世界の成功者から学んだ!この世で一番大切な勉強法 by マダム・ホー
100の不動産を持つアメリカ在住の日本人投資家。
米国名門校南カリフォルニア大学(USC)顧問の
マダム・ホー(グレース・ホー/Madam Grace Ho)さんの著書です。
何より確実なのは自己投資!
国際派ミリオネアが教える賢い「お金」と
「時間」の使い方100 英語、人間関係、仕事、投資…
前例を見ないスピードで世界がめまぐるしく変わる現在、
生き延びていくためには何が必要か?
この激動の時代を生き延びるのは、
強いものではなく、
環境の変化に対応できるもの!
環境に対応し、
自分を変えることができる人は生き残る。
今までのやり方を打ち破り、
まったく新しい対応によって乗り越える
「イノベーション」。
この対応の選択肢を増やすための準備(勉強)が
「自己投資」である。
・お金の勉強➡お金はツールであってルールではない
・英語の勉強➡グローバルな思考にシフトすることにより、通じる英語を身につける
・人間関係の勉強➡人をうわべで判断しない
・仕事の勉強➡仕事は給与の金額ではなく、好き嫌いで選ぶ
・投資の勉強➡投資で成功するには、欲と恐怖心のコントロールが必要である
目次
第1章 お金の使い方
第2章 最強の英語勉強法
第3章 人づきあいの極意
第4章 プロフェッショナルのキャリア観
第5章 投資家になる覚悟
MEMO
◆人生最大のリスクとは?
あなたにとって、
人生最大のリスクとは何か?
多くの人が考えるのは、
事業や投資に失敗して一文無しになること。
こういった考えを持つ人は、
「それならば、いっそのこと何もせずに、
コツコツとひたすら働いて貯金するほうが賢明」
だと考える。
ただ、「我が人生、最大のリスク」とは、
自分が死の床についたときに、
これまでの人生を振り返って
「ああ、あのときああしていれば、今頃オレは…」
「あのとき、思い切ってチャレンジしていれば…」
と自分が歩んできた人生に悔いを感じることが
一番大きなリスクである。
欧米では「チャンスは決してムダにならない。
なぜなら、キミが逃がしたチャンスは他の誰かが必ずつかむからだ」
と言われている。
あなたの周りにはチャンスがいっぱいある。
夢を見るチャンス、
自己投資して夢をつかむチャンス、
自分自身を高めるチャンス…
チャンスを生かすも殺すと、結局あなた次第である。
◆4種類のお金の儲け方
- 「自分」が働いて、お金を儲ける方法
- 「人」を働かせて、お金を儲ける方法
- 「仕組み」に働かせて、お金を儲ける方法
- 「お金」に働かせて、お金を儲ける方法
◆投資家として成功するための「学習レディネス」
- 仕事は好き嫌いで選び、投資はROI(投資利益率)で選ぶ
- 時間と共に投資環境が変わることを肝に銘じる
- 投資の失敗は、人生や人格の失敗ではない
- 投資はあくまでも自己責任、失敗しても他人のせいにしない
- 投資と投機の違いを知る
- 自分の欲と恐怖心をコントロールできるメンタルな強さを持つ
- 投資ではWHENを常に意識する
以上の7点を習得しない限り、
投資で一時的にお金を手にしても、
最後には失敗いする。
◆いつも目標に向けて集中する
日々の業務に忙殺されると、
つい自分のキャリア目標を見失ってしまう。
自分は何のために、
大切な時間とお金を投資しているのか、
常に検証する必要がある。
◆仕事上で感情的になるべきときとは?
仕事をする上で感情的になってはいけないと言われている。
私もそう思う。
ただし、ひとつだけ例外がある。
それは相手が理不尽なことを要求したり、
倫理的でないビジネスのやり方をしてきたときである。
たとえば、相手から「まあまあ、そこをなんとか」とか、
「この条件をのむと長期的に計算すると○○円儲かるから」
と言われると、ガマンする。
このようなときこそ、
そのような条件も行為も自分は受け入れないと、
ハッキリと示した方がよい。
「三つ子の魂百まで」という諺があるように、
性格と同様、ビジネスのやり方も、
なかなか変わらない。
三菱自動車の不正が良い例である。
理不尽なことをする人や、
小賢しいことをする人は、
ほぼ一生涯そのビジネスのやり方をし続けると
思って間違いない。
そのような人や企業にガマンしてつきあうことは、
あなた自身を裏切ることである。
三菱自動車の燃料不正を「対岸の火事」にしないためにも…
◆仕事は金額ではなく、好きなものを選ぶ!
