ゴール – 最速で成果が上がる21ステップ! by ブライアン トレーシー
カリフォルニア州サンディエゴに本拠を置く人材養成ビジネス会社
および“Brian Tracy Learning Systems”の社長。
ビジネスコンサルタント業務の権威として、
戦略的計画・組織開発等の分野で高度なコンサルティングを手がける。
全米でトップ5に数えられる有能な講演家でもあり、
世界中で講演活動を行い、販売・経営の師と仰がれている
ブライアン トレーシーさんの著書です。
最速で成果が上がる21ステップ!
30日後、あなたの人生は180度変わる!
高校中退から世界の
トップ・コンサルティングになった秘密とは?
普通の人が、一生かけて達成することを
数ヵ月で成し遂げる!
勝者として一生を過ごす黄金のシステム…
目次
私の人生が変わった日
潜在能力を解き放つ
人生の主導権を握る
自分の未来は自分でつくる
価値観を明確にする
本当の目標を定める
絶対的な意図を定める
自分自身に対する考え方を分析する
初めの一歩を踏み出す場所
進歩を測定する〔ほか〕
MEMO
本書の中でもっとも大事なのが、「マインドストーミング(Mindstorming or The 20 Ideas Method)」である。これはブレインストーミングの個人版だと思ってもらうと理解しやすいと思う。まず、紙(A4)を用意したら自分の悩み、チャレンジ、ゴール等を最上位に疑問形で一つ書く。内容は具体的に書く。「お金を稼ぎたい」ではなく「1年後に収入を2倍にする」と言ったように、具体的に期日も明確にする。
次に、この課題に対する答えを20個書く。最初の5個くらいは簡単に書けると思う。ここで諦めずにどんなに時間がかかっても必ず20個書き出す。ここがこのメソッドのポイントである。答えを20個書き上げたら、もっとも最短・最速で課題を解決できると思うものを一つ選んですぐ実行する。これがもっとも重要である。オプションとして、ここで選んだ「答え」をさらに、別の紙の最上位に課題として書いて、それに対する答えを20個書く。これを繰り返してもよい。まとめると次のような手順になる。
- 課題(ゴールなど)を紙の最上位に疑問形に具体的に書く
- 課題の答えを20個書く
- 20個の答えの中から最短・最速で解決できるものを一つ選ぶ
- 選んだ答えをすぐ行動に移す(これがもっとも重要)
- オプションとして、答えに選んだことを課題として別の紙に書いて、それに対する答えを20個書き出す。この作業を繰り返す。
◆自分だけの才能を見つける8つの方法
自分だけの特別の才能を見つけ、
それが自分に向いているかどうかを見分けるには、
次の8つの方法がある。
- 最高に幸せで満ち足りているか?
心から好きでたまらないことをしていると最高の自分でいられて、喜びで心が満たされている。生活の心配がなければ、お金をもらわなくてもやりたいと思うこととは。 - うまくできるかどうか?
その技能については、もって生まれた才能があるように思えることとは。 - 成功と幸せの大半を担ってきたか?
若いころからそれをしていると楽しくて、他人から一番ほめられる部分とは。 - 学ぶのも実行するのも苦にならないか?
あまりにも自然に身についたため、いつどのように学んだかを覚えていないこととは。いつの間にか、やすやすとできるようになったこととは。 - 夢中になれるか?
それをしていると我を忘れて没頭し、それについて考えたり、本を読んだり、話をしたりして、もっと知識を深めたいと思うこととは。まるで炎に吸い寄せられる蛾のように、どうしようもなく引きつけられるものとは。 - 一生それについて学び向上し続けたいと思うか?
その分野において、ひときわ秀でた存在になりたいと強く思うこととは。 - 時間を忘れてしまうか?
寝食も忘れてのめり込むこととは。 - うまくできる人を心から尊敬し憧れているか?
その人のようになりたい、その人の近くですべてを吸収したいと思うこととは。
◆未来は、保証を求める人ではなく、
リスクを冒す人の手の中にある。
◆成功者の多くはどん底から出発しているが、
そんな彼らの共通点は、
人生の早い時期に「他人より一歩先を行く」
習慣を身につけていることである。
人より先に行けば、
交通渋滞はない!
