は何か?
5)最も重要な3つの「専門的能力の開発」での目標は何か?
6)最も重要な3つの「社会や地域社会」での目標は何か?
7)三大「問題または心配事」は何か?
それぞれの問いに30秒以内で答えてみる。
そうすれば、あなたにとって本当に重要なものを教えてくれる。
◆「私は何のために働いているのだろう?」と繰り返し自問し、考えることを習慣にする。
◆生産性を高める3つの問い!
1)私にとって最も重要な仕事は何か?
2)私にしかできないことで、本当に重要なのは何か?
3)いま私の時間を何に使うのが最も有意義だろうか?
◆能率の法則
すべてのことをするだけの時間はないが、
最も重要なことをする時間は十分ある。
◆成功する人は、はっきりした未来像をもっている。
5年、10年、20年先のことを考えている。
そして、現在の選択や行動を吟味し、
自分の望む未来像につながるようにする。
長い目で見て自分にとって本当に重要なのは何かという考えがあれば、
目の前のことの優先順位が容易につけられる。
◆どうでもいいことを先にやろうとしてはいけない。
◆10対90のルール
前もって仕事の計画を立てるのに10%の時間を費やせば、
実行する際に90%もの時間が節約できる。
◆6Pの公式
Proper Prior Planning Prevents Poor Performance
前もって適切な計画を立てれば、まずい結果にならなくてすむ。
◆目標を定めそれを達成する効果的なやり方
1)自分の望み(目標)をはっきりさせる
2)それを書き出す
3)目標に期限を設ける
4)目標を達成するためにしなければいけないことをリストにする
5)リストをもとに計画を立てる
6)計画を速やかに行動に移す
7)毎日、目標に近づく何かをする
◆する必要のないことに精出すことほど、つまらない時間はない。
◆的を絞り集中する習慣をつけるには、
「決断」「訓練」「確固たる意志」が必要になる。
◆成功は、どんなことを習慣づけているかにかかっている。
優先順位をつけ、ぐずぐずせず、最も重要な仕事から取りかかる習慣は、
精神的、身体的なスキルであり、繰り返し実践することで身につけることができる。
いったん習慣として身につけば、自動的に容易に行えるようになる。
◆カエル=最も重要な仕事
カエルは朝一番に「食べてしまう」こと。
カエルが二匹いれば醜い(困難)な方から食べる。
そうすれば、その日の最悪事はもう終わったと安心して過ごすことができる。
カエル(重要な仕事)は、全体のわずか20%で、
これが結果の80%を左右する。
なので、この20%に専念することが重要だ。
醜いカエルを食べる習慣をつけることが、
人生の成功と幸福のカギである。
◆より多くの仕事をより速やかにやりとげるための21の原則!
- 目標をはっきりさせる
自分が何を望んでいるかはっきりさせる。明確にすることが大事。行動を起こす前に、目標を書き出す。 - 1日の計画を立てる
1日の計画を書き出す。きちんと計画を立てれば、貴重な時間を節約できる。 - 「80対20の法則」をすべてに当てはめる
活動の20%が、成果の80%を占める。常に上位20%の重要なことに集中する。 - 結果を考える
最も重要で、最優先すべき仕事は、生活や仕事に最も重大な結果をもたらす。 - 後回しにすべきもの
すべてのことはできない。重要でない仕事は後回しにして、本当に重要な仕事をする時間を確保する。 - 常に「ABCDE法」を用いる
仕事に優先順位をつける。そして、自分しかできない仕事の集中する。
A – 非常に重要で、これをしなければ重大な支障をきたすもの。複数あるときは、A-1, A-2, A-3のようにランクづけする。
B – 自分が「すべき」ものである。だが、しなかったからといってそれほど大変なことにはならない。
C – 自分が「したほうがいい」がしなくても何ら影響がないもの。
D – 他の人に「任せてもい」もの。
E – 「しなくてもいい」し、しても何にもならないもの。 - カギとなることに専念する
職責を果たすために何が大事かを見極め、それに積極的に取り組む。 - 三大仕事の法則にしたがう
成果の90%を生む出す仕事3つを見極め、それに専念する。 - 周到の準備する
文書類、情報、道具類、資料、データなど作業に必要なものを事前に用意する。 - 一度に一樽ずつ
大きく複雑な仕事でも、こま切れにして進めれば完成する。 - スキルを磨く
自分の仕事にとって必要な情報を入力し、スキルを磨けば作業の効率がアップする。 - 才能を掘りおこす
自分の得意なことを見極める。 - 足をひっぱているものは何か?
目標を達成するための障害を見極めて、それを軽減させる。 - 自分を追い込む
1ヶ月仕事場を離れることになるつもりで、重要な仕事を片付ける。 - 最大限の力を発揮する
最大限の力が発揮できる時間帯を探して、その時間帯に最も重要な仕事をする。そのために、休養も十分にとる。 - 自分を奮い立たせる
常に楽天的、建設的な態度で問題点を解決することに専念する。 - テクノロジーによる時間の浪費をやめる
PC、タブレット、スマホなどのIT機器に頼りすぎないこと。1週間のうち1日はIT機器に触れない。 - 仕事をこま切れにする
複雑な仕事はこま切れにして片付ける。 - まとまった時間をつくる
まとまった時間をつくり、最も重要な仕事に専念する。 - 切迫感をもつ
重要な仕事に速やかにとりかかる習慣をつける。 - 仕事を中断しない
優先順位を決め、最も重要な仕事に速やかにとりかかる。そして、完全にやりとげるまで中断しない。