仕事に対する考え方として、
「給料はガマン料だ」
「仕事は金額で選べ」
というのがある。
でも、仕事は好き嫌いで選んだほうがずっと得である。
なぜか?
好きなことを仕事にしていると、
「仕事」という意識が生まれない。
そして、好きで楽しいことをしているので、
土日の休日も返上しているという意識もなく、
激務や競争に打ち勝つことができる。
好きなことを仕事にしている人は、
「いつ会っても幸せそうにしているので」
クライアントとの関係もよくなる。
◆仕事に関する「学習レディネス」
- 仕事は給与の金額ではなく、好きなことで選ぶ
- 報酬とは、金額だけではないことを理解できる
- 自分の仕事に生きがいと誇りを持つプロフェッショナルになれた人は幸せである
- 仕事を通じて社会へ貢献するが、仕事とは企業で働くことだけではない。家庭人として配偶者を支え、子どもを社会人に育て上げることも立派な仕事である
- 自分の幸せを企業や上司、同僚、部下に求めるのではなく、自分の中から喜び生み出す器のある人が真のプロフェッショナルである
◆成功本を読んでメンターを求める人に伝えたいことは…
誰をあなたのメンターに選び、
どの成功者をあなたのロールモデルにするかは、
結局あなたと同じタイプの人物に引かれるという事実。
したがって「類は友を呼ぶ」になるので、
良いメンターを願うならば、
まず自分自身を良い人物にしなければならない。
つまり、ビジネスで成功する人は、
基本的にそれなりの人間性を持って
いなければならない。
◆リーダーシップの基本
- リーダーは部下に行動で模範を示す
- 自分が嫌なことを部下に押し付けない
- 敗軍の将、兵を語らず(失敗したら自分が責任を負う)
◆和して同せず
人と関わる上で大切な哲学は、
論語にあるように「和して同せず」。
他人と同じにする必要はなく、
自分の人生は自分で決めていくという姿勢である。
◆人を見る目を養う
人の目を養うことは最強の自己投資である。
なぜなら、お金も幸運も人が運んでくる。
日々、積極的に人と関わっていくことにより、
人を見る目が養われる。
◆人間は生きているうちが華であり、
生きている間に思いっきり人生を精一杯生きて
楽しまなければならない。
◆友だちにもパレートの法則を適用する
人生で出会う人々の80%は知り合いで、
「友人」は20%。
さらに友人も「普通の友人」
と「親友」とに分ける。
フランス語では、
単なる知人や友人は「コパン」、
無二の親友は「アミ」と使い分けている。
無二の親友は、2~3人もいれば、
十分である。
◆友だちに見返りを期待しない
友人に何かをするときは、
見返りを期待しないほうがいい。
他人には借りをつくらず、
貸しをつくる。
◆国際人として成功するための「学習レディネス」
- 人間をうわべだけで判断しない
- 血縁や民族にこだわらず、誰からでも学ぶ姿勢を持つ
- 良きアドバイスをもらうには、素直さと聡明さが必要
- メンターにこだわらず、古今東西に共通する原理原則を知る
- 人の話しを聞いて学ぶことができる
◆英語 実践練習(その2)
英語の同時通訳者はサイトラを行う。
サイトラとは、サイト・トランスレーションの略である。
渡された書類や原稿を、即その場で訳す。
英語力アップにこの方法を活用すると、
英語力そのものだけでなく、
思考力アップにもなる。
サイトラのコツは、長文をthat, which, when, becauseなどで区切り、
短文にして訳すこと。
そして、区切った文節に順番をつけておく。
訳すときは、その順番通りに訳す。
日本語と英語の文章構成は、
順番がまったく逆(英語は結論を先に書く)になることがある。
そのため、短文に区切って考え、頭の中で文章を作成するほうが、
すばやく自分の意見をまとめて相手に伝えることができる。
◆英語 実践練習(その1)
英語学習で一番効果的なのは、
その道のプロのトレーニング法を真似ること。
英語の「その道のプロ」といえば同時通訳者。
同時通訳者になるための初期に行うトレーニングの中に、
シャドーイングがある。
これは英語を聞きながら、約5秒遅れて同じことを声に出して
リピートする方法だ。
これを、毎日5分から10分ほど続ける。
最初は、聞こうとする脳と、話そうとする脳の作業がぶつかり合って、
うまくできないが、毎日続けていると、
次第に脳の中で交通整理ができるようになる。