◆変化の激しいこの時代、
人にとって最も重要な資質は
「柔軟性」である。
柔軟性の対極にあるのは頑固。
◆目標を書くときに大事な3つのP
1)Positive(ポジティブ)
2)Present(現在形)
3)Personal(個人的)
◆時間は、私たちの手から砂のようにこぼれ落ち、
二度と戻ってこない。
時間を賢く使う者は、
豊かで実り多い充実した人生
というほうびを手に入れることができる。
◆計画そのよりも、
計画を立てる行為こそが重要である。
これは、戦いにおいても同じである。
作戦そのものは役に立たない。
作戦を立てる行為こそが不可欠なのだ。
◆黄金律を実践する
自分がしてほしいと思うことを他人にもせよ!
◆家庭生活の失敗を、
社会(会社)での成功で埋め合わせることはできない。
◆キャリアのために必要な2つの能力
1)優先順位を決めて余計なものを排除する能力
2)仕事を早く終わらせる能力
◆仕事上の上司は、
あなたにとって大事な顧客である。
上司をどれだけ満足させられるかで、
あなたの未来や収入やキャリアは大きく左右される。
ほかの人たちが全員不満でも、
上司さえ喜んでいれば、
あなたのキャリアはほぼ安泰である。
逆に、仕事にかかわりのある人たち全員が
満足していても、上司が不満をもっていれば、
あなたの未来には暗雲がたちこめる。
◆人の収入は3つの要因によって決定される
1)何をしているか
2)どれくらいうまくできるか
3)いかに代わりがいないか
◆自然は、前向きな力を発揮した人には
ごほうびを与え、同時に、
目標に向かうための課題に取り込もうとしない人には、
ストレスと不満という罰を与える。
◆ゼロベースで思考してみる
人が下した決断の70%は、
結果的に時間のムダになるといわれている。
その決断を下したときの状況からすれば、
確かに良いアイデアだったのかもしれない。
しかし、状況というのは常に変わるもの。
だから、ときどき「ゼロベース」で考えてみる。
◆人は、自分が今いる場所と理想の場所との間に
横たわる溝を埋めるために苦しむ。
◆人はものを知ることによって傷つくのではなく、
真実ではないことを知ることによって傷つく。
◆目標を設定した先、
あなたが考えることはただひとつ「どうやって?」
ということだけだ。
◆欲求を燃え上がらせるためには、
目標が自分自身のためのものでなくてはいけない。
誰かがあなたに望むことだったり、
誰かを喜ばせるためではいけない。
目標を設定するプロセスにおいては、
とことん利己的になって、
自分の望むことだけ考える。
だからといって、
他人のために何かをしてあげては
いけないというわけではない。
◆この世で最も幸せなのは、
内的な信念や価値観と調和して生きている人たちである。
最も不幸せなのは、
本当に信じ、大事に思っていることと
相反する生き方をしている人たちである。
◆成功のはしごを登る前に…
そのはしごが正しいビルにかかっているか
どうかを確認せよ!
◆大きなことを成し遂げるには、
まず価値観を明確にする必要がある。
価値観を明確にするには、
自分にとって一番大事なことは
何かを考えなくてはならない。
そして、その価値観を基点にして
人生を設計する。
◆人生の究極の目的は
幸福の実現である。
◆奈落(ならく)への道には、
実行した「つもり」が敷き詰められている。
◆長期的な展望とは…
数年先の未来のことを考えながら、
今決断を下す能力である。
◆自分には無限の能力があること、
すべての責任は自分にあること…
この2つを頭にたたき込む。
◆恐れ、自己憐憫、妬み、恨み、劣等感、怒りなどのマイナス感情のほとんどは、
3つの要素から生まれる。
1)正当化
2)他人の意見に振り回される
3)他人のせいにする
◆成功には2つのことが必要である。
一つ目は、自分が何を望んでいるのかを明確にすること。
二つ目は、それを達成するために払う代償を決め、せっせと払うこと。
◆目標を設定したら、
最初のうちは秘密にしておくべきである。
達成した成果を見せるのは構わないが、
前もって話してはいけない。
◆「幸せになる」、「お金をもうける」、「良い家庭をもつ」
というのは、目標とは呼べない。
これらは、誰もが抱く夢物語である。
目標というのは、
単なる願望とは一線を画すものである。
◆成功者は、
「自分が欲しいもの、
そしてそれを手に入れる手段」
を常に考えて暮らしている。
◆目標は達成という溶鉱炉の燃料である
by トム・ホプキンズ
◆成功とは目標を達成することであり、
ほかのことはすべて成功を実証する現象でしかない。
◆目標を書き出しなさい。
それを達成するための計画を立て、
毎日それを実行しなさい。
◆成功するための21ステップ!