このシャドーイングには、次のようなメリットがある。
- 無意識に英語の発音やイントネーションを学べる
- 無意識に英語の言い回し方を学べる
- リテンション(記憶力)がアップする
- ニュース番組などで練習すると、集中力をアップできる
そして、何よりもよいのは、
脳の中の交通整理ができるので外国語である英語を話しながら、
自分の考えをまとめる練習ができることである。
続けていると、
年齢に関係なく自分の脳機能が向上していることを
実感できるようになる。
◆英語を話すときの要点
通じる英語を話すには、
次のような思考改革が必要になる。
- 自分が何をしたいかを考える
- 多くの選択肢から自分で選ぶ
- 結論から先に話し、3つのポイント(※)にまとめる
※3つのポイント
- 自分の主観的意見
- 自分の意見に対する反対意見またはそのような状況
- まったく異なる見解
◆英語力は発言力
日本と英語圏の大きな違いのひとつに学校での授業の仕方がある。
日本を含むアジアでは教師の対する尊敬もあり、
教師が生徒へ教えるという一方的な授業の進め方をよく見かける。
一方、英語圏では双方向のディスカッション形式で進む。
このような場合に必要なものは、「発言力」である。
日本人はつい「英語を間違えたら、どうしよう」
「バカな質問だと笑われたら、恥ずかしい」
と体裁を考えてしまう。
言葉が大切なコミュニケーション・ツールの西洋文化では、
何はともあれ、声に出さなければならない。
極端な場合では日本とまったく反対で、
黙っているとバカだと思われる。
プロや学術の世界では英語の発音より、
中身で勝負すれば認めてもらえる。
そのため、限られた英語力でも論理的に発言すれば良い。
英語圏の根底にある思想は、
「人は間違って当たり前だから、
自分と思想が違う相手をいかに説得するかが大切」という
スタンスから始まる。
そのため、最初に結論を述べる。
それから、その理由や背景を説明して、
相手を納得させる。
したがって、
今までのあなたの思考が日本式のA➡B➡C(結論)であれば、
C➡B➡Aと置き換えてみる。
◆英語圏では自分の意思を明確に伝える
人生の目的は、己を知り、自己実現をすることである。
「己を知ること」とは、「自分が何者か?」ということでもある。
世界的に見て、
「自分が何をしたいのかわからない」
「自分の夢がわからない」
という人の割合が、
日本人は突出して高い。
日本の文化では、
なかなか自分や自己を出すことができない。
会話でも主語を省き、
誰が言っているのか、
誰の意見なのかわからないことがよくある。
反対に個人主義の英語圏では、
まず自分(I)があって相手(YOU)がいる。
コミュニケーションでは、
「自分が相手に何を望むか」を明確に伝えるとスムーズにいく。
英語をマスターするには、
まず「WANT」を使う。
そのためには、常に「自分は何をしたいのか?」
と自問自答する習慣を身につけることが必要になる。
◆日本人の英語が通じない理由
日本人にとって英語学習は永遠の課題である。
中学校から英語を学ぶのに、
海外のビジネスの舞台で英語を使いこなせないのはなぜか?
その理由は簡単である。
言語がその文化のほんの小さな部分でしかないことに、
日本人は気づいていない。
言語とは、その文化を構成するたくさんの要素の
たったひとつに過ぎない。
だから言語だけを学んでも、その文化的背景が
理解できていなければ「通じない英語」になる。
したがって、バイリンガル(二言語)では不十分で、
バイカルチュラル(二文化)になる必要がある。
◆英語の学習で大事なこと!
あなたには未来を変える無限の可能性と選択肢がある。
そして、可能性を広げてくれるひとつの方法として外国語の習得がある。
あなたが習得した言語の数だけ可能性が広がる。
英語に限らず、外国語の上達には「夢」が大切な原動力になる。
英語力は日本の中学校で学ぶ英語レベルで十分である。
それよりも大切なことは、
これからのグローバルな世界で外国人と
コミュニケーションしていくとき、
日本人同士のような「空気を読め」は
通用しないことの認識と覚悟が大事である。
文化、宗教、人種、習慣などが異なった
人間同士のつながりでは、
いかに自分の考えを明確に伝えて相手に
納得してもらうかが重要になる。
これは日本人が一番苦手な分野である。
◆お金はいくら稼ぐかではなく、いくら残すかが肝心!
日本人が一生かかって得る生涯収入は平均約1億から3億円だと言われている。
しかし、60代になると2種類の人間に分かれる。
今までの生活水準を死ぬまで維持できる人、
「老後が不安」「今の貯金では足りない」といつもお金の心配をしている人。
なぜ、皆んなが同じような生涯収入を得るのに、
引退時に手元に残る金額にこのような差が生じるのか。
その原因のひとつが、お金の使い方にある。
パーキンソンの法則により、
多くの人は収入が増えれば、贅沢になり出費も増える。
そして、引退時に手元に残るお金が思ったほどないといったことになる。
◆ブックスマート VS ストリートスマート
アメリカには「ブックスマート(Book Smart)」と「ストリートスマート(Street Smart)」
という言葉がある。
島田洋七さんの「佐賀のがばいばあちゃん」に
「この世には2つの教科書がある。学校の教科書と社会の教科書だ」
という台詞がある。
簡単に言えば、ブックスマートが学校の教科書で、
ストリートスマートが社会の教科書である。
ブックスマートは、
机の上の勉強や読書による情報がいっぱいある頭でっかちの人である。
こういう人は、現場を知らず実績がない。
大学の教授などが典型的なブックスマートである。
一方のストリートスマートは、社会勉強を積み重ねた賢さがある。
現場から学んだ知恵が豊富にある。
今、世界の大富豪と言われる人々の多くが、
この両方のバランスがとれている。
これからのグローバル社会で大切なことは
「ブックスマート」と「ストリートスマート」のバランスである。
◆アメリカ式子どものお金教育
日本では、親からお小遣いをもらう、
親が子どものクラブ活動費、大学の学費などを払うのが
当たり前と考えている。
ところがアメリカの社会では、
これが当たり前ではない。
お金は親からもらうものではなく、
自分で働いて稼ぐもの、
という社会的価値観が徹底している。
◆アメリカ人や華僑の出産祝い
誰にとっても可愛い、赤ちゃんの出産祝いに
プレゼントをするのは世界のどこでも同じである。
日本人の出産祝いは、ベビー服やベビー用品など、
相場が決まっている。
ところがアメリカ人や華僑の人たちは
日本人と基準が違う。
彼らは赤ちゃんに「資産価値のあるもの」を
プレゼントする。
たとえば、アメリカの国債、株券、生命保険など。
華僑の人たちは「金(きん)」を出産祝いにプレゼントしたりする。
◆お金の節約術
まずは、お金を使う基準を決める。
モノには「資産価値があるもの」と
「資産価値がないもの」がある。
「資産価値があるもの」とは、
買った瞬間、またはずっと持っていると価値が上がるもの。
書籍、セミナーなどの教育費などがこれにあたる。
反対に「資産価値がないもの」とは、
買った瞬間、またはずっと持っていると価値が下がるもの。
宝くじ、ギャンブル、装飾品、耐久消費材などがこれにあたる。
ただし、ひとつだけ例外を設ける。
それは「食費」である。
カラダが健康であってこそ、
元気に働くことができる。
良い食品は、それなりに高価であるが、
食費を削ることは本末転倒である。
◆投資があなたを金持ちにするのではない…
「学び」という自己投資こそが、
あなたを金持ちにする。
◆生き金と死に金
賢くお金を使うことを「生き金」、
愚かなムダ使いのことを「死に金」という。
そして、自己投資にお金を使うことが究極の生き金である。
◆お金を上手に使いこなすための「学習レディネス」
- お金はあくまでもツールであって、ルールではないことを知っている
- 人間が一生働いて稼ぐ金額には大きな差はなく、むしろお金の使い方によって結果が大きく違ってくる
- 一番賢く、確実なお金の使い方が「自己投資」である
- 「今すぐ役に立つ、今すぐ儲かる」自己投資より、今すぐ儲からなくても、10年後、20年後に花咲く自己投資が人生を豊かにしてくれる
- 人の価値は、お金の額では決まらない
この5点がわからない限り、拝金主義になったり、
一時的に大金を手にしても、
そのお金をキープし、使いこなすことができない。
※レディネスとは?
心理学用語のひとつで、
何かを習得・学習する際、
それに必要な条件や環境が学習者側に整っている状態。
◆クライシスに直面したとき伸びる人と落ちる人の違い
チャンスとも言えるクライシスに直面したとき、
2種類の結果が生まれる。
それをバネにして伸びるものと、
逆に落ちていくもの。
この違いは何か?
それは、次の3つの点に気づいて
前向きで建設的な行動を起こすかどうかである。
- 今までのやり方がダメだから、こうなった
- この状態から脱出するためには、今までと違ったやり方をしなければならない
- これまでと違った選択肢を知っている知識と、それを実行する行動力を持つ
これを人間的イノベーションという。
これからは、各自が日々の生活の中で
人間的イノベーションを起こしていく必要がある。