- 潜在能力を解き放つ
あなたの潜在能力は無限である。これまであなたが達成してきたことはすべて、これから先あなたが達成するすばらしいことの下地にすぎない。 - 人生の主導権を握る
今のあなたがあるのは、すべてあなた自身の責任。あなたの考えること、言うこと、すること、そしてこれからあなたがどうなっていくかも、すべてあなた次第。言い訳をしたり、他人のせいにしたりするのはやめる。毎日、目標に向かって前進する。 - 自分の未来は自分でつくる
自分のできること、なれるもの、手に入れられるものに限りはないと想像する。自分が望む未来をつくるために必要な条件がすべてそろっているつもりになって、未来の計画を立ててみる。 - 価値観を明確にする
あなたの心の奥底にある価値観や信念が、あなたという人間を形成している。自分が本当に信じていること、心がけていることは何かを、じっくり考えてみる。自分にとって正しいと思うことから逸脱してはならない。 - 本当の目標を定める
人生のさまざまな側面において、自分が本当に成し遂げたいことは何かをはっきりさせる。幸せで実りある人生を送るには、明確さが不可欠である。 - 絶対的な意図を定める
人生設計には、核となる目標が必要である。ほかの目標の達成に役立つような、大きな目標をひとつ定める。それをはっきりさせたら、終始それに取り組む。 - 自分自身に対する考え方を分析する
自分の能力や、自分を取り巻く世界に対する考え方は、ほかのなによりもあなたの気持ちや行動に大きな影響を及ぼす。前向きで、目標達成をあと押しするような考え方を持ち続ける。 - 初めの一歩を踏み出す分野
目標達成に踏み出す前に、初めの一歩を踏み出す分野を慎重に選ぶ。自分の現状を鑑(かんが)みたうえで、率直に、そして現実的に、今後何を達成したいかを決める。 - 進歩を測定する
目標に向かう途上には、進歩を測る目印を設定する。これがあることで、自分の状態を把握することができ、調整したりやり直したりすることが可能になる。 - 障害を取り除く
成功とは、目標へ向かう途上の問題を解決し、障害を取り除く能力だといえる。ありがたいことに、問題解決能力は実践によって習得が可能である。これを身につければ、思っていないほど早く目標を達成することができる。 - 専門分野の達人になる
今あなたのなかには、現在の仕事の分野で上位10%に入れる能力が備わっている。それを目標に設定し、達成するまで毎日たゆまぬ努力を続ける。 - しかるべき人たちとつき合う
一緒に暮らす人、働く人、つき合う人を選ぶ目が、成功を大きく左右する。自分が好意をもてる人、尊敬できる人、憧れられる人とだけつきあう。 - 行動計画を立てる
よく練られた計画を携えた凡人のほうが、何もない天才よりも優れた仕事をする。前もって計画を立てる能力があれば、複雑で壮大な目標の達成も可能になる。 - 時間管理のスキルをマスターする
仕事の生産性、能率、成果を2倍あるいは3倍にするために、時間管理を実践する。何事も始める前にまず優先順位を決め、最も重要なことに専念する。 - 毎日、目標を見直す
毎日、毎月、目標を見直す時間をとる。自分が目標からそれていないこと、自分にとって重要なことに専念していることを確認する。新しい情報や状況に応じて、目標や計画を微調整する。 - 目標を絶え間なく視覚化する
心の中で自分の映画を監督する。今後の人生の予告編を心の中に映す。目標が実現した様子を、心の中で見る。明確なイメージが精神のパワーを活性化し、目標を現実に引き寄せる。 - 潜在意識を活性化する
あなたの内部と周囲には、あなたが望むことすべてを実現する驚異的なパワーが存在している。アイデアと洞察の源であるこのパワーに光を当てる。 - 柔軟な姿勢を保つ
常に目標を明確に抱きつつ、それを達成するプロセスに対しては柔軟に対応する。同じ効果をより良く、早く、安く得られる方法が出てきたら、進んでそれを試してみる。 - 生まれ持った創造力を解き放つ
あなたのなかには、問題解決や目標達成のよりよい方法を生み出す創造力が潜んでいる。人は誰でも天才になる可能性を秘めている。障害を乗り越え、目標を達成するには、その才能に光を当ててあげればよい。 - 毎日、何かをする
「成功への弾み」をつけて、目標達成に近づくために毎日何かをする。「行動派」の姿勢こそ、成功に不可欠の資質である。 - 成功するまで粘る
誰よりもしぶとく粘れる能力こそ、成功を保証するものである。粘り強さとは自己を律しながら行動することであり、自分自身をどれだけ信じているかを測るものさしにもなる。絶対にあきらめないことを心に誓